12月23日(木・祝)大阪府立体育会館で行われたWBA世界スーパー・フライ級戦は王者ウーゴ・カサレス(メキシコ)が6位・挑戦者の久高寛之(仲里・ATSUMI)に3−0判定勝ち。3度目の防衛に成功した。
序盤の久高は悪くはなかった。キレのある右ボディストレートや、リターンで放つワンツーなどで試合を作る。4Rは右、5Rは左フックをカウンター気味に当てて相手を一瞬、慌てさせた。しかし攻防の切り替えの上手いカサレスに凌がれ、逆にパンチを集められ、次第に手数が少なくなる。
王者のスイッチ戦法にも惑わされ、ポイントを奪われ続けた。結局116−112、117−111が2者のスコアで判定負けを喫した。坂田、デンカオセーンに続く3度目の世界挑戦にかけていたが、結果を出すことはできなかった。
久高は「判定は妥当かな。こんなにパンチをもらったのは初めて」「現時点では僕はこんなものかなと思った」とカサレスの上手さに脱帽していた。 |