10月29日(水)東京・江東区南砂にあるゴールドジムイースト東京にて、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル)が公開練習を行った。ホジェリオは11月1日(土)さいたまスーパーアリーナで開催されるワールドビクトリーロード(以下、WVR)主催『戦極〜第六陣〜』でモイス・リンボン(フランス)と対戦する。
かつて初代PRIDEヘビー級王者アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの双子の弟として、PRIDEのリングで活躍してきたホジェリオ。今回、戦極への出場が決まり、約2年ぶりの日本凱旋となった。
公開練習としてホジェリオはパンチと蹴りのミット打ちを行い、練習場所が一緒だったジョルジ・サンチアゴ(ブラジル)を相手にグラップリングのスパーリングを披露。練習は30分近くまで及び、練習が終わる頃にはホジェリオの体は汗びっしょりとなっていた。
練習後、質疑応答に応じたホジェリオに「久しぶりの日本ですが、今の気持ちは?」と質問すると「ヒサシブリ! その日本語の意味は知ってるよ(笑)」とニコリ。そこから日本で試合をすること、そして戦極で試合をすることについて語った。
「日本はとても懐かしいね。今回はそういう気持ちを持って日本にやってきたよ。僕にとって日本は第2の故郷なんだ。
なぜなら僕が本格的にプロ格闘家としてのキャリアをスタートさせたのは日本であり(※2001年8月にDEEPで日本デビュー)、ずっと日本で試合をしてきた。こうしてまた再び日本で戦うことが出来るのは本当に嬉しいし、日本のファンは本当に選手によくしてくれる。僕はいい試合をして日本に恩返しをしたいんだよ。
戦極のことは最近話を聞くようなって、とても成長している大会だと思っている。何回か試合を映像で見たけれど、レベルの高い大会だと思ったね。日本のイベントとして大会をプロデュースする経験もあり、お客さんもレベルの高いものを期待している。
そして戦極は組織としてもレベルが高いと思っている。そんな戦極から試合のチャンスをもらったことはうれしく思うし、ずっと日本で試合をしたいと思っていたから、オファーを受けた時は迷わずにOKしたよ」
「この2年間、日本には大きな変化があった。そして今、戦極とDREAMが日本で第一線の大会になったと思う」とPRIDE消滅を含む日本の総合格闘技界の現状について話したホジェリオ。そしてこの2年間にホジェリオ自身にも大きな変化があったという。
まずそれまで所属していたブラジリアン・トップチームを離れ、兄ホドリゴと共にチーム・ノゲイラを結成。チーム・ノゲイラとしてリオデジャネイロにジムを作ると、現在ではマイアミ、ダラス、カンザスに支部を持つまでに発展した。
新チームにはアマウリ・ビテッチをコーチ役に迎え入れ、UFC世界ミドル級王者アンデウソン・シウバ、UFCで活躍中のジュニオール・ドス・サントス、エリートXCを主戦場にしていたラファエル・フェイジャオンらと共に練習を積んでいる。
またホジェリオはこの2年間でカナダのHCF、アメリカのアフリクションでMMAの試合を2試合消化する一方、かねてから取り組んでいたアマチュアボクシングにも本格的に挑戦。
ブラジル、アメリカだけでなくヨーロッパでもボクシングの練習を行い、アマチュアボクシングのブラジル&南米王者に輝き、パンアメリカンでは銅メダルの実績を残して計30試合をこなしたという。
「本格的にボクシングの練習をしたことで、パンチの技術がとても増したね。重心のかけ方、パンチの出し方、調整…。色々な面でよくなっているし、僕のパンチは確実に重くなったと思うよ」(ホジェリオ)
対戦相手のリンボンについては「基本的にはムエタイの選手でキックが上手くてパンチも重い。また柔術でも茶帯だと聞いているし、グラウンドも出来るだろう。
スタミナもあって、決して試合を諦めない精神を持った選手だと思う」と高く評価するホジェリオ。しかし「自分はリーチを活かしてパンチで打ち合うし、ヒザ蹴りも使いたい。そして最後はグラウンドで一本を取るのが理想だね」と一本勝ちを予告している。
まだアメリカでの試合の予定もあるホジェリオだが「自分としてはアメリカの試合と戦極での試合を両立していきたいと思っている。こうして戦極からチャンスをもらった以上は、しっかりそのチャンスをものにして、戦極でチャンピオンになりたいね」と戦極での王者獲りを目標に掲げた。
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第六陣〜」
2008年11月1日(土)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00
<全対戦カード>
▼第11試合 戦極ライト級グランプリシリーズ2008ファイナル 5分3R
北岡×光岡の勝者
VS
横田×廣田の勝者
▼第10試合 戦極ミドル級グランプリシリーズ2008ファイナル 5分3R
中村×佐々木の勝者
VS
サンチアゴ×バハトゥルザダの勝者
▼第9試合 ライト級ワンマッチ 5分3R
五味隆典(久我山ラスカル/PRIDE初代ライト級王者)
VS
セルゲイ・ゴリアエフ(ロシア/MMA BUSHIDO)
▼第8試合 ライトヘビー級ワンマッチ 5分3R
キング・モー(アメリカ/チーム・クエスト)
VS
ファビオ・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
▼第7試合 ライトヘビー級ワンマッチ 5分3R
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル/チーム・ノゲイラ)
VS
モイス・リンボン(フランス/ヨーロッパ・トップチーム)
▼第6試合 戦極ライト級グランプリシリーズ2008リザーブマッチ 5分3R
ホルへ・マスヴィダル(キューバ/アメリカ/アメリカン・トップチーム)
VS
ハン・スーファン(韓国/CMA KOREA/第4代DEEPライト級王者)
▼第5試合 戦極ミドル級グランプリシリーズ2008リザーブマッチ 5分3R
竹内 出(SKアブソリュート/第7代ミドル級キング・オブ・パンクラシスト)
VS
ジョー・ドークセン(カナダ/チーム・エクストリーム)
▼第4試合 戦極ライト級グランプリシリーズ2008セミファイナル 5分3R
北岡 悟(パンクラスism)
VS
光岡映二(和術慧舟會RJW)
▼第3試合 戦極ライト級グランプリシリーズ2008セミファイナル 5分3R
横田一則(GRABAKA/第3代DEEPライト級王者)
VS
廣田瑞人(GUTSMAN修斗道場/第2代ケージフォースライト級王者)
▼第2試合 戦極ミドル級グランプリシリーズ2008セミファイナル 5分3R
中村和裕(吉田道場)
VS
佐々木有生(GRABAKA)
▼第1試合 戦極ミドル級グランプリシリーズ2008セミファイナル
ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム)
VS
シアー・バハトゥルザダ(アフガニスタン/ゴールデングローリー)
<チケット料金>
VIP席(専用入場ゲート・特典付き)100,000円
RRS席30,000円
戦極シート(SS席)17,000円 ※特典付
S席12,000円 A席7,000円
※全席指定・消費税込
<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−3369−2211
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