12月6日(日)都内ホテルにて、昨日5日(土)神奈川・横浜アリーナで開催された『K-1 WORLD GP 2009 FINAL』の一夜明け会見が行われた。
会見後、記者たちの囲み取材を受けたK-1イベントプロデューサーの谷川貞治FEG代表は「シュルトとアリスター、この2人でヒョードルを倒したい」とぶち上げた。
K-1こそが最強格闘技。その称号を奪還するために動き始める。昨年の大みそか『Dynamite!!』にて、総合格闘技ルールでチェ・ホンマンがミルコ・クロコップに、エロール・ジマーマンがミノワマンに寝技で敗れたのはともかく、K-1ルールでもバダ・ハリがアリスター・オーフレイムに、武蔵がゲガール・ムサシに、武田幸三が川尻達也にいずれも1RでKO負けしたことは“最強”を標榜していたK-1にとって大きなイメージダウンとなった。
今年に入ってレミー・ボンヤスキーがアリスターに辛勝、魔裟斗が川尻達也をKOして何とか面目を保ち、今回のGPでハリがアリスターに初回KOでリベンジしたことでK-1が逆襲に転じた。次なる標的は総合格闘技で世界の頂点に立つ“60億分の1の男”元PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードルだ。
「世界を見渡してみても、ヒョードルに一番勝てる可能性があるのはシュルトとアリスターです。その2人がK-1にいるのがラッキーですね。アリスターはMMA(ミックスド・マーシャル・アーツ)でも相当強い。勝てるのはシュルトくらいじゃないかな。1R5分なら関節技も極められないでしょう。打撃の強いヤツの方が打倒ヒョードルの可能性がある。シュルトは今はあまりMMAの練習はしていないと思いますが、練習する期間を与えれば相手がヒョードルでも全然いけます」と、自信満々の谷川代表。
K-1こそ最強の格闘技であることを証明するために、ワールドGP史上最多タイ4度目の優勝を飾ったセーム・シュルトと、ハリに敗れてベスト4に終わるも極真世界王者エヴェルトン・テイシェイラを秒殺KOしたアリスターに打倒ヒョードルの希望を託す。
★12・5「K-1
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