4度目の防衛戦を5月17日(火)東京・後楽園ホールで行うWBA女子世界スーパー・フライ級(52.163kg以下)王者、天海ツナミ(山木)が、14日(土)ワタナベジムで公開練習と会見に臨んだ。
東日本震災復興チャリティーと銘打たれたこの試合だが、リングネームの“ツナミ”には「いろんな意見を頂戴した」と山木会長。当の王者自身抵抗があったという。「震災が起きた直後に“ああ……”と思いました。テレビに向かってごめんなさい、という感じでした。しかし名前を変えるのは簡単ですが、亡くなった方々を忘れないためにも、このままでいきます。いつもの防衛戦とは違う感じで気持ちを強く持って練習できました」と王者。
「パンチが見えるので、接近戦で相手の打ち終わりやカウンターを狙う」と理想を語る一方で「今回の相手は小さい(資料では151cm)のでその点を気をつけたい。これまで自分が大きな人とやって懐に入りやすかったから」とファイトプランを明かした。
山口直子に3Rで倒されたペットサイルーン相手にKO防衛が期待できるが「倒すことより、世界戦のラウンドを経験することでレベルを上げたい」と山木会長は今後の成長を考慮したキャリアをテーマに掲げた。
そして王者も「やってみないと分からない。緊張感を持ってやります」。次戦は3カ月以内の王座統一戦が指令されている。
大会では世界王者たちのサイン色紙のオークションに、有名歌手がサプライズゲストとして来場プランもあるという。
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