7月15日(水)東京・戸越銀座にあるJ-ROCK workout studioにて中村和裕(吉田道場)が公開練習を行った。
中村は8月2日(日)さいたまスーパーアリーナで開催されるワールドビクトリーロード「戦極〜第九陣〜」で三崎和雄(GRABAKA)と対戦する。
同門の和田竜光を相手に目慣らし程度の軽いパンチのマススパーリングを行った中村。「コンディションはいつも通りです」と静かに答える中村だったが、対戦相手の三崎が公務執行妨害容疑で逮捕・起訴。中村との試合をノーギャラで行い、中村戦以降は戦極の出場は無期限出場という処分が下された。
異例の状況で試合を行うことになった中村は「主催者から聞いたわけじゃなくて、世間一般の人たちと同じようにメディアを通じて知りました。(三崎の事件が)3、4週間前に記事になって、試合をやるのかどうかモチベーションを作るのが大変でした。色々と言いたいことはありますけど、勝ってから言います」と一言。
変わらず練習は続けていましたというものの、「試合に向けては軸がぶれないように、ですね。何があっても選手は戦うだけだし、相手のことは考えない。そう考えないとモチベーションを保てなかったです」とモチベーションを維持することは難しかったという。
「言い方は悪いかもしれませんが、僕は今回の試合は負けた方が死ぬくらいのつもりでいます。それは事件があったからじゃなく。そのくらいの想いを持って戦います」と試合に向けての心境を語った中村。
「三崎の事件に対して怒りはなかったか?」という質問には「それを考え出すと受けとめられなくなるんで(苦笑)、自分のことだけを考えてます。試合はいつも通りやるだけです。記者の皆さんには集まっていただいて申し訳ないですが、やんややんや言いたくないんです。言いたいことがあったら勝ってから言うし。今言えるのはここまでかなってところです」とだけ話した。
中村にとっては昨年11月のジョルジ・サンチアゴ戦で顎を骨折して以来の試合となるが「顎を骨折して、怪我した場所が麻痺している状態なんで不安はあります。試合勘とかそういう部分も不安はありますけど、その分、ハードに練習してきました」とのこと。
対戦相手としての三崎については「気持ちが強くて、言い方は悪いかもしれませんが、ゾンビみたいな選手ですよね。それに負けないようにやってきました」と語った。
また石井慧や泉浩ら柔道の五輪メダリストの参戦には「今自分が言えるのは、自分とは別物だな、それだけですね」とポツリ。中村はあくまで自分のことだけに集中しているようで、最後まで静かな口調で質疑応答に応じた。
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第九陣〜」
2009年8月2日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00
<全対戦カード>
▼戦極ライト級チャンピオンシップ 5分5R
北岡 悟(パンクラスism/戦極初代ライト級王者)
VS
廣田瑞人(GUTSMAN・修斗道場)
▼戦極フェザー級グランプリ2009 準決勝 5分3R
日沖 発(ALIVE/修斗世界ライト級3位・TKO世界フェザー級王者)
VS
金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST)
▼戦極フェザー級グランプリ2009 準決勝 5分3R
小見川道大(吉田道場/日本国際柔道大会66kg級優勝)
VS
マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァウニオン/第2代フェザー級キング・オブ・パンクラシスト)
▼戦極フェザー級グランプリ2009 決勝
日沖×金原の勝者
VS
小見川×サンドロの勝者
▼戦極フェザー級グランプリ2009 リザーブマッチ 5分3R
ジョン・チャンソン(韓国/CMA KOREA/KTT)
VS
マット・ジャガース(アメリカ/Team Wolfpack)
▼戦極ミドル級チャンピオンシップ挑戦者決定戦 5分3R
三崎和雄(GRABAKA)
VS
中村和裕(吉田道場)
▼戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R
藤田和之(藤田事務所)
VS
ブラゴイ・アレクサンドル・イワノフ(ブルガリア/SKアブソリュートブルガリア/韓国サンボ連盟)
▼戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R
中尾“KISS”芳広(TEAM TACKLER)
VS
チェ・ムベ(韓国/チーム・タックル)
▼戦極ウェルター級ワンマッチ 5分3R
郷野聡寛(GRABAKA)
VS
ダン・ホーンバックル(アメリカ/McVicker's Martial Arts Academy)
▼戦極ライト級ワンマッチ 5分3R
光岡映二(フリー)
VS
クレイ・フレンチ(アメリカ/HIT Squad)
▼オープニングファイト ドン・キホーテpresents戦極G!杯 バンタム級決勝 5分2R
沼尻 健(木口道場)
VS
小森亮介(吉田道場)
▼オープニングファイト ドン・キホーテpresents戦極G!杯 フェザー級決勝 5分2R
大澤茂樹(吉田道場/戦極育成選手)
VS
原井 徹(毛利道場)
▼オープニングファイト ドン・キホーテpresents戦極G!杯 ライト級決勝 5分2R
安藤晃司(和術慧舟會東京本部)
VS
臼田育男(木口道場)
<チケット料金>
VIP席100,000円(専用入場ゲート・特典付き)
RRS席30,000円 戦極シート(SS席)17,000円(特典付き)
SS席17,000円 S席12,000円 A席7,000円
<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−5381−7108
●戦極夏祭り
2009年8月2日(日)13:00〜
場所:さいたまスーパーアリーナ入り口付近会場内外
●戦極2009年度スケジュール
8月2日(日)『戦極〜第九陣〜』(さいたまスーパーアリーナ):フェザー級GP準決勝、決勝
9月23日(水・祝)『戦極〜第十陣〜』(さいたまコミュニティアリーナ)
11月7日(土)『戦極〜第十一陣〜』(両国国技館)
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