▼第7試合 −70kg World Championship Tournament FINAL16 3分3R延長1R ○佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1
WORLD MAX2008世界3位) 判定2-0 ※29-28、29-29、30-28 ●山本優弥(青春塾/K-1 WORLD MAX2009世界3位)
※佐藤がベスト8に進出。
世界トーナメント1回戦で実現した注目の日本人対決。両者は2005年2月6日に全日本キックで初対決、その時は佐藤が5度のダウンを奪って50−39という大差の判定勝ちを収めている。
1R、佐藤が右ロー、左ローで先制。山本もワンツーを返しながら右ローを蹴る。近い距離で左ボディ、ワンツーにつなげる佐藤。前蹴りで突き飛ばし、ワンツー。山本は左ミドルとボディへのストレート。佐藤はテンカオ、山本もボディを返す。佐藤の鋭いテンカオ、山本は左ロー。両者とも相手のボディを攻める展開だ。オープンスコアは佐藤10-9が2人、10-10が1人。 2R、右ローを連発していく山本に佐藤は左右フックと右ロー。両者とも近い距離でパンチを打ち合い、山本はレバーブロー、佐藤はテンカオ。さらに接近した状態で両者アッパーを放つ。
パンチで前に詰める山本、佐藤はテンカオ。長いリーチからのワンツーと右ロー、山本は左のボディからフックのダブル。パンチで突進する山本に、佐藤はテンカオを突き刺す。オープンスコアは三者とも佐藤に10-9をつけた。 3R、接近戦を仕掛けてフックとアッパーを繰り出す山本、アッパーで佐藤のアゴを勝ち上げる。左右フックで突進を続ける山本を、佐藤は右ロー、前蹴りで突き放す。佐藤も矢のようなワンツー、パンチにテンカオ。山本はバックブローからアッパー、佐藤は下がって距離をとり、ストレートとフックをヒットさせていく。
ひたすら前へ出てパンチを打っていく山本に場内は沸く。佐藤下がらされながらも的確にテンカオ、ワンツーをヒットさせる。ラスト10秒で山本がラッシュを仕掛けたが、佐藤も右ストレートで応戦。熱の入った打ち合いが繰り広げられ、あっという間に3分3Rが過ぎ去った。 判定は2-0で佐藤が勝利。しかし、佐藤に喜びはなく、口を真一文字に結んだままさっさとリングを降りていった。
▼第6試合 −70kg World Championship Tournament FINAL16 3分3R延長1R ○長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/K-1
WORLD MAX2010日本代表決定トーナメント優勝) 判定2-0 ※29-29、30-29、30-29 ●アンドレ・ジダ(ブラジル/ユニバーシダデ・ダ・ルタ)
※長島がベスト8に進出。
ミドル級の世界トーナメント1回戦の初陣を飾るのは、日本チャンピオンの長島と総合格闘家ながらK-1ルールでブアカーオからダウンを奪ったこともあるジダの対戦。長島は『エヴァンゲリオン』の着ぐるみを着て、コスプレ軍団を引き連れての入場。ジダはストロングマシーンのマスクを被っての入場だ。リングサイドには桜庭和志が姿を見せた。 1R、思い切り左フックを奮うジダに長島はボディを叩いていく。今回の長島はガードをしっかり上げて、ステップを使いながらジダにパンチを返していく。左右フック、そしてボディを叩く長島。ワンツーを伸ばすジダだが、長島はしっかりとかわしてボディを叩き、左右フック。オープンスコアは三者とも10-10。 2R、ローから左右フックの長島はジダと共に思い切りフックを振り回していく。長島の左ボディ、両者はフックを何度も交錯させる。長島が飛び込んでの右ストレート、ジダの右フックに右フック。ラスト10秒で打ち合いを開始し、両者ともパンチをぶん回して場内を沸かせる。ジャッジ1名が10-9でジダ、2名がイープン。 3R、フックを打ちに行くところでジダの右フック、左フックを続けて被弾してしまう長島。入って行くところにジャブを合わされ、フックも空振りが続く。しかし、左ボディを叩くとジダがバランスを崩し、長島が一気に詰めていく。ジダも右フック、長島はジダの頭が下がったところへ右ヒザ蹴り! この一発でジダが下がり、長島がパンチで前へ出て行く! そして終了のゴング。 最終ラウンドのアグレッシブが評価され、長島が判定2-0で判定勝ち。派手さはなかったが、堅実な闘い方で勝利を収めた。
▼第5試合 −63kg Japan Tournament FINAL第1リザーブファイト 3分3R ○宮田和幸(Brave/シドニー五輪レスリングフリースタイル63kg級日本代表)
判定3-0 ※三者とも27-26 ●渡辺一久(フリー/元プロボクシング日本フェザー級王者)
第1リザーブを決める闘いは5年ぶりにK-1参戦、『DREAM』で活躍する総合格闘家の宮田と、破天荒なファイトで常に会場を沸かせる元プロボクサーの渡辺という異色なカードが組まれた。 1R、予告通りに右ローキックを連発する渡辺に、サウスポーの宮田もローを返す。渡辺の豪快なバックブローの空振りに場内が沸く。さらにパンチで前に出る渡辺、飛び蹴りまで繰り出すという破天荒ファイトだ。宮田は左ミドルを2発蹴った。オープンスコアは三者とも10-10。 2R、宮田はカポエラキックのような変則的な蹴りで奇襲を仕掛け、両足で挟んで渡辺を倒す。右に左にと構えを変える宮田、渡辺は上段後ろ廻し蹴りを放つ。右ストレートを連打して前に出る渡辺、宮田も左右のフックで応戦し、左ミドル。
前のめりに攻める渡辺に宮田の左ローがヒット、これでダウンを奪う。オープンスコアは三者とも10-8。 3R、宮田の三日月蹴りを喰らって腹を抑えながら倒れる渡辺。この試合2度目のダウンを奪われる。一気に攻める宮田、パンチからヒザ、さらに三日月蹴りで渡辺の身体をくの字にさせる。
しかし、ここで渡辺が大爆発! 前に出て左右フックで猛攻を仕掛け、右フックでダウンを奪い返す! さらに左右のフックを振り回す渡辺、宮田も打ち返すがパンチをもらう。宮田のテンカオで倒れる渡辺だが、これはダウンにならず。両者フラフラの状態で渡辺が逆転を狙うが、ダウンを2度奪った宮田が判定勝利を収めた。
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