10月9日(金)東京・中目黒にあるワールドビクトリーロード(以下、WVR)本社にて記者会見が行われ、11月7日(土)東京・両国国技館で開催される『戦極〜第十一陣〜』の追加対戦カードが発表された。
8月に初代王者・北岡悟(パンクラスism)をTKOで下した廣田瑞人(GUTSMAN・修斗道場)が第2代王者としてベルトを保持している戦極ライト級。12・31SRC(SENGOKU RAIDEN CHAMPIONSHIP)では廣田が初防衛戦を行う予定となっているが、その中で注目の日本人対決が実現した。
これまで戦極では北岡に敗れたのみで、その他の試合では全て一本勝ちを収めている光岡映二(フリー)。そして現王者の廣田には判定勝利し、今年に入ってからはレオ・サントス、ライアン・シュルツという世界の強豪を撃破している横田一則(GRABAKA)。この2人が初対決を向かえることとなった。会見に出席した國保尊弘取締役はこの一戦について以下のように説明する。
「共にライト級GPでは惜しくも敗れてしまった2選手です。横田選手は決勝戦で敗れ、光岡選手は準決勝で北岡選手に一本負けしました。しかし試合は紙一重のところで、2人にも優勝するチャンスはあったと思います。
横田選手はサントス選手に勝利し、タイトルに挑戦するのではと思われていました。また前回のシュルツ戦ではKO・一本で勝つことが絶対という状況の中で、見事にKOでシュルツ選手を下しました。また光岡選手は北岡選手に敗れてからは2連勝。十分にタイトルに挑戦する要素がある選手です。横田選手のスピードVS光岡選手のパワー。どちらも譲れない部分があると思います。私個人としても、ファンとしても、楽しみなマッチメークです」
横田戦が今年3戦目となる光岡は「横田選手とは色々と会場で話をするんですけど、いつかはやるだろうなと思っていた選手です。横田選手は日本のライト級のトップだし、僕も自分がそうだと思っています。その横田選手に勝ちたいと思います。いい試合になると思いますので期待していてください」と挨拶。
続いて横田が「光岡さんとはよく話をするし、仲良くさせてもらっています。試合をする時が遂に来たと思います。光岡選手は本当に強くて、北岡選手に負けた以外は全て一本で勝っている。すごく強い選手だと思うし、試合をするのが楽しみです。パワーVSスピードということでしたが、自分はスピードを見せてしっかり勝てるように頑張ろうと思います」と意気込みを語った。
この挨拶にもあった通り、戦極で戦うライト級の日本人の中でも仲がいいことを認めている光岡と横田。会見前後には言葉を交わす場面も見受けられた。
「日本人対決ということでライバル心はあったか?」という質問に対しては「(横田は)他の日本人選手とは違って、試合が決まると『どうなの?』というように話し合ったりしてました。でもいつか試合をやるとは思っていたので、それが今来ただけ。試合は関係ないと思っています」と光岡。
横田は「S4(廣田・北岡・横田・光岡)と呼ばれている4人は、戦極では日本人にしか負けていなくて、今回の試合も勝敗は出ますが、外国人選手には負けないことになる。それも面白い関係だと思うんですよね。やっぱり日本人対決は盛り上がるし、廣田選手が北岡選手に勝ってより混沌としてきたと思います。そういう意味でもこの4人で戦極を盛り上げて行きたいし、この4人で面白いものを見せていけたらなと思います」と答え、試合に向けてのスタンスを口にした。
では対戦相手として見た場合の互いの印象はどうなのか?
「横田選手は何でも出来る選手だと思います。サントスの時は相手がグラップリングが強い選手だったんですけど、グラップリングでもひけを取っていなかったし、立ち技でも勝っていた。サントス戦はとても印象に残っています。また前回の試合でも一発でKOするパンチとスピードがあるので、そこは警戒したいと思います」(光岡)
「絞め技がすごいという印象がありますね。戦極でも極めているチョークとフロントスリーパー。戦極の試合ではないんですけど、ヨアキム・ハンセンにもフロントスリーパーを極めかけて勝っているんで、それがすごいなと思います。僕はそこを一番気をつけなきゃいけないところだと思いますね」(横田)
通常体重で80kg弱の光岡と「光岡選手とは普段の体重で10kgくらい違う。僕は落とそうとと思えばフェザー級も落とせる」という横田。國保尊弘取締役はこの試合をスピードVSパワーの一戦と称したが、光岡は「そういうイメージを持たれているんだったら、そうだと思います。ただ僕はスピードもあると思っているんで」と横田にスピードでもひけをとらないと言い切る。
対する横田は「光岡選手は右のパンチ、寝技でもパワーがある。でも僕はスピードには自信があるんで、その噛み合いが見ていて面白い試合になると思います」と持ち前のスピードで光岡を攻略すると自信たっぷりに語った。
試合まで約1カ月、2人はどんな練習を積み試合に臨むのか。この質問に光岡は「打撃の練習を増やす」、横田は「寝技の練習を増やす」と対照的な言葉が飛び出した。
「今の体重は80kgないくらい。前回の試合ではちょっと調整で失敗した部分もあったので、今回はちょっと節制しています。対策は練っています。横田選手は寝技の練習を増やすと言っていましたが、逆に僕は打撃に気持ちを入れて練習をやっているんですよ。フィジカルトレーニングで下半身を中心に鍛えたんですが、そのおかげで重心を保てたままパンチを打てるようになりました。今まで練習させてもらっているところプラス、秋山成勲さんのジムにも練習に行かせてもらって、いい環境が整っていると思います」(光岡)
「僕は減量の部分では(光岡よりも)楽だと思います。KO・一本決着になるのか。日本人対決で何をやってくるか知っているもの同士の試合で、判定決着になる可能性もあると思うので、スタミナも強化したいと思います。また今回は寝技を多めにやろうかなと思っているんですよ。光岡選手は極めも寝技だと思うので、前回の試合は相手が打撃系だったので打撃の練習が多かったんですけど、今回は寝技を多めにやっておこうかなと思います」(横田)
またこの大会ではライト級ワンマッチをもう1試合組まれる予定で「この2試合でいい勝ち方をした選手、挑戦者に相応しい選手を選びたいと思っています」と國保取締役。タイトルマッチにつなげるためにも、光岡と横田には結果だけでなく内容も問われる一戦となる。
ここまで戦極では全試合が一本決着の光岡は「今まで一本で勝って来ていますけど、パンチでも勝ちたいとも思っているし、特に一本を取ると狙っているわけではなく、色々と考えて戦っていく中で一本になっていると思うんですよ。なので今回も今までと変わらず無心で勝ちたいと思います」とあくまで平常心。
逆に前回のシュルツ戦で戦極では初のKO勝利を収めた横田は「前回の試合で意識や戦い方で掴んだものがあります。だから今後もKO・一本を増やしていけると思うんですよ。その先にはタイトルマッチだったり、いい結果につながると思います。今回もしっかりといい試合を見せたいですね」と新しいスタイルを見せたいと語っている。
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第十一陣〜」
2009年11月7日(土)東京・両国国技館
開場14:00 開始16:00
<追加対戦カード>
▼戦極ライト級ワンマッチ 5分3R
光岡映二(フリー)
VS
横田一則(GRABAKA)
▼戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R
BIG・ジム・ヨーク(ニュージーランド/Team BIG JIM)
VS
デイブ・ハーマン(アメリカ/F1 Fight Team)
<決定対戦カード>
▼戦極フェザー級チャンピオン挑戦者決定戦 5分3R
小見川道大(吉田道場)
VS
日沖 発(ALIVE)
▼戦極フェザー級ワンマッチ 5分3R
星野勇二(和術慧舟會GODS)
VS
マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァウニオン)
<出場予定選手>
郷野聡寛(GRABAKA)
ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム/初代戦極ミドル級王者)
ケビン・ランデルマン(アメリカ/ハンマーハウス)
<チケット料金> VIP席 100,000円(専用入場ゲート・特典つき)
RRS席 30,000円/マス席 38,000円(最大4名まで着席可能) 戦極シート(S席) 17,000円(特典つき) S席 17,000円/A席 7,000円
※全席指定・消費税込み
<チケット販売>
イープラス
http://eplus.jp/sengoku/(PC&携帯)
電子チケットぴあ
電話=0570-02-9999(Pコード:814-831)
店頭=ぴあステーション、チケットぴあスポット
インターネット=http://pia.jp/t
コンビニエンスストア=ファミリーマート、サークルK・サンクス
ローソンチケット
電話=0570-084-003(Lコード:39513)
店頭=全国ローソン店頭Loppi
インターネット=http://l-tike.com/
CNプレイガイド
電話=0570-08-9999(10:00〜18:00)
インターネット=http://www.cnplayguide.com/
店頭販売=ampm・CNステーション
ドン・キホーテ
※一部取り扱いのない店舗あり
※受付時間は店舗により異なる
<お問い合わせ> ワールドビクトリーロード=TEL:03−5381−7108
ワールドビクトリーロード 「SRC(SENGOKU
RAIDEN CHAMPIONSHIP)」 2009年12月31日(金)東京・有明コロシアム
開場開始未定 <決定対戦カード> 吉田秀彦(吉田道場)
VS 石井 慧 ●戦極2009年度スケジュール
11月7日(土)『戦極〜第十一陣〜』(両国国技館) 12月31日(木)『SRC(Sengoku Raiden Championship)』(有明コロシアム) |