年齢を忘れた30代は西岡だけではない! 帝拳ジムのベテラン王者2人が11月6日(土)に迫った防衛戦に向け気合いが入っている。後楽園ホールのダブル東洋太平洋タイトルマッチに出場するフェザー級の松田直樹(34歳=写真右)とスーパー・ライト級の佐々木基樹(35歳=写真左)、「合わせて69歳、90戦」のチャンピオン・コンビだ。
松田(33勝13KO8敗4分1無効試合)は同級11位のジョネル・アリビオ(比国)を相手に、2度目の防衛戦。「西岡君にあんないい試合されて、メチャ刺激になりました。こっちもスイッチ・オンです」とやる気満々。フィリピン選手は“パッキアオ効果”で頑張る選手が多い。このアリビオも15勝(6KO)10敗2分と勝率は高くないが、最近の敗北は海外で強豪との対戦ばかり。
「KO負けがないと聞いている。プーンサワット(前世界スーパー・バンタム級王者)にも判定まで行っているタフでしぶとい選手みたいです。でもなんとかKOを狙いたい」と松田は語る。「日本、東洋と獲ったんで、来年は夢だった世界チャンピオンにつなげたい」とあくまで前向きだ。
一方、佐々木(34勝21KO8敗1分)は、7月にランディ・スイコ(比国)に劇的判定勝ちを飾り東洋2階級制覇を達成し、今度が初防衛戦。今回はOPBFライト級10位にランクされるインドネシアのゲイスラーAPの挑戦を受ける。
「5戦全勝で国内のタイトルを獲っているというから、勢いもあるだろうし油断できない」と佐々木。これまで「挑戦は好きだが、守るのは苦手」と公言してきたが、今回は「守り意識はない。挑戦する気でやる」と、西岡に似たコメント。そして「負けたらおしまいと分かっているので、モチベーションが衰えることはない」とキッパリ。リナレスとのスパーリングを重ねて、調整もうまく行っているようだ。
同じリングでスーパー・フライ級契約の8回戦では、元五輪選手で最近進境著しい五十嵐俊幸(帝拳)がアルマンド・サントス(メキシコ)と対戦。他にカルロス・リナレス、鈴木武蔵ら帝拳の新鋭が登場する。 |