9月19日(土)東京・大森のLaughter7にて同ジム所属の佐藤豪則が公開練習を行った。佐藤は9月23日(水・祝)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催されるワールドビクトリーロード(以下WVR)『戦極〜第十陣〜』で、ジョー・ドークセン(カナダ/チーム・エクストリーム)と対戦する。
オープンフィンガーグローブを着用して総合ルールのスパーリングを披露した佐藤は、ローキックからタックルを決めて側転パスガード、腕十字、アキレス腱固め、フロントチョークなど次々と技を極めてみせる。パンチの攻防にはあまり付き合わず、いかに寝技へ持ち込むかという動きだった。
公開練習後は「体重(減量)もあと1〜2kgなので試合が待ち遠しい」と、早くも臨戦態勢に入っていると気合充分の佐藤。8月8日にパンクラスで竹内出とタイトルマッチを行ったばかり(結果はドロー)だが、「今までになかったくらい期間が短いので、疲れがないと言えば嘘になる。でも、うまく調整して試合まで持って行くのがプロ。それは言い訳にしたくないので体調はいいです」と、気にしていないようだ。
むしろ「前回は自分の不注意で2Rに追い込まれて不完全燃焼だったので、早く次の目標が欲しかったところにオファーをいただいたからよかった」とプラスに考えている。
対戦するドークセンについては「竹内さんとの試合(2008年11月1日、戦極〜第六陣〜でドークセンが3RにTKO勝ち)を戦極モバイルからダウンロードして見ています。携帯電話に入れているので移動中でもちょこちょこ見ていますね」と、今風の研究の仕方。「桜庭さんや高橋さんはあまり相手の映像を見ないタイプなんですが、僕はけっこう見る方なんです。相手の癖を掴むほど見ていますね」と研究熱心さをうかがわせる。
その結果、「平均的に力を抜いて自分から倒れてくれるところもあるので、寝技の極め合いが出来るかなと思う」と得意の寝技勝負に持ち込めることを予測。「その他にも作戦はあるんですが、内緒です」。
ドークセンが竹内に勝っていることについては「おいしいなと思う」と不敵に言い放つ。「ドークセンに勝ったら僕の評価も上がるじゃないですか。竹内さんのその上を行けると思う。戦極さんに継続参戦したいので、いい試合をしてアピールしたい」。
相手は50戦以上ものキャリアを誇り、デニス・カーン、パウロ・フィリォ、マット・リンドランド、マット・ヒューズといったそうそうたる相手との対戦経験を持つベテラン選手。それにキャリア20戦足らずの佐藤は何で対抗するのかとの問いには「若さしかない。思い切って行く。相手のペースに合わせてちょこちょこやっても面白くない。自分のペースに持って行けばいけるはず。思い切りの良さで若さを出していきたい」と答えた。
WVRの國保取締役は、もし佐藤が勝てば11月の両国国技館大会でミドル級チャンピオンのジョルジ・サンチアゴとの対戦もありえるとしており、それを聞いた佐藤は「そういうのを抜きにしても一本かKOは常に狙う姿勢です。それで次に繋がれば嬉しい。タイトルマッチが出来たらありがたい話ですね」と、まずは今回の試合だという。
師匠の桜庭和志からは「“気を抜くな。この前みたいに自分でタイムをかけちゃダメだ”と言われました。精神面ですね。同じ失敗はしないように、と。自分でもあとで試合を見たら距離も近かったので止められない距離だったな、と見て分かりました。止めてもらうにしても距離をとらないといけないし、相手の距離の中では気を抜かないということが勉強になりました」とアドバイスを受け、肝に銘じる。
桜庭には「何個か必殺技を教わりました。ちょうど時期的に旬な技が何個かあります。極め系ですね。スパーで実験台にされているので自然とやられて覚えました。今は70〜80%の完成度ですが、ベストを尽くして完成まで持って行きます」と新技を伝授されたようだが、「でも、桜庭さんからは“先に使うな”と言われています(笑)」と使用するかどうかは微妙なところ。
さらに、戦極に継続参戦したいとのことで誰との対戦に興味があるかを聞かれると、佐藤は堂々と「チャンピオンのサンチアゴ、瀧本誠選手、石井慧選手」の名前を挙げた。
「GRABAKA、吉田道場の方々も強いし、いっぱいいますが一番はチャンピオン。挑戦して勝って形(ベルト)が欲しいですね。それと一個下の階級(ウェルター級)にも興味がある。元々、柔道をやっていたので戦極には柔道のスーパースターがいるから、その方々と手を合わせられたら幸せです。
僕はインターハイで止まっているレベルなので、僕から見たら桜庭さんに継ぐスーパースターなんですよ。オリンピックでメダルを取るような選手は全然違うと思う。でも、それは柔道の話でこれは総合格闘技なので、そこでどういう勝負が出来るのか興味があります。
具体的には瀧本選手。シドニー五輪を中3の時に見ていて、凄く綺麗な柔道をする人だという印象があります。一緒に練習しているユン・ドンシクさんにPRIDEで勝っているので、どれくらい強いのかやってみたい。石井選手にも興味があります。どれくらい強いのだろう、という」
師匠はDREAMに参戦、Laughter7からは初の戦極参戦となる佐藤。吉田道場とGRABAKAの勢力が強い中、切り込み隊長として出陣する。「Laughter7からは初参戦なので、しょっぱい試合は出来ない。しょっぱい試合をしたら、もうココには居場所がなくなります」と、桜庭譲りのプロ魂で試合に臨むと宣言した。
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第十陣〜」
2009年9月23日(水・祝)さいたまコミュニティアリーナ
開場14:00 開始16:00
※オープニングファイトは15:00〜
<全対戦カード> ▼メインイベント(第8試合) 戦極ライトヘビー級ワンマッチ 5分3R
泉 浩(プレシオス/アテネ五輪 柔道銀メダリスト) VS アンズ・“ノトリアス”・ナンセン(ニュージーランド/ETK/WKBFキックボクシングクルーザー級&ヘビー級王者、IMFムエタイNZヘビー級王者) ▼セミファイナル(第7試合) 戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R
アントニオ・シウバ(ブラジル/アメリカン・トップチーム) VS BIG・ジム・ヨーク(ニュージーランド/SIAM GYM) ▼第6試合 戦極ウェルター級ワンマッチ 5分3R
瀧本 誠(吉田道場) VS イ・ジェソン(韓国/CMA/TEAM
POSSY) ▼第5試合 戦極ライト級ワンマッチ 5分3R 横田一則(GRABAKA)
VS ライアン・シュルツ(アメリカ/チーム・クエスト)
▼第4試合 戦極ライトヘビー級ワンマッチ 5分3R
川村 亮(パンクラスism) VS ファビオ・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー) ▼第3試合 戦極ウェルター級ワンマッチ 5分3R ニック・トンプソン(アメリカ/ミネソタ・マーシャルアーツ・アカデミー) VS ダン・ホーンバックル(McVicker's
Martial Arts Academy) ▼第2試合 戦極ミドル級ワンマッチ 5分3R 佐藤豪則(Laughter7) VS ジョー・ドークセン(カナダ/チーム・エクストリーム) ▼第1試合 戦極ライト級ワンマッチ 5分3R 真騎士(ベネズエラ/戦極育成選手/第3代ライト級キング・オブ・パンクラシスト) VS 山田哲也(しんわトータルコンバット/チームZST) ▼オープニングファイト第3試合 「戦極G!杯」3VS3日韓戦 ライト級 5分2R 臼田育男(木口道場) VS ベク・ウヒョン(韓国/CMA/大邱異種格闘技アカデミー)
▼オープニングファイト第2試合 「戦極G!杯」3VS3日韓戦 フェザー級 5分2R 大澤茂樹(吉田道場/戦極育成選手) VS キム・ギヒョン(韓国/CMA/Jon
Fighter) ▼オープニングファイト第1試合 「戦極G!杯」3VS3日韓戦 バンタム級 5分2R 小森亮介(吉田道場) VS ソ・ジェヒョン(韓国/CMA/Team
Blue Dragon) <チケット料金> VIP席(最前列)70,000円(専用入場ゲート・特典付き)
VIP席50,000円(専用入場ゲート・特典付き) RRS席25,000円 戦極シート(SS席)17,000円(特典付き) SS席17,000円 A席7,000円
<チケット販売所> イープラス=http://eplus.jp/sengoku/(PC&携帯)
電子チケットぴあ=http://pia.jp/t TEL:0570−02−9999(Pコード:813−896)
ローソンチケット=http://l-tike.com TEL:0570−084−003(Lコード:34855)
CNプレイガイド=http://www.cnplayguide.com/ TEL:0570−08−9999
ドンキホーテ <お問い合わせ> ワールドビクトリーロード=TEL:03−5381−7108
ワールドビクトリーロード 「戦極〜第十一陣〜」
2009年11月7日(金)東京・両国国技館 開場14:00 開始16:00 <出場予定選手> 小見川道大(吉田道場/戦極フェザー級グランプリ2009準優勝) ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム/初代戦極ミドル級王者) ケビン・ランデルマン(アメリカ/ハンマーハウス) <チケット料金> VIP席 100,000円(専用入場ゲート・特典つき) RRS席 30,000円/マス席 38,000円(最大4名まで着席可能) 戦極シート(S席) 17,000円(特典つき) S席 17,000円/A席 7,000円 ※全席指定・消費税込み <チケット発売場所> ■オフィシャル先行発売 9月16日(水)12:00〜9月18日(金)23:00 戦極オフィシャルサイト
http://www.sengoku-official.com
特別電話番号 0570-06-9994 ■プレイガイド先行発売 イープラス http://eplus.jp/sengoku/(PC&携帯) 9月19日(土)11:00〜9月22日(火)18:00 チケットぴあ インターネット先行抽選
http://pia.jp/t 9月19日(土)11:00〜9月22日(火)11:00 ぴあカード会員エントリーBOX先行電話受付 9月25日(金)12:00〜13:30 ぴあカード会員プレミアム先行電話受付 9月25日(金)14:00〜18:00 ローソンチケット プレリクエスト抽選
http://l-tike.com
9月19日(土)12:00〜9月22日(火)23:00 CNプレイガイド PC版:http://www.cnplayguide.com/ モバイル版:i-mode、Yahoo!ケータイ、EZ
web 9月19日(土)10:00〜9月22日(火)18:00 ■会場特別先行販売 9月23日(水・祝)13:00〜 ※戦極第十陣が開催されるさいたまコミュニティアリーナでの発売 ■ドン・キホーテ店頭特別先行発売 9月24日(木)〜9月25日(金)29:00 ※一部取り扱いのない店舗あり ※受付時間は店舗によって異なる <お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード 03−5381−7108 ●戦極2009年度スケジュール
9月23日(水・祝)『戦極〜第十陣〜』(さいたまコミュニティアリーナ) 11月7日(土)『戦極〜第十一陣〜』(両国国技館) |