6月6日(金)都内にて、モーリス・スミス(アメリカ/モーリス・スミス・キックボクシングセンター)が囲み会見を行った。スミスは8日(日)さいたまスーパーアリーナで開催されるワールドビクトリーロード主催『戦極〜第三陣〜』で吉田秀彦(吉田道場)と対戦する。
1992年にピーター・アーツに敗れるまで、8年間キックボクシング界で無敗を誇っていた“キックボクシングの帝王”スミス。総合に転向してからは、1997年のUFC初登場で初代UFC世界ヘビー級王者だったマーク・コールマンとタイトルマッチで対戦。見事に王座を戴冠している。
2003年にK-1で戦って以来、久しぶりの来日となったスミスは「日本に来られたことは、凄く嬉しいね。私のプロとしてのキャリアはパンクラス、キックボクシングなど日本のリングで作られたものと言っても過言ではない」と笑顔。
2000年11月以降、リングから遠ざかっていたスミスだったが、今年5月に復帰戦を行い見事勝利。それからは、ロシアで2週間特訓を行っていたという。
「練習パートナー? どういったトレーニングか? その内容は秘密さ」と語っており、どうやら極秘特訓をこの試合のために積んできたようだ。
対戦する吉田は柔道衣を着て戦うことをほのめかしているが、スミスは「今は特に問題視していない。胴衣を着けての対策は考えてあるし、投げや寝技に対応していける。もし寝技になってもアンクルホールドやアームバーで返り討ちにするだけさ」と強気なコメント。
先日公開練習を行った吉田はボクシング特訓を重点的にやってきており、「打ち合いになれば行きますよ」と打撃戦も辞さない構えを見せている。
それについては「自分の得意分野はスタンド。ラッキーパンチでない限り、吉田のパンチは当たらないね。絶対に倒すのは無理さ。もしそういう展開になれば、ウェルカム。オレは笑顔で彼に向かっていくね」と、スミスは余裕とも言える発言を連発させた。
今年で47歳の誕生日を迎えるスミスだが、「今のコンディションは10点中、9.5点ぐらい。キックをやっていた時よりも、総合の方が体へのダメージは少ない。今は食生活にも気をつけているし、有酸素運動のトレーニングを多くやってきた。試合に勝てるだけのトレーニングも続けてきている。このコンディションを保って、タイトルも視野に入れていきたいね」とまだまだ現役続投することを宣言。
ベテランファイターが戦極のヘビー級戦線で大暴れするのか。2日後の吉田戦に注目が集まる。
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第三陣〜」
2008年6月8日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場16:00 開始17:00
<決定対戦カード>
▼メインイベント ヘビー級 5分3R
吉田秀彦(吉田道場)
VS
モーリス・スミス(アメリカ/モーリス・スミス・キックボクシングセンター/元WKA世界キックボクシング王者&UFC世界ヘビー級王者)
▼ミドル級 5分3R
三崎和雄(GRABAKA)
VS
ローガン・クラーク(アメリカ/ミネソタ・マーシャルアーツ・アカデミー)
▼ヘビー級 5分3R
藤田和之(藤田事務所)
VS
トラビス・ビュー(アメリカ/エリート・パフォーマンス)
▼ヘビー級 5分3R
チェ・ム・ベ(韓国/チーム・タックル)
VS
マーシオ・“ペジパーノ”・クルーズ(ブラジル/グレイシー・フュージョン)
▼ウェルター級 5分3R
ニック・トンプソン(アメリカ/フリースタイルアカデミー)
VS
マイケル・コスタ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
▼ライトヘビー級 5分3R
高橋和生(日本/フリー)
VS
ファビオ・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
▼ミドル級
菊田早苗(GRABAKA)
VS
クリス・ライス(英国/チーム・トロージャン)
▼ライト級
ホドリゴ・ダム(ブラジル/アライアンスBJJ)
VS
ジョルジ・マスヴィダル(アメリカ/アメリカン・トップチーム)
<出場予定選手>
ドゥエイン・ラドウィック(アメリカ/ハイ・アルティチュード)
<チケット料金>
VIP席(専用入場ゲート・特典付き)100,000円
RRS席30,000円
戦極シート(S席・特典付き)17,000円
S席17,000円 A席7,000円
<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−3369−2211
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第四陣〜」
2008年8月24日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場開始未定
<出場予定選手>
五味隆典(久我山ラスカルジム)
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第五陣〜」
2008年9月28日(日)東京・国立代々木競技場 第一体育館
開場開始未定
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