10月28日(火)東京。世田谷区柏谷にあるロータスパラエストラ世田谷にて、北岡悟(パンクラスism)が公開練習を行った。北岡は、11月1日(土)さいたまスーパーアリーナで開催されるワールドビクトリーロード(以下、WVR)主催『戦極〜第六陣〜』の「ライト級GPシリーズ2008準決勝戦」で光岡映二(和術慧舟會RJW)と対戦する。
戦極では2戦連続で秒殺一本勝ちを収めるなど、大きなインパクトを残している北岡は、全身迷彩柄のラッシュガードとロングスパッツで登場。
ロータスパラエストラ世田谷の代表でもある八隅孝平を相手に2分1Rの組技のスパーリングを披露し、得意のギロチンチョークや上四方固めからの絞め技、アキレス腱固めやヒールホールドを極めて好調をアピールした。
試合まで一週間を切って「あとは体重を落とすだけです」という北岡。戦極では、これまで戦ってきたパンクラスウェルター級よりも約6kg軽い70kg級で試合をしており、今まで以上の減量が必要となっているが「過去に2度(70kgまでの減量を)経験して、多少は勝手が分かってきましたけど、筋量を増やすトレーニングをしているので、8月よりも減量がより厳しいものになると思っています。なので今回はより丁寧に体重を落とすようにしてますね」と減量プランを説明。
北岡が今回の試合に向けて新たに取り入れたトレーニングは「体の軸を強くするための練習」。これまでの練習量にプラスして、フィジカルトレーナーに体幹を強くする練習をプラスしているという。
その効果はてきめんで、北岡自身は「はっきりと8月よりも強くなっていると思います。前回の試合から2カ月、総合格闘技を始めて10年になるのですが、2カ月あれば強くなるんだなということを実感しました。ただそれを試合で出さなければ意味がないんで、後はリングに上がるだけです」と手応えを感じている。
対戦相手の光岡について北岡は改めて「キャリア、実績、強さは素晴らしいと思います」とコメント。光岡の試合は戦極での2試合、そしてヨアキム・ハンセン戦を見たということで、光岡対策として「ケージフォースの試合も見た方がいいかなと思ったんですが、そこまではしなくてもいいかなと。相手に合わせた戦略? それは考えているようで考えていない。考えていないようで考えているみたいな感じです(笑)。幾つかパターンは準備していますけど、勝手にそれが出来上がっていきますね」と話す。
その一方で、光岡の「どっちが勝ってもKOか一本、ドロドロした試合になると思います。北岡選手は『UFCやDREAMに負けない試合になると思います』とか言ってるけど、出来るのかな? ドロドロになりそうで心配はあります」という発言に関しては、自分の真意が伝わっていないとして、以下のように反論した。
「僕は魅せる試合をするとか、そういうことを言いたかったんじゃないんですよ。僕は“魅せる”と思って試合をしたことはないし、プロとして勝利を掴む姿がお客さんに“見せる”ものだと思っているんで、魅了の“魅せる”じゃないんです。
僕にとってそれはいい試合をして、強い光岡映二という選手を北岡悟が超越することなんです。だから光岡選手はちょっと誤解していると思います。仕方がないことだとは思うんですけど。
(自分の言葉の真意が伝わらなくて残念?)残念ではないですよ。どうでもいいというか、他の選手に期待はしていません。1回戦の前は他の選手に『頑張って欲しい』と言いましたが、今はもう他の選手のことはどうでもいいんじゃないかと思っています。結局は自分が何とかしなきゃいけないわけですから」
またトーナメントの逆ブロックにいる横田一則(GRABAKA)が「あっさり勝つなら北岡選手、フルラウンドやったら光岡選手じゃないですか」と予想していることについて、北岡は「そうなんですか。彼はそう思っているんですかって感じです。他人がどう思っていても関係ないです。僕はとにかく一本で決着をつけます。
5分6Rやるだけの体力を使うという人もいますけど、それをお客さんは見たくないと思うんです。やっぱり決着をつけるところが見たいわけじゃないですか。僕はそういう姿勢を見せたいし、結果でそれに応えたいです」と話している。
同日に試合をする五味隆典(久我山ラスカル)について北岡は「すごく乱暴な言い方になってしまうかもしれませんが、どうでもいいですね。気にもならないし、気にもしてません」と一言。
その上で「僕は気持ち、スピード、戦略を凌駕して相手を超越するものを見せます。それをずっと練ってきたんで、あとはリングで見せるだけ。そこは誰にも負けないと思うし、僕の方が五味選手よりも目立ちます!」と大会の主役獲りを堂々と宣言した。
10月からはテレビ東京で戦極のレギュラー番組『戦極G』の放送もスタート。
「僕は格闘技関係者としか会わない生活を送っているし、取り立てて変わりもないです」という北岡だったが「優勝したら変わる? そうですね。自分自身が調子に乗ると思います(笑)。そのくらいいいでしょ?」と笑顔を見せた。
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第六陣〜」
2008年11月1日(土)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00
<全対戦カード>
▼ライト級 ワンマッチ
五味隆典(久我山ラスカル/PRIDE初代ライト級王者)
VS
セルゲイ・ゴリアエフ(ロシア/MMA BUSHIDO)
▼ミドル級GPシリーズ 2008 リザーブマッチ
竹内 出(SKアブソリュート/第7代ミドル級キング・オブ・パンクラシスト)
VS
ジョー・ドークセン(カナダ/チーム・エクストリーム)
▼ライトヘビー級 ワンマッチ
キング・モー(アメリカ/チーム・クエスト)
VS
ファビオ・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
▼ライトヘビー級 ワンマッチ
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル/チーム・ノゲイラ)
VS
モイス・リンボン(フランス/ヨーロッパ・トップチーム)
▼ライト級GPシリーズ 2008 準決勝戦
北岡 悟(パンクラスism)
VS
光岡映二(和術慧舟會RJW)
▼ライト級GPシリーズ 2008 準決勝戦
横田一則(GRABAKA/第3代DEEPライト級王者)
VS
廣田瑞人(GUTSMAN修斗道場/第2代ケージフォースライト級王者)
▼ライト級GPシリーズ 2008 決勝戦
北岡×光岡の勝者
VS
横田×廣田の勝者
▼ミドル級GPシリーズ 2008 準決勝
中村和裕(吉田道場)
VS
佐々木有生(GRABAKA)
▼ミドル級GPシリーズ 2008 準決勝
ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム)
VS
シアー・バハトゥルザダ(アフガニスタン/ゴールデングローリー)
▼ミドル級GPシリーズ 2008 決勝戦
中村×佐々木の勝者
VS
サンチアゴ×バハトゥルザダの勝者
▼ライト級GPシリーズ 2008 リザーブマッチ
ホルへ・マスヴィダル(キューバ/アメリカ/アメリカン・トップチーム)
VS
ハン・スーファン(韓国/CMA KOREA/第4代DEEPライト級王者)
<チケット料金>
VIP席(専用入場ゲート・特典付き)100,000円
RRS席30,000円
戦極シート(SS席)17,000円 ※特典付
S席12,000円 A席7,000円
※全席指定・消費税込
<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−3369−2211
戦極 テレビ東京放送スケジュール
●「戦極G!」
毎週日曜日 24:35〜25:00
10月26日=ライト級・ミドル級GPFINAL 決戦直前特集
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