ZUFFA
「UFC113 MACHIDA VS SHOGUN 2」
2010年5月8日(土)カナダ・モントリオール ベル・センター
※今大会の模様は5月9日(日)18:00よりWOWOWにて放送
リピート放送は5月14日(金)25:50〜。
<全試合結果>
▼メインイベント(第11試合)ライトヘビー級タイトルマッチ 5分5R
○マウリシオ・ショーグン(ブラジル/挑戦者)
KO 1R3分35秒 ※右フック→パウンド
●リョート・マチダ(ブラジル/王者)
※リョートが2度目の防衛に失敗、ショーグンが新王者となる
昨年10月にタイトルマッチで対戦している両者。この時はジャッジ3名が1ポイント差という僅差の判定でリョートが勝利し、初防衛に成功したのだが、ショーグンが勝っていたという声も多く、今回の再戦が組まれた。
大声援を受けてオクタゴンに上がる挑戦者ショーグンに対して、王者リョートにはブーイングが送られる。因縁の一戦を制するのはどっちだ!?
1R、サウスポーに構えるリョートに対して、ショーグンはインローを蹴る。ここからパンチで前に出て行くショーグン。リョートは落ち着いて距離を取る。構えをスイッチしながら左ストレートから飛び込むリョート。ショーグンはそれをしっかりとブロックしてインローを蹴る。
リョートのインローを受けてすぐにインローを返すショーグン。ここからタックルでテイクダウンを狙うショーグンだが、リョートはそれを切って、自分がグラウンドで上になる。ショーグンはハーフガードから脇を差して、スイープを狙いながら立ち上がる。
試合がスタンドに戻るとワンツー、右ストレート前進するショーグン。リョートを後退させて右ミドルを蹴る。リョートが距離を詰めて組みの攻防になると、ショーグンの投げを潰してグラウンドで上になる。先ほどと同じように脇を差して立ち上がるショーグン。リョートはショーグンの立ち際にヒザ蹴りを放つ。
さらにリョートは下がりながらショーグンのボディに左のテンカオ! これがグサリと突き刺さる! そしてリョートが追撃の左ストレートを放つが、そこにショーグンがカウンターの右フック!
これがリョートの即頭部を捉えて、リョートがダウン! ショーグンはマウントポジションを奪うと、一気にパウンドを連打! リョートの動きが止まったところで、レフェリーが試合をストップ。ショーグンが無敗の王者リョートから完璧な勝利を奪い、新王者となった。
▼セミファイナル(第10試合)ウェルター級 5分3R
○ジョシュ・コスチェック(アメリカ)
判定3−0
●ポール・デイリー(イギリス)
この試合がUFCでは17戦目となるコスチェック。約5年間、UFCウェルター級のトップコンテンダーとして活躍を続けている。対するデイリーはUFC戦績2戦2勝ながら、そのどちらも衝撃的なKO勝利を収めている。ジョルジュ・サンピエールが保持するウェルター級タイトルへの次期挑戦者を決める意味合いを持つ試合だ。
試合前には互いにののしりあい、舌戦を繰り広げている両者。試合直前、レフェリーにグローブを合わせるように指示されても、コスチェクは完全にそれを無視する。
1R、いきなり飛びヒザ蹴りを見せるデイリー。これは当たらなかったものの、デイリーは膝を曲げた低い構えからジャブを突いて前に出て行く。しかしここでコスチェックがカウンターの片足タックル! そのまま両足タックルに切り替えてデイリーをテイクダウンする。
デイリーは金網まで移動して立ち上がろうとするが、コスチェックはデイリーのバックに回りつつ、立ち上がるデイリーを持ち上げるようにしてテイクダウン。コスチェックはデイリーを押さえ込みつつ、パウンドとヒジ打ちで攻め込む。必死にデイリーは金網に背中を預けて立ち上がろうとするが、コスチェックはデイリーを金網から引きずり出すようにしてそれを許さない。
そしてコスチェックは立ち上がった状態からパンチで飛び込み、デイリーの足を担ぐようにしてデイリーのバックに回り込む。ここからコスチェックはデイリーの首に手を回してチョークスリーパー! しかしデイリーは腕を外してここから脱出する、
ここでコスチェックはすぐにタックルに入るが、デイリーをそれを切ってヒザ蹴り。しかしコスチェックの両膝がマットについていたため、レフェリーはデイリーの反則として試合を中断。ヒザ蹴りそのものはほとんど当たっておらず、コスチェックにはダメージがあまりないものの、インターバルが与えられた。
再開後、デイリーは構えをスイッチして左ミドルを蹴る。さらにデイリーは左アッパーから飛び込んで左フック! コスチェックはそこに片足タックルを合わせて、デイリーを金網まで押し込む。
2R、ここも低い構えから前に出て行くデイリー。コスチェックは下がりながらデイリーのパンチに左フックを返して片足タックル! コスチェックはデイリーをオクタゴンの端から端までタックルでダッシュし、デイリーをテイクダウンする。
コスチェックはガッチリとデイリーを押さえ込みながらパンチとヒジ打ち。丁寧に足を抜いてパスガードを狙いながら、デイリーを攻めつづめる。金網に移動して立ち上がろうとするデイリー。その動きに合わせてバックに回り込むコスチェック。1Rと同じような展開となり、ラウンド終了のブザーが鳴る。
3R、プレッシャーをかけて前に出て行くデイリーが右ストレートと右アッパー。コスチェックがジャブを伸ばすと、デイリーはそこに右アッパーを打つ。ジャブ、右ハイキックを飛ばすデイリー。コスチェックは両足タックルでデイリーを押し込もうとするが、デイリーはそれを切りながらヒザ蹴り。
それでもコスチェックは両足タックルでデイリーを金網まで押し込み、片足タックル、両足タックルに切り替えてデイリーをテイクダウンする。コスチェックは下から抱きつくデイリーを引き剥がすようにしてパンチ。そしてコスチェックはデイリーをパスガードして、マウントポジションへ! デイリーを押さえ込みながらコツコツとパンチを落とす。
場内からはブーイングも起こるが、コスチェックはポジショニングでデイリーを圧倒し続け、試合終了のブザーを聞いた。
全ラウンドでテイクダウンを奪うなど、コスチェックの圧勝と言ってもいい試合内容だったが、試合後にデイリーがエキサイトし、自陣に戻ろうとするコスチェックに殴りかかる! 必死にデイリーがレフェリーがそれを制止するが、コスチェックがデイリーに向かって暴言を吐くなど、不穏な空気を残したまま、コスチェックの判定勝利を告げられた。
▼第8試合 ヘビー級 5分3R
○マット・ミトリオン(アメリカ)
TKO 2R4分24秒 ※レフェリーストップ
●キンボ・スライス(バハマ)
自分のストリートファイト映像をYouTubeにアップし、世界的に話題を集めたキンボ。エリートXCで本格的にMMAに挑戦し、TUF(ジ・アルティメット・ファイター)にも出場。今回がUFC本戦デビューとなる。
対戦相手のミトリオンも元NFLプレーヤーという肩書きを持つMMAファイター。非常にキャラクターのある選手同士の試合となった。
1R、サウスポーのミトリオンが左ストレートと左ハイキックを放つ。キンボは右ストレートから突進! ミトリオンの蹴り足をキャッチすると豪快にマットに叩きつける。しかしミトリオンはガードポジションから三角絞め! これがかなり深く入るが、キンボは身体を起こしてそれをディフェンスし、ハーフガードで上になる。
一度はミトリオンに立ち上がられるキンボだったが、片足タックルでミトリオンをテイクダウンする。再びガードから三角絞めを仕掛けるミトリオン。ミトリオンが立ち上がり、試合がスタンドに戻る。
頭を振ってボクシングスタイルで前に出るキンボ。しかしミトリオンはキンボのパンチを空振りさせて、首相撲からヒザ蹴り! キンボはそれを両腕でブロックしようとするため、ヒザ蹴りをモロにもらってしまう。さらにミトリオンはキンボの内股にインロー! これでキンボがバランスを崩し、亀になるキンボにミトリオンがスピニングチョーク! キンボは必死に腕を張って、ラウンド終了のブザーを待つ。
2R、やや疲れが見えるキンボに対して、ミトリオンは左ミドル。キンボはそれをキャッチしてテイクダウンを狙うが、ミトリオンは金網を背にして倒れない。そして試合がスタンドに戻るとミトリオンはキンボの左足にインロー、アウトロー! これでキンボの足が止まる! キンボが前のめりに倒れて亀の状態になるが、ミトリオンは立ってスタンドを要求する。
バシバシとローを当てるミトリオン。これで完全にキンボの足が止まる。キンボは必死にタックルでテイクダウンを狙うが、ミトリオンはそれを切ってキンボのボディにヒザ蹴りを連打! そしてミトリオンがマウントポジションに移行すると、パンチとヒジ打ち! 何とか耐え凌いだキンボだったが、動きが止まってしまい、レフェリーが試合を止めた。
▼第7試合 ミドル級 5分3R
○アラン・ベルチャー(アメリカ)
一本 2R3分25秒 ※チョークスリーパー
●パトリック・コーテ(カナダ)
1R、キックパンツを履いてサウスポーに構えるベルチャー。オーソドックスのコーテに対して左ミドルを蹴っていく。コーテは右ストレートから前に出て距離を詰めようとするが、ベルチャーは左の前蹴りでそれを突き放す。右手を伸ばして距離を測りながら左ミドルを蹴り続けるベルチャー。
しかしベルチャーが右ドルを蹴ったところでコーテが蹴り足を取ってテイクダウン。一気にアームロックを狙うが、ベルチャーはコーテの身体を前方に押すようにしてポジションを入れ替える。ベルチャーはサイドポジションからヒジ打ち。タックルで立とうとするコーテを抑え込む。
2R、ここでベルチャーは構えをオーソドックスにスイッチ。しかしコーテはベルチャーのジャブに右フックをかぶせて前進! コーテがパンチで距離を詰めて前に出て行く。ベルチャーはコーテに組み付いて、金網まで押し込むと細かくヒザ蹴り。コーテもヒジ打ちを返して右フック! ベルチャーも右のパンチを返すが、コーテがタックルでテイクダウンを奪う。ベルチャーは金網を背にして立ち上がるが、コーテはしつこく両足タックルに入る。
しかしここでベルチャーがコーテのタックルを切りながら、コーテの頭を自分の両足の間に入れて、パイルドライバー! これでコーテの頭がグサリとマットに突き刺さり、動きが止まる! そしてベルチャーは一気にコーテのバックに回り込みチョークスリーパー! これがガッチリと入って、コーテがタップ! ベルチャーがパイルドライバーからのチョークというインパクト大の勝利を収めた。
▼第9試合(スウィングバウト)ライト級 5分3R
○ジェレミー・ステファンズ(アメリカ)
判定2−1
●サム・スタウト(カナダ)
▼第6試合 ミドル級 5分3R
○ジョー・ドークセン(カナダ)
一本 2R2分10秒 ※チョークスリーパー
●トム・ローラー(アメリカ)
▼第5試合 ウェルター級 5分3R
○マーカス・デイビス(アメリカ)
TKO 2R1分23秒 ※レフェリーストップ
●ジョナサン・グーレ(カナダ)
▼第4試合 ウェルター級 5分3R
○ジョニー・ヘンドリックス(アメリカ)
判定3−0
●TJ・グラント(カナダ)
▼第3試合 ヘビー級 5分3R
○ジョーイ・ベルトラン(アメリカ)
判定3−0
●ティム・ヘイグ(カナダ)
▼第2試合 ウェルター級 5分3R
○マイク・ガイモン(アメリカ)
判定3−0
●吉田善行(日本)
▼第1試合 ミドル級 5分3R
○
ジョン・サルター(アメリカ)
TKO 1R2分42秒
●ジェイソン・マクドナルド(カナダ)
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