7月21日(水)東京・中目黒にある株式会社ワールドビクトリーロード(以下、WVR)本社で記者会見が行われ、 8月22日(日)東京・両国国技館で開催されるワールドビクトリーロード『SRC 14』の追加対戦カードとして郷野聡寛(フリー)VSジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)ら2カードが発表された。
PRIDE時代は83kg以下、UFCとSRC(戦極)では77kg以下で活躍してきた郷野がさらに階級を落とし、今大会からはライト級に転向。
かつては現UFCライトヘビー級王者のマウリシオ・ショーグンとも対戦し、90kg以上あった郷野が高校生以来となる70kgまでの減量を決断した。また郷野は長らく在籍していたGRABAKAを卒業。今大会からはフリーとして試合をしていくことになる。
会見の冒頭では「残り少ない選手としての時間の中で、格闘技に本気で取り組んでいこうと思ったら、もう1つ階級を落とす決断に達して、次の試合からライト級でやらせてもらうことになりました。総合格闘技のレベルが上がるに連れて、多くの選手が階級を落としていますが、自分はその最たる例です」と階級変更について話した郷野。
しかし「この後は囲み取材あります? 長くなりそうなんでそこで語ります(笑)」と前置きした上で、「とにかく楽しみです。何よりも俺が一番楽しみです。年をとるごとに動きが良くなっているという試合を見せられると思います」と挨拶を締めた。
会見は郷野の対戦相手のナラントンガラグがチーム朝青龍として参戦することもあり、その話題に集中。そして会見後に郷野の囲み取材が行われると、郷野は挨拶での言葉通りにフリー&ライト級転向について説明した。
「フリーになった理由は話せば長くなるんですけど、ブログにそれを書いているんでそのURL(http://www.diamondblog.jp/akihiro-gono/)を宣伝していただけたらと思います(笑)。とにかく選手としても、一人の人間としても将来の保証がない商売をしているわけじゃないですか。格闘家のキャリアが終わった後、色んなことを一人でやる能力は必要で、これからは一人でやらなきゃな、と。今年はアメリカに2回練習に行って見てきたものもあって、一人でやっていきたいと思いました。全ては成長のためです。
練習に関しては疲れて風邪をひく一歩手前になるまでやっているんで、問題はないですね。特に拠点はなくて、色んなところで練習していて、色んな人にお世話になっています。ただ心の拠点は野木(丈司)さんかな。本当に信頼していて、色んなことを話せるのは野木さん。そのくらい信頼していますね。
(ライト級転向は)階級を落としたというよりも戻ったという感じです。今までこの世界は重い体重じゃないと食っていくのは難しくて、それで体を大きくしていたけれど、骨格よりも筋肉をたくさんつけていたんで、わざわざハンデを背負ってやっていたようなものなんですよ。だからそれでそこそこやっていた俺はすごいと思うし(笑)、自分の骨格にあった階級で試合をやることが楽しみですね。
パンクラスの頃に最大で90kgちょっとあったんだけど、試合でやられた怪我というよりも、自分で殴って拳を怪我したり、膝を壊したり、足首に関節ネズミができたり。体重オーバーが原因の怪我が多かった。だから70kgが自分の適性体重かなと思います」
現在の体重は77kgで「専門の先生についてもらって指導を受けながら体重を落としています。色々と勉強にもなりますね」という郷野。
70kgという体重になるのは16歳以来となるが、「その時の俺の運動能力が凄かったんですよ。普通の都立高校だったけど、体力測定の数値の分布図を見ると一人だけ飛びぬけていた。50m走も早かったし、走り幅跳びでも空中を歩けた(笑)。だから70kgの自分がどのくらいやれるのか楽しみ」と70kgでの身体能力には自信を持っている。
対戦相手のナラントンガラグはかつてK-1MAXで魔裟斗、アルバート・クラウス、ブアカーオ・ポー.プラムックらと対戦している空手ベースのストライカー。ここ数年で総合格闘技に転向し、現在は3連勝中と確実に結果を残している。
しかし郷野は「相手の印象は全くない。これから映像を見るけど、俺の場合は自分の準備をしっかりやれば結果が出る。そこはずっと変わらない」と、あくまで自分の仕上がりが大切だとベテランらしいコメント。
ナラントンガラグがチーム朝青龍として参戦することで注目カードとなったが、「俺はどれだけ他人のふんどしで相撲を取るんだっていう(笑)。DJ OZMAに始まり氣志團、失敗したけど郷ひろみ、そして朝青龍。やっぱり俺は自分の力では輝けない星のもとにはいないのかなと思います」とだけ話した。
ライト級といえば国内でも実力者が多く、層が厚い階級の一つ。郷野は気になる選手・戦ってみたい選手を聞かれると「全くいないですね。今は自分がどれだけ動けるかが楽しみでしょうがない。今はそこしか見えてないです」と具体的な名前を挙げることはなかったが「ただ(ライト級は)日本にいても厳しい相手が揃っていて、厳しい相手がいるというのは燃えるよね」とライト級への挑戦にモチベーションを高めていた。
ワールドビクトリーロード
「SRC 14」
2010年8月22日(日)東京・両国国技館
開場14:00 開始15:00(予定)
<追加対戦カード>
▼SRCライト級ワンマッチ
郷野聡寛(フリー)
VS
ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル/チーム朝青龍)
▼SRCウェルター級グランプリシリーズ2010 リザーブマッチ
宮澤元樹(和術慧舟會東京本部)
VS
佐藤拓也(PUREBRED京都)
<決定対戦カード>
▼SRCミドル級チャンピオンシップ 5分5R
ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム/王者)
VS
三崎和雄(フリー/挑戦者)
▼SRCウェルター級グランプリシリーズ2010一回戦 Bゾーン
奥野“轟天”泰舗(CAVE)
VS
ニック・トンプソン(アメリカ/ミネソタ・マーシャアーツ・アカデミー)
▼SRCウェルター級グランプリシリーズ2010一回戦 Bゾーン
高木健太(PUREBRED川口REDIPS)
VS
Yasubei榎本(Enomoto Dojo)
▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 二回戦
石渡伸太郎(GUTSMAN・修斗道場)
VS
イ・ギルウ(韓国/CMA KOREA/TEAM POSSE)
▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 二回戦
江泉卓哉(総合格闘技道場武門會)
VS
佐藤将光(坂口道場一族)
▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 二回戦
高橋 渉(Laughter7)
VS
曹 竜也(闘心)
▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 二回戦
西村広和(和術慧舟會A-3)
VS
ソ・ジェヒョン(韓国/CMA KOREA/TEAM POSSE)
<チケット料金>
VIP席70,000円(特典付) ロイヤル雷電シート50,000円(特典付・2名1マス)
マスRSS席40,000円 マスSS席20,000円
雷電シート(S席)9,000円(パンフレット付) S席5,000円
※全席指定・消費税込
<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−5725−7311
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