▼第4試合 −63kg Japan Tournament 準々決勝(4) 3分3R延長1R ○大和哲也(大和/WBCムエタイルール日本ライト級&WMCインターコンチネンタル同級王者)
KO 1R3分3秒 ※右フック ●裕樹(リアルディール/初代RISE 60kg級王者) ※大和が準決勝に進出。
誰もが“事実上の決勝戦”と認める実力者対決。圧倒的なパンチでのKO率を誇る大和と、破壊力抜群のローキックを武器とする裕樹。KO必至の準々決勝最大のクライマックスが訪れた。
1R、いきなりインローを蹴る裕樹、左右のフックで前に出る大和をローで迎え撃つ。裕樹は左ローから右ストレート、大和は前蹴りで距離をとりながら左右のフック。
前蹴りを多用する大和は、ボディから左右フックのコンビネーション、裕樹は左ロー。左ボディ→左フック→左アッパーと左のパンチで攻める大和。
裕樹も右ストレートで大和を押すが、裕樹の右フックに左フックのカウンター! この一発で前のめりに崩れ落ちる裕樹! 壮絶なKO勝ちで大和が事実上の決勝戦と言われた試合を制した。
▼第3試合 −63kg Japan Tournament 準々決勝(3) 3分3R延長1R ○才賀紀左衛門(アンリミテッド/大誠塾)
判定3-0 ※29-27、30-26、30-28 ●石川直生(青春塾/第2代全日本スーパーフェザー級王者) ※才賀が準決勝に進出。
大ブーイングで迎えられた才賀。試合前から舌戦を繰り広げ、毒舌の才賀はもはやMAXを代表するヒール(悪役)となった。対する石川はキックボクシング界の軽量級を代表する選手。今回のトーナメントに懸ける意気込みも凄まじいものがある。大ベテランとK-1甲子園出身ファイター、新旧対決に勝つのはどっちだ!? 1R、ジャブと前足の上下でリズムをとる石川に、才賀が左手を引っ掛けて前手を下げさせての右ロングフック! この一発でダウンを奪う! 立ち上がると前蹴り、ハイキック、飛びヒザ蹴りで距離をとる石川。
右ハイキックを放っていくが、才賀はローを返して右ストレートで石川を吹っ飛ばす。不適な笑顔を浮かべてパンチを打っていく才賀に、石川は押され気味。左ミドルキックもヒットする。オープンスコアは三者とも10-8だ。 2R、ジャブ、左ミドル、前蹴りで距離を作り、飛びヒザ蹴りを発射する石川。焦り気味ではあるが、右ストレートをヒットさせる。そして左ミドル。
前に出る石川が組み付き、離れ際に左フック。才賀も右フックを返す。飛びヒザ蹴りから右フック、ローとミドルで攻める石川。手数の少なくなった才賀だが、ゴング間際に胴廻し回転蹴り! これがヒットし、石川が大きくグラつく! オープンスコアは2名が10-9で才賀、1名が10-10。 3R、もはや後がなくなった石川は前に出てテンカオ、パンチを放っていくがヒットを奪えない。才賀はハイキック。石川は飛びヒザ蹴りを乱発するが、やはりヒットは奪えない。ひたすら飛びヒザ蹴りを繰り出し、接近戦でパンチを打っていく石川。才賀も苦しそう。 飛びヒザ蹴りから右ストレートをヒットさせる石川だが、才賀は胴廻し回転蹴り。最後のゴングまで攻め続けた石川だが、奮闘及ばず、才賀が大ベテランの石川を下した。
▼第2試合 −63kg Japan Tournament 準々決勝(2) 3分3R延長1R ○久保優太(アンリミテッド/Krushライト級GP2009準優勝)
判定3-0 ※三者とも30-29 ●尾崎圭司(チームドラゴン/K-1 WORLD MAX2007日本代表決定トーナメント3位) ※久保が準決勝に進出。
“久保きゅん”のニックネームでツイッターを中心に人気急上昇中の久保。関係者の間では優勝候補に推す声が多く、若さもありその潜在能力は計り知れない。
対するは70kgから階級を下げてこのトーナメントに懸ける尾崎。両者ともバックボーンがテコンドーであり、足技対決が期待される。 1R、サウスポーの久保が放った左ハイキックに右ローを合わせる尾崎。ジリジリと間合いを詰めていく久保に、尾崎は右へ回り込みながらのバックキック。尾崎は久保がパンチで前へ出てくるとロー、久保の蹴りにもローを合わせていく。
久保はノーガードで挑発、左右の連打から左ハイキックで前へ出る。尾崎は徹底してローを合わせていく。オープンスコアはジャッジ三者とも10-10。 2R、尾崎の左ハイキックにローを返した久保。尾崎が大きくバランスを崩す。前に出る久保の左ミドル、ワンツーで下がらされ続ける尾崎。圧力をかけて右フックから左ストレートにつなげる久保。ジャッジ三者とも10-9で久保につけ、久保はニッコリと笑顔を浮かべる。 3R、長いリーチを活かしたジャブで前に出る久保、尾崎もワンツーを返すが届かない。ジャブの突き合い、ローの蹴り合いでもリーチに優る久保の方がヒットする。圧力をかけてコーナーに追い込む久保、尾崎が打ち返してもスウェーでかわし、すぐに左ストレートを返す。
久保の左ストレートに上段後ろ廻し蹴りを返す尾崎。残り10秒で回転技を連発する尾崎だが、久保は余裕でかわして終了のゴングを聞いた。久保が圧勝で準決勝・松本戦に駒を進めた。
▼第1試合 −63kg Japan Tournament 準々決勝(1) 3分3R延長1R ○松本芳道(八景/日本ライト級王者) KO 3R2分45秒 ※パンチ連打
●上松大輔(チームドラゴン/ISKAオリエンタル世界ライト級王者) ※松本が準決勝に進出。
5・2JCBホールの開幕戦でメインを飾り、インパクト大のKO勝ちで一躍エース候補に躍り出た上松。対するは“超大穴”として大月晴明を破った松本。対照的な立場にいる両者がトーナメントのスタートを飾る。 1R、右ストレートから右ローで前に出る松本、上松はブロックをしっかり固めて左フックからの右ローを返す。
松本は早くも得意の飛びヒザ蹴り、上松はブロックして連打で前に出る。右ストレートから右アッパーにつなげる上松、相打ちの左フック。松本の飛びヒザ蹴りに上松がラッシュを仕掛け、松本も応戦する。ここで上松の左目尻から出血! しかし、オープンスコアは上松に10-9が2人、10-10が1人。 2R、ジャンプしてパンチを打つ松本、上松の入り際に右フックでダウンを奪う! 飛びヒザ蹴りからワンツー、右に左にと構えを変えて迫る松本だが、上松は落ち着いて左フックを放っていく。松本はまたも飛びヒザ蹴り! 連打で松本をコーナーへ追い込む上松だが、松本もストレートとヒザ蹴りで押し返す。 ボディから右フックにつなげる松本、上松はヒザから左フック。サウスポーに構えて右のジャブを長く伸ばす。オープンスコアは2名が10-8、1名が10-9。 3R、ローから左右のフックで前へ出る上松、松本は右のジャブを伸ばして距離をとり、左ミドルを蹴っていく。ここで上松にドクターチェック。流血はかなり激しい。再開後、ボディから左右のフック、そしてヒザで前に出る上松。しかし、松本も飛びヒザ蹴りをまぜながらの連打で押し返す。 松本の長いジャブ、そしてカウンターのテンカオ、意表をつく飛びヒザ蹴りで松本が突き放す。上松は右アッパーを連打し、松本もフックを連打。ワンツーからヒザ蹴りで攻める上松だが、松本の連打でロープに釘付けになる上松! ガードを固めてディフェンス一辺倒になってしまう上松! 松本の連打で一方的に打たれる! ここでレフェリーが試合をストップ! エース候補の上松が初戦で敗れるという大波乱でライト級GPは始まった!
★第11試合から第8試合はこちら
★第7試合から第5試合はこちら
★オープニングファイト3試合はこちら
|