5月2日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催されるワールドビクトリーロード『戦極〜第八陣〜』の対戦カードとして、横田一則(GRABAKA)VSレオ・サントス(ブラジル/ノヴァ・ウニオン)に続いて、KEI山宮(GRABAKA)VSシャンジ・ヒベイロ(ブラジル/ユニバーシティ・オブ・ジュウジュツ)が発表になった。
3月24日(火)東京・新宿にあるワールドビクトリーロード(WVR)本社で行われた記者会見で発表され、会見には横田、山宮、國保尊弘WVR取締役が出席。
國保取締役は「川村亮選手とどっちが勝ってもおかしくない激しい試合をやった、戦極に出場する値のある選手」と初参戦の山宮を紹介し、「シャンジ選手は残念ながら前回の試合(昨年9月の戦極第5陣、VS杉浦貴戦)ではグラウンドテクニックを見ることが出来ませんでした。今回、山宮選手を相手にグラウンドテクニックを見せてくれるのか、総合格闘家としてのスキルを上げてさらに磨きのかかった打撃戦になるのか注目です」と、試合の見所を語る。
山宮は「戦極参戦にあたりチャンスをいただき光栄です。シャンジというビッグネームの選手と試合を組んでいただきまして、光栄であり大チャンスと思っていますが、複雑な気持ちがあることも確かです」と、微妙な表情で挨拶する。その理由は……。
「ポジティブに考えれば大抜擢ですが、冷静に一歩退いて考えれば“咬ませ犬”として組まれたのではないかとの想いがあります。自分はチャンスだと思っているので、シャンジと自分の実績とを見比べれば咬ませ犬だと思うが、噛ませ犬でもいいじゃないか! 咬ませ犬でも牙も爪もある。全力で咬みに行きます」と、自分がシャンジの引き立て役にされるのではないかとの疑いを持ちながらも、そうはさせないと吼えた。
これを聞いた國保取締役は「咬ませ犬ということではないですが」と苦笑いし、「シャンジ選手が総合格闘家として通用するかどうかの査定試合という意味もある。山宮選手は総合格闘技の試合経験がシャンジ選手の何十倍もあり(山宮が35勝23敗9分、シャンジが1勝)いい勝負になると思っています」と、シャンジの査定試合であると説明した。
続いて先に発表された横田VSサントスについて國保取締役は、「北岡選手が戦極ライト級チャンピオンに決まってから、世界各国から北岡選手とやりたい、タイトルマッチをやりたいとのオファーをかなり多くもらいました。北岡選手は8月2日に初防衛戦が決定しております。今回のイベントからその挑戦者を検討していきたいので、このカードは次期挑戦者を決めるためのカードと思っています」と、ロード・トゥ・チャンピオンシップに関わる一戦だと説明。
「廣田選手、光岡選手もいますから、誰が挑戦者になるか。横田選手は圧倒的に勝つことがチャンピオンへの近道です。サンドロは柔術の世界で有名ですが、横田選手もライト級トーナメントで北岡選手と唯一判定にまで持ち込んだ選手。もう一度、北岡選手とぶつかるためには圧倒的に勝つことがマスト(の条件)。チャンピオンシップを懸けた一戦だと思っていただければと思います」
これを受けて横田は「また北岡選手と闘うために戦極で自分の力を発揮したい。サントスは相手にとって不足なし。寝技が強いと聞いています。自分は最近判定が多かったが、今は打撃でKO、寝技で一本取るための練習をし始めたので、次はインパクトのある試合をして北岡選手とやれるようにアピールしていきたいと思います」と、北岡とのタイトルマッチでの再戦実現に意欲を燃やす。
今回が初参戦となる山宮は戦極の印象について、「旗揚げ戦から毎回GRABAKAの選手が出ているのでほぼ全部見ています。日本の総合格闘技イベントの中で、一番大きなお祭りだと思う。和風な感じなので自分は一番好きです」と参戦を待ち望んでいた様子。
対戦相手の印象について、両選手は次のように語っている。
「グラップリングに関しては僕なんか言うことがない。前回の映像を見て感じたのは、普通に総合格闘技の試合をやっていたということ。充分総合格闘家だと思います」(山宮)
「映像を見てないんですが、柔術の大会で数々の実績があるので寝技がそうとう強い印象があります」(横田)
奇しくもGRABAKAとトップ柔術家による対抗戦の図式となったことについては、「僕は対抗戦という意識はなかったが、横田と毎日顔を合わせて練習しているので、揃っていい結果を出したいですね」(山宮)、「毎回、山宮さんと練習をしているし、セコンドにずっと付いていたので今回も自分が先に試合をしたら、いい結果が出せたらセコンドに付きたいと思います」と、共に勝利を誓い合う。
●シャンジ・ヒベイロのコメント
「私はMMA(総合格闘技)を始めて、素晴らしい経験をしてきた。5分3R闘うということがどういうことなのか、前回の試合で良く分かったし、それは私にとって大きな発見だった。次の試合では間違いを犯さず、最初から最後まで私のフィールドで試合を運べるようハードトレーニングを積んでいる。今回私は、正真正銘の総合格闘家として闘うことが出来るだろう」
●レオ・サントスのコメント
「まず最初に、同門のマルロン・サンドロ選手の吉報を聞き嬉しく思っています。その戦極に僕も参戦出来ることになり、ダブルでハッピーです。対戦相手の横田選手は柔道をバックボーンに持つ素晴らしい選手だと聞いています。また早く試合がしたいです。皆さんよろしくお願いします!」
シャンジのコメントを聞いた山宮は「5分3Rのキツさが分かったということだと思う。総合は立っても寝ても気が抜けないし、柔術とは違うしグラップリングとも違う。それが分かったということでしょう。自分で最初に咬ませ犬と言いましたが、最初から咬まれる気はないと思っています」と、66戦ものキャリアの違いに誇りを感じさせるコメントを残した。
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第八陣〜」
2009年5月2日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館
開場14:00 開始16:00
<追加決定カード>
▼ライトヘビー級 5分3R
KEI山宮(GRABAKA/初代ライトヘビー級キング・オブ・パンクラシスト)
VS
シャンジ・ヒベイロ(ブラジル/ユニバーシティ・オブ・ジュウジュツ/2008年柔術世界選手権ペサード級&アブソルート級優勝)
<決定対戦カード>
▼ライト級 5分3R
横田一則(GRABAKA)
VS
レオ・サントス(ブラジル/ノヴァ・ウニオン)
<出場予定選手>
▼戦極フェザー級グランプリ2nd ROUND
日沖 発(ALIVE/修斗世界ライト級3位・TKO世界フェザー級王者)
ナム・ファン(ベトナム/Ma Duアカデミー/EFWCライト級王者)
小見川道大(吉田道場/日本国際柔道大会66kg級優勝)
マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァウニオン/第2代フェザー級キング・オブ・パンクラシスト)
金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST)
ジョン・チャンソン(韓国/CMA KOREA/KTT)
ロニー・牛若(イギリス/チーム・トロージャン)
ニック・デニス(カナダ/Ronin MMA/KOTCカナダ・フェザー級王者)
<チケット料金> VIP席(最前列)70,000円(専用入場ゲート・特典付き)
VIP席50,000円(専用入場ゲート・特典付き) RRS席25,000円 戦極シート(SS席)17,000円(特典付き) SS席17,000円 S席12,000円 A席7,000円 <お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−5381−7108 吉田秀彦柔道教室
第32回「VIVA JUDO!」 2009年4月19日(日)埼玉・川口吉田道場川口柔道クラブ 受付開始9:30 開始10:00 <対象者> 満3歳〜6歳までの園児と保護者1名(男女・柔道経験不問) ※子供一人につき保護者1名参加 ※事前に参加申し込みされた方のみ <定員> 30名(15組30名) ※定員になり次第募集を締め切る。 ※参加可能な場合、連絡はなし。参加できない方のみ電話で連絡 ※女の子はTシャツを持参 <参加予定講師> 吉田秀彦、瀧本誠、中村和裕、小見川道大、ほか <参加費用> 無料 ※柔道着の無料貸し出しもあり <場所> 吉田道場川口柔道クラブ 埼玉県川口市川口5−8−10 最寄り駅 京浜東北線「川口」駅より徒歩10分 <問い合わせ>
ジェイロック=TEL:03−5485−5555 FAX:03−5485−7777 担当:深澤 吉田道場公式HP:http://www.yoshidadojo.com/ja/
J-ROCK HP:http://www.j-rock.jp/pc/index.html
●戦極2009年度スケジュール 5月2日(土)『戦極〜第八陣〜』(国立代々木競技場
代々木第二体育館):フェザー級GP二回戦 8月2日(日)『戦極〜第九陣〜』(さいたまスーパーアリーナ):フェザー級GP準決勝、決勝 ※9月、10月、11月に都内近郊で1大会ずつ開催予定。
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