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「K-1 WORLD MAX2010 −70kg World Championship Tournament FINAL16 −63kg Japan
Tournament FINAL」 2010年7月5日(月)東京・国立代々木競技場第一体育館 開場16:30 開始18:00
▼メインイベント(第11試合) −63kg
Japan Tournament 決勝戦 3分3R延長2R ○大和哲也(大和/WBCムエタイルール日本ライト級&WMCインターコンチネンタル同級王者)
KO 3R1分26秒 ※左フック ●久保優太(アンリミテッド/Krushライト級GP2009準優勝) ※大和が−63kg日本トーナメント優勝。
いよいよK-1初代ライト級(−63kg)王者が決まる。決勝戦に勝ち上がってきたのは、共に1987年生まれの22歳、久保と大和。蹴りの久保か、パンチの大和か? 注目のゴングが鳴る。 1R、サウスポーの久保が左ミドルと左ハイキック、大和は右ミドルを返す。大和が右ローから右ストレート、左右のフックを放つが、久保はスウェーでかわす。大和のローにパンチを合わせていく久保、組み付いてのヒザ。
久保のワンツーが突き刺さる! 続いてのパンチのラッシュ、左のフックから右ストレート、そして左ストレートで大和がダウン! 一気に左右のフックで詰める久保に、大和も足を止めて打ち合う。ヒザやミドルを交えながら鋭いパンチを連打していく久保に、大和も右のパンチをしっかりと返していく。 2R、ジャブを突きながら前へ出て行く大和、久保は左ミドルとジャブ、左ハイキックからバックキック。大和の左フックにバランスを崩す久保だが、左ストレートで前へ出て右フック! しかし、大和も打ち合いに応じる。至近距離でパンチを打ち合う両者、スリリングな打ち合いが続く! 久保の左ハイキック、左ミドル。大和は左フックからクリンチ。左ボディから右フック左フックで久保をグラつかせる。大和の蹴り足を取ってパンチを返す久保。両者ふらつきながらも凄まじい打ち合いを展開! 大和の右フック、そして左フックで久保がグラつく! このラウンドは大和の10−9が三者となった。 3R、左フックで前に出る大和、久保がワンツーを返す。ハイスピードの打ち合いを展開する両者に場内はヒートアップ。左フックからの右ストレート、そして左フックで大和がダウンを奪い返す! 仕留めに行く大和に久保が左ハイキック! 大和はボディを叩いて左フック、久保も右フックを打ち返し、火の出るようなクロスファイトが展開される! そして次の瞬間、両者の左フックが同時にヒット! しかし、ぶっ倒れたのは久保! 壮絶な試合を制し、大和が全試合KO勝ちで栄冠を勝ち取った。 「自分、愛知県出身の大和哲也です。1回戦から強い選手ばっかりで……。仕事をしながらキックをやっていて、甘いって言われるんですけれど、自分はあえて厳しい道をいっているので。
キックで打倒ムエタイも目指していくけれど、みんな強くてこれが終わりじゃないし、次はもっと面白くなります。このリングを指をくわえてみている選手もいっぱいいると思うので、そういう選手も上がってきてもらってK-1が盛り上がればいい。僕は僕なりの色でK-1を盛り上げていきたいと思います」と大和は喜びを語った。
▼セミファイナル(第10試合) −70kg World Championship Tournament FINAL16 3分3R延長1R ○アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/K-1
WORLD MAX2002世界王者) 判定3-0 ※30-26、30-26、30-27 ●中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/K-1
WORLD MAX2010日本代表決定トーナメント準優勝) ※クラウスがベスト8に進出。 日本トーナメントで準優勝、倒すパンチを持つ期待の新鋭である中島。世界トーナメント初挑戦で初代世界チャンピオンのクラウスに挑む。中島のハードパンチは世界にも通用するのか? それとも昨年の長島☆自演乙同様、クラウスが世界の壁の高さを思い知らせるのか。 1R、中島は左へ回り込みながらジャブを突き、左ローへつなげる。クラウスはガードを高く上げて左ロー。お互いにガードを固めながらのローの打ち合いだ。時折パンチをかわすが、両者ともローを多用。クラウスがボディからフックのコンビネーションで前へ出る! 左へ回り込んでいく中島だが、クラウスの圧力に押され気味。ラウンド終了直前、クラウスが左ジャブからの右ハイキックでダウンを奪う! オープンスコアは10-8でクラウス。 2R、ジャブを突く中島は左ローをクラウスの奥足に落としていく。肩を揺すりながら圧力をかけていくクラウスは、ローをもらいながらも左右のフック、またも左ハイキックを放つ。左ミドルを面白いようにヒットさせていくクラウス。中島は左ローを蹴り続ける。 クラウスが左ボディ、右ボディ、左フックと中島を追いかける。再び左ジャブから右ハイキック、そしてボディを叩くクラウス。中島はいいところがない。オープンスコアは2名が10-9でクラウス、1名が10-10となった。 3R、ワンツーから左ハイキックを繰り出すクラウスに、中島はヒザを突き上げるが空振り。クラウスは潜り込みながらのアッパー、ワンツーで前へ出て行く。中島はクリンチ。左のボディから左右フックで攻めるクラウスに下がる中島。 ローを蹴り続ける中島だが、クラウスのボディ、そしてフックに下がらされる中島。左右のフックは空を切り、クラウスはノーガードで中島を挑発する。最後はパンチで攻めた中島だが、クラウスからクリーンヒットを奪うことができず、クラウスが世界の壁の高さを日本の新鋭に思い知らせる結果となった。
▼第9試合 −63kg Japan Tournament 準決勝 3分3R延長1R ○大和哲也(大和/WBCムエタイルール日本ライト級&WMCインターコンチネンタル同級王者)
KO 2R2分13秒 ※左フック ●才賀紀左衛門(アンリミテッド/大誠塾) ※大和が決勝戦へ進出。 準々決勝でベテランの石川を破る番狂わせを起こした才賀と、裕樹との実力者対決をKOで制した大和が激突。久保の待つ決勝戦へ駒を進めるのはどっちだ!? 1R、ジャブの突き合いとローの蹴り合いが序盤は続く。前蹴りと右ストレートを素早く突き刺す才賀、何度も大和からカウンターを奪う。しかし、大和は下がらずに前へ出てジャブ、前蹴り。才賀が打ってきたところに大和が右のカウンターを奪う。才賀は後ろ蹴りからカカト落としを見せる。オープンスコアは三者とも10-10。 2R、圧力をかけて前に出る大和、前蹴りで離す才賀にレバーブローを叩き込む。ワンツーから右ボディ、才賀の右フックには左フックを被せる。フェイントからテンカオを突き刺す大和、さらにレバーブロー。
左ミドルを打ち込み、才賀のワンツーをパーリングして、すぐさまに左フック! ダメ押しの右フックを叩き込むと、才賀は前のめりに倒れる! 大きく沸く場内。大和が2連続KO勝ちで久保の待つ決勝戦へ勝ち進んだ。
▼第8試合 −63kg Japan Tournament 準決勝 3分3R延長1R ○久保優太(アンリミテッド/Krushライト級GP2009準優勝)
KO 1R1分21秒 ※左ハイキック ●松本芳道(八景/日本ライト級王者) ※久保が決勝戦に進出。 準々決勝で上松をKOする大番狂わせを演じた松本と、尾崎に判定勝ちした久保が準決勝を争う。松本がまたしても番狂わせを起こすのか、それとも関係者の間ではナンバーワンの優勝候補・久保が順当に勝ち上がるのか? 1R、まずはローの交換があり、久保が鋭いワンツーフックで前へ出る。パンチ、ローの単発での応酬があった後、突如、松本が前に出ようとした瞬間を狙った左ハイキック一閃! 松本は一瞬にして崩れ落ち、久保が衝撃的なKO勝ちを飾った。
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