6月30日(火)東京・中野にあるGRABAKAジムにて、8月2日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『戦極〜第九陣〜』の記者会見が行われた。
約2年半ぶりの国内復帰戦を迎える郷野聡寛(GRABAKA)は、ダン・ホーンバックル(アメリカ)との対戦が決定。
ホーンバックルは、ブラジリアン柔術をバックボーンに持つグラップラー。188cmというウェルター級では規格外の長身選手で長い手足を駆使したサブミッションを最大の武器としている。昨年5月の『戦極〜第二陣〜』ではマイク・パイルに一本負けを喫したものの、その後は2連勝。同年6月にカナダの大会「Raw
Combat」のウェルター級王座を獲得した。
会見では、まず初めに戦極広報より、ホーンバックルの試合に向けてのコメントが読み上げられる。
「日本でまた試合ができることになって、いま俺はスーパー・エキサイトしている。戦極という素晴らしいプロモーションでまたチャンスを貰えるだけでなく、MR.GONOのように有名なトップ選手と対戦できるなんて、本当に光栄だと思っている。
前回来日したときの俺のパフォーマンスは、普段の『ダン・ホーンバックル』の半分以下だったが、今度こそは『THE
HANDLER』と呼ばれるこの俺が、相手を『HANDLE(思いのままに扱う)』ところを見せる。前回の試合から、何カ月にも渡りずっとトレーニングを続けてきた。それはリングの上でいい結果を残すためでもあるが、それだけじゃない。戦極ファンを失望させないタメだ。
だから戦極ファンのみなさん、MR.GONOと俺の試合は最高の試合になるから、すぐにでもチケットを買った方がいいぞ。一枚、二枚じゃなくて、全席買ってもいいぐらいだ。それぐらい価値のある試合を見せるつもりだ。でもよく考えたら、『THE
HANDLER』の試合はスーパー・エキサイティングなものになるから、あまりの興奮にせっかく買ったその席に座っている暇もないと思うけどな!」
この強烈なコメントを受けて、郷野は「(広報を見ながら)これって大げさに訳して作ってないですか? 凄いっすね〜。ここまで言われたら何も言うことないぐらいインパクトがある。自己顕示欲があまりにも強い選手ですね」とさすがの“難攻不落のビッグマウス”も呆れ顔。
「こういう選手に限って試合になるとおとなしかったりするんですよね。ここまで凄いコメントを出すやつなんで、負けたら何を言われるかわからない。勝たないといけない。試合ではおとなしくさせますよ」と郷野は意味深な笑みも浮かべていた。
戦極の会場では毎回解説席につく郷野だが、「ホーンバックルの試合だけ解説していないので印象にないんですよ。映像も手元にないので全くどういう選手かわからない。You
Tubeで探したけど、セコンドがホームビデオで撮ったようなものしかなかった」と特に相手に関する印象は抱いていないという。
会見中は咳き込む場面の多かった郷野。「風邪を引く前はいい練習が出来ていたんですけどね。試合直前かと思われるぐらい練習していて、みんなビックリしていたんですよ。2年半ぶりの日本での試合で、ケガも治って嬉しくて嬉しくて“練習したい!”という気分でいました」とオーバーワーク気味に練習していたことも明かした。
現在、郷野はWBC世界フライ級王者・内藤大助を指導する野木丈司トレーナーのもとで週2のボクシング特訓を受けており、「最近はジャブのキレがいいんですよ」と自信満々。野木トレーナーから「日本人でこんなジャブを打てるボクサーはなかなかいない。今まで見た中でも辰吉(丈一郎)と徳山(昌守)ぐらいだった」と絶賛されるぐらいのものだという。
「二人のボクシングチャンピオンの名前が出たんですからね。ジャブで手応えがあるのは5個ぐらい。相手は188cmと身長があるので届くかはわからないが(郷野は176cm)、試してみたいですね」(郷野)。
野木トレーナーからは今はジャブを学ぶだけで、「フックとかまでやってない。“出来たら凄い”というものばかりをわかりやすく教えてくれて、こういう人が世界チャンピンを育てるんだろうなと思う」と十分な手応えも感じている。
試合に向けての準備は好調をアピールした郷野だが、入場パフォーマンスも気になるところ。「戦極さんからのバックアップはあるんでしょうか(苦笑)。戦極さん、お客さんと協力体制でやれば、結構いい感じになるんじゃないかな。“こう来たか”と思われるものになる」と肝心の入場パフォーマンスにも自信を見せていた。
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第九陣〜」
2009年8月2日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00
<追加対戦カード>
▼戦極ウェルター級ワンマッチ 5分3R
郷野聡寛(GRABAKA)
VS
ダン・ホールバックル(アメリカ/McVicker's Martial Arts Academy)
<決定対戦カード>
▼戦極ライト級チャンピオンシップ 5分5R 北岡 悟(パンクラスism/戦極初代ライト級王者) VS 廣田瑞人(GUTSMAN・修斗道場) ▼戦極フェザー級グランプリ2009 準決勝 5分3R 日沖 発(ALIVE/修斗世界ライト級3位・TKO世界フェザー級王者) VS 金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST) ▼戦極フェザー級グランプリ2009 準決勝 5分3R 小見川道大(吉田道場/日本国際柔道大会66kg級優勝) VS マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァウニオン/第2代フェザー級キング・オブ・パンクラシスト) ▼戦極フェザー級グランプリ2009 決勝 日沖×金原の勝者 VS 小見川×サンドロの勝者 ▼戦極ミドル級チャンピオンシップ挑戦者決定戦 5分3R 三崎和雄(GRABAKA) VS 中村和裕(吉田道場)
▼戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R 藤田和之(藤田事務所) VS ブラゴイ・アレクサンドル・イワノフ(ブルガリア/SKアブソリュートブルガリア/韓国サンボ連盟) ▼戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R 中尾“KISS”芳広(TEAM
TACKLER) VS チェ・ムベ(韓国/チーム・タックル) ▼戦極ライト級ワンマッチ 5分3R 光岡映二(フリー) VS クレイ・フレンチ(アメリカ/HIT
Squad) <チケット料金> VIP席100,000円(専用入場ゲート・特典付き)
RRS席30,000円 戦極シート(SS席)17,000円(特典付き) SS席17,000円 S席12,000円 A席7,000円 <お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−5381−7108 ●戦極2009年度スケジュール
8月2日(日)『戦極〜第九陣〜』(さいたまスーパーアリーナ):フェザー級GP準決勝、決勝 9月23日(水・祝)『戦極〜第十陣〜』(さいたまコミュニティアリーナ)
11月7日(土)『戦極〜第十一陣〜』(両国国技館) |