6月26日(金)都内にて緊急記者会見が行われ、公務執行妨害容疑で逮捕・起訴され25日に東京地裁で懲役1年・執行猶予3年の判決が下された三崎和雄(GRABAKA)が出席、ファン・関係者に謝罪した。
会見終了後、『戦極』を運営するワールドビクトリーロードの國保尊弘・代表取締役が記者の囲み取材を受けた。
ーー5月18日に出頭命令があり、その後はどういう流れだったのでしょうか?
「3月に事故があって5月18日に出頭命令があり、そこから取調べを受けて起訴をされ、昨日の公判に繋がったということです」
ーー逮捕されたのは?
「おそらく出頭した18日だと思います。本来であればここに本人を出してやりたいんですが、みんなに迷惑をかけたということで非常に精神的に今よくないようで……昨日が自分の中でひとつの区切りだと思っているんじゃないかと代表は言っているんですけれども、自分自身で一人で反省するのもいいんじゃないかなと思って」
ーーコミッション会議というのは?
「緊急に開かなければいけないと思っています。もしくは必要な人数が集まらない場合は電話なのかメールなのかFAXなのかで」
ーー8月2日までまだ少し時間がありますが、結論はいつを目処に?
「これ自体は昨日に判決という形で出ていますので、これ以上よくなることも悪くなることも今回の件に関してはないと思いますので、3日〜1週間の中で結論を付けるようにお願いしたいと思っております」
ーー本人に聞くべきですが、出頭命令が来ないと思って、ということなんですよね?
「さっき言ったようにいいことではないと思うんですけれども、本人は練習に行こうと思っていた最中に止められたと。でもまあいいかというところで行ってしまったということで、結果的には大問題になってしまっているんですけれども、仕方ないという言い方はよくありませんが、駐車違反を切られそうになっているところに慌てて行って車を動かしたというのとあまり変わらないのかな、と。
ただ、そこで問題なのは警察官の手が当たったか当たらなかったかということだと思うんですね。当たったということで公務を妨害したということの罪になっていますので。ただ、選手自身が全く当たったという認識がないと。当然のことながらドアミラーにも傷であるとか損壊はないと。ただ5月18日の時点で当たったんだと、ただ怪我はなかったと聞かされたというんです。認識はないものの、そう言われれば本人は分からないので分かったと言うしかないということですね」
ーー拘留が解かれたのはいつなんでしょうか?
「そこまでは詳しく聞いていませんが、10日か20日間くらいの間だと思います」
ーーその解かれた時点では公務執行妨害だったというのは本人も分かっているわけですよね。そこから國保さんの方まで情報が上がってくるのになぜ昨日まで時間を要したのでしょうか?
「それは僕も本当に早く教えて欲しかったですよね。もうやってしまったことはやってしまったことで謝り、その分をどうやって迷惑をかけてしまった人たちに返すのかとかを考えていかないといけないと思うんですね。ですから本来は一日も早く、我々としても記者会見等を準備していましたので、例えば出頭しているのを知っていれば僕らも記者会見を開かないですから。
ただ、そこをいま論議しても過ぎてしまったことよりもこれからのことをどうするかの方が大切なのかなと思います。本日皆さんにお集まりいただいたのもそうですし、心配しているファン、関係者にも迷惑をかけたと思っていますし、また格闘家がという悪いイメージが付くのは非常に良くないことだと思っていますので、これに対しては本人が出来ることでこれから返していくということだと思います。
でもおそらく、記者の方で三崎選手と接している方は三崎選手がどういう選手か知っていると思いますから、凶暴なタイプでもなければ非常に温厚で男らしい男ですから、そういう意味では分かる人は分かってあげられるのではないかと。罪は罪として」
ーー中村(和裕)選手とはお話はされましたか?
「今朝電話がありました。中村選手の方はなぜ記者会見に出ないのでしょうかと。元々、いろんな会場で会っても親交のある二人ですから、三崎選手の性格・人柄も知っている中で、なぜ今回出てこないのかと常々言っていました。あえて何も言わずに来てたんですけれども、今朝の報道を見て電話をしてきて“これが理由ですか?”と言うのでもう1回正確に調べた上で話すよと言って電話を切りました」
ーー國保さんとしては8月の試合に関してはどうされるべきだと思っていますか?
「これは僕一人の判断というわけにはいかないですから何とも言えないんですけれども、時間はまだ1カ月以上あるところですし、本人も5月18日から約1カ月という中で充分に反省もしてきていると思いますし、1回どこかで自分自身を取り戻して練習して、リング上で三崎和雄のファイトスタイルをみんなに見せることが何よりもの償いではないかとは思っています。コミッショナーがどう判断するかはこれからになります」
ーー國保さんとしてはリングに上がるべきだ、と?
「そうですね。僕は上がるべきだと思っています。公務を妨害したという意味では非常に重い罪、刑法においても傷害に近いくらい重いかもしれない罪名ですが、警察官をぶん殴ってしまっただとかいうことともまた少し違うと思うんですね。
例えがいいか分かりませんが、駐車違反を切られていれば誰もが切らないでくれと言いに行くでしょうし、切っている最中の事だったらそうかそうかと免許証を出して切られる人はなかなかいないと思います。ちょっと待ってくれ、いま動かすからとおそらくほとんどの人が言うと思います。それにほぼ似ているケースなんじゃないかなと思っていますから、僕個人の意見としては試合をした方がいいと思っています。
ただし、コミッショナーの方でこれは試合をさせるべきではない、謹慎だ(コミッション規約の中で謹慎という措置は無いため、契約解除という形になるという)ということであれば、当然契約上、その試合を無しにすることも可能ですから、その意見に従わざるをえません」
※三崎和雄の謝罪会見(1)はこちら
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第九陣〜」
2009年8月2日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00
<決定対戦カード>
▼戦極ライト級チャンピオンシップ 5分5R
北岡 悟(パンクラスism/戦極初代ライト級王者) VS 廣田瑞人(GUTSMAN・修斗道場) ▼戦極フェザー級グランプリ2009 準決勝 5分3R
日沖 発(ALIVE/修斗世界ライト級3位・TKO世界フェザー級王者) VS 金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST) ▼戦極フェザー級グランプリ2009 準決勝 5分3R
小見川道大(吉田道場/日本国際柔道大会66kg級優勝) VS マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァウニオン/第2代フェザー級キング・オブ・パンクラシスト) ▼戦極フェザー級グランプリ2009 決勝
日沖×金原の勝者 VS 小見川×サンドロの勝者 ▼戦極ミドル級チャンピオンシップ挑戦者決定戦 5分3R
三崎和雄(GRABAKA) VS 中村和裕(吉田道場) ▼戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R 藤田和之(藤田事務所)
VS ブラゴイ・アレクサンドル・イワノフ(ブルガリア/SKアブソリュートブルガリア/韓国サンボ連盟)
▼戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R 中尾“KISS”芳広(TEAM TACKLER) VS チェ・ムベ(韓国/チーム・タックル)
▼戦極ライト級ワンマッチ 5分3R 光岡映二(フリー) VS クレイ・フレンチ(アメリカ/HIT Squad)
<出場予定選手> 郷野聡寛(GRABAKA) <チケット料金>
VIP席100,000円(専用入場ゲート・特典付き) RRS席30,000円 戦極シート(SS席)17,000円(特典付き) SS席17,000円 S席12,000円 A席7,000円 <お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−5381−7108 ●戦極2009年度スケジュール
8月2日(日)『戦極〜第九陣〜』(さいたまスーパーアリーナ):フェザー級GP準決勝、決勝 9月23日(水・祝)『戦極〜第十陣〜』(さいたまコミュニティアリーナ)
11月7日(土)『戦極〜第十一陣〜』(両国国技館)
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