ZUFFA
「UFC114 RAMPAGE VS EVANS」
2010年5月29日(土)アメリカ・ラスベガス MGMグランドガーデン
※今大会の模様は5月30日(日)17:30よりWOWOWにて放送
リピート放送は6月4日(金)9:45〜。
<全試合結果>
▼メインイベント ライトヘビー級 5分3R
○ラシャド・エバンス(アメリカ)
判定3−0
●クイントン“ランペイジ”ジャクソン(アメリカ)
UFCの登竜門TUF(ジ・アルティメット・ファイター)のシーズン10でコーチを務めるジャクソンとエバンスが遂に激突! ダナ・ホワイトUFC代表も「2人の相性は最悪だ」と語るほど犬猿の仲の2人。この一戦を制してマウリシオ・ショーグンの持つベルトへの挑戦権を手にするのはどっちだ!?
1R、じりじりと距離を詰めていくジャクソン。エバンスはステップを踏みながら、飛びながらの右ストレート! これでジャクソンを金網までふっとばし、そのままエバンスがタックルでジャクソンを押し込む。ジャクソンはエバンスの腕を抱えて首相撲のような形でヒザ蹴りを打つ。四つで組んだ状態からタックルに切り替えるエバンス。しかしジャクソンはテイクダウンを許さない。
ブレイク後、上体を振ってじりじりと前に出て行くジャクソン。エバンスはガードを下げて左右のステップし、左フック、右ボディから見事な両足タックル! これでジャクソンから完璧なテイクダウンを奪う。ハーフガードからパンチを落とすエバンス。ジャクソンはそれをもらいながらも、金網に体を預けて立ち上がる。脇を差してジャクソンを金網に押し込むエバンス。細かくボディにパンチ、足にヒザ蹴りを打つ。
ここでもブレイクとなり、試合はスタンドの展開に戻る。先ほどと同じようにボクシングスタイルで前に出るジャクソン。エバンスのタックルを切ると右フック、そして右アッパー! ジャクソンがパンチをまとめたところで、ラウンド終了となった。
2R、ランペイジコールが巻き起こる中、エバンスは離れた間合いで軽くジャブを出し、一気にジャクソンに組み付く。そのままエバンスが四つ組みでジャクソンを金網に押し込む。ジャクソンはエバンスを突き放して右アッパー、左フックを放つ。距離が離れるとエバンスが構えをサウポーにスイッチし、同じように距離を測り片足タックルからジャクソンを金網に押し込む。
ブレイク後、構えをオーソドックスとサウスポーに細かくスイッチするエバンス。ジャクソンもジャブを突いて、そこからパンチで追いかけようとするが、柔らかい動きのエバンスは鋭い出入りでジャブを当てる。そしてエバンスがジャブから飛び込みながらの右アッパー、ジャクソンを四つ組みで金網まで押し込む。そしてエバンスは片足タックルから両足タックル、そしてジャクソンのバックへ! ジャクソンは必死に正対して、首相撲に持ち込むが、エバンスが果敢にテイクダウンを仕掛けた。
3R、このラウンドもエバンスは左手と上体を上下させて左右にステップする。ジャクソンはジャブから右ストレート! エバンスはそこにタックルを合わせる。これは切られたエバンスだが、ここから構えをサウスポーにスイッチし、右手を伸ばして距離を取る。場内からブーイングも飛ぶ中、ジャクソンがエバンスを金網まで詰めて左フック! そこにエバンスがタックルを合わせるが、ジャクソンがそれを切って右アッパー! これでエバンスが後方に倒れる!
ここから一気にパウンドをまとめるジャクソン! 劣勢だったジャクソンの攻勢に場内は大きく沸きあがるが、エバンスもジャクソンの脇を潜るようにして起き上がり、試合をスタンドに戻す。エバンスはグルグルとオクタゴンの中をサークリングし、ジャクソンのパンチにカウンターのタックル! これでジャクソンを完璧にテイクダウンする。
ハーフガードから立ち上がろうとするジャクソンを金網に押し付けて、エバンスがパンチを連打! 背中を見せて立ち上がろうとするジャクソンだが、エバンスはポジションをキープしてパウンド。さらにしつこいタックルでジャクソンに組み付く。ジャクソンがヒザ蹴りを出し、エバンスが距離を取ったところで試合終了となった。
判定は3−0でエバンス! 3Rこそジャクソンの強打にピンチを迎えたエバンスだったが、細かい構えのスイッチ、そして抜群のタイミングのタックルでテイクダウンを奪い、きっちりと判定をものにした。
▼セミファイナル ミドル級 5分3R
○マイケル・ビスピン(イギリス)
判定3−0
●ダン・ミラー(アメリカ)
これまでライトヘビー級で活躍してきたビスピンがミドル級に転向。UFCでは3勝2敗の成績を残すミラーと対戦した。試合前、額をつけてにらみ合う2人。危険な匂いのする一戦となった。
1R、ジャブを突きながら前に出るミラー。ここでミラーの左ローがローブローとなってしまう。再開後、ミラーのジャブに右フックをかぶせるビスピン。ワンツーから前に出て行くビスピン。しかしミラーも右アッパー、左フックを返す。ミラーは右ストレートをボディに振って、そこから顔面に右ストレート。
ジャブ、ワンツーと右のパンチで前に出て行くビスピン。ミラーもジャブを返して右ローにつなげる。ジャブを差し合う展開が続く仲、ボディを狙うミラーにビスピンが右ストレートを撃ち落す。
2R、パンチとインローにつなげるミラー。ビスピンは右ストレートから左フック! ミラーも右ストレートを返してインロー。ビスピンが左ハイキックを蹴ると、ミラーはそれをブロックして左フック、右ストレート、ローにつなげる。さらにビスピンはミラーのタックルを切って右ストレート!
ミラーはジャブとローを散らすが、ビスピンの右ストレートがミラーの顔面を何度も捉える。細かくパンチのフェイントを入れて、ミラーにパンチを出させてカウンターを取るビスピン。ミラーがインローを蹴っても、ビスピンはそれをすくってバランスを崩す。しかし終了間際、ミラーの右ストレートがビスピンの顔面を捉える。
そして3R、ここでもミラーの右ストレートがヒット! ミラーがパンチで追いかけ、ビスピンがそこにカウンターを合わせるという展開が続く。この攻防の中でミラーが両足タックルでビスピンをテイクダウン! ビスピンは金網を背にして脇を差しながら立ち上がる。
インロー、右ミドルを蹴るミラー。ビスピンはそれを取って左フックや右ストレート。ミラーがタックルでビスピンを金網まで押し込むが、ビスピンは倒れない。逆にビスピンが離れ際に右フックを放つ。パンチで前に出るミラーとカウンターを取るビスピン。確実に自分のパンチを当てたビスピンが勝利を収めた。
▼ライトヘビー級 5分3R
○アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル)
判定2−1
●ジェイソン・ブリルズ(アメリカ)
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ同様にUFCに活躍の場を移したホジェリオのUFC第2戦。当初、ホジェリオはフォレスト・グリフィンとの対戦を予定していたが、グリフィンの負傷欠場により、急遽ブリルズと対戦することとなった。
1R、サウスポーのホジェリオはジャブを打ちながら距離を取る。ここからホジェリオは左のヒザ蹴り! これがブリルズのボディに突き刺さる。ホジェリオは距離が開くと、再びジャブから左のヒザ蹴り。これをもらうブリルズだったが、ホジェリオの蹴り足を取ってテイクダウンを奪う。
ホジェリオはガードから三角絞め、潜りスイープを仕掛けるが、ブリルズはホジェリオのバックをキープしてパンチを落とす。それでもホジェリオは2度目の潜りスイープ! これでブリルズのバックに回り込むが、ブリルズは立ち上がってグラウンドの展開を許さない。
試合がスタンドに戻るとジャブ、左ストレートを打つホジェリオ。ブリルズはホジェリオの右フックにカウンターのタックルを合わせる。そのタックルを切ったホジェリオは左ストレート。ブリルズは右アッパーから左フックを返す。
2R、ブリルズはインローから片足タックル。しかしここでホジェリオがフロントチョーク! ブリルズは顔に真っ赤にしながらも、頭を抜いてハーフガードで抑え込む。そしてここからブリルズがフロントチョーク! これがガッチリと入り、ブリルズが一気にホジェリオの首を絞り上げる。
ブリルズはホジェリオの体を何度も引っくり返して首を極めに行こうとするが、ホジェリオも必死のディフェンス。最終的にはブリルズがグラウンドで上のポジションを取った状態となる。ブリルズは再びフロントチョークを狙い、グラウンドで下になっても亀になって立ち上がる。
スタンドに戻るとホジェリオがワンツー。ブリルズが片足タックルから組み付き、離れ際にフックを返す。パンチで追いかけるホジェリオにタックルを見せるブリルズ。やや疲れの見えるブリルズに対して、細かくパンチを当てるホジェリオ。しかしブリルズの右フックがヒット! これでホジェリオの動きが止まる。
3R、距離を取る展開の中でブリルズが片足タックルでホジェリオをテイクダウン。しかしホジェリオがブリルズの体を返してグラウンドで上になる。しかしブリルズは金網を背にして立ち上がり、片足タックルでテイクダウンを狙う。ホジェリオの足にしがみつくブリルズだが、ホジェリオは足を抜いて立ち上がる。足が止まるブリルズにホジェリオは左ストレート、ヒザ蹴り! ブリルズは片足タックルでテイクダウンを狙う。
ここでホジェリオはブリルズの首を取ってチョークを狙うが、ブリルズは腕を張って必死のディフェンスを見せて立ち上がる。そしてブリルズが片足タックル。ホジェリオはそれに合わせて腹固め! ブリルズが体を反転してタックルに入るが、ホジェリオも潜りスイープでブリルズの体を引っくり返す。最後はホジェリオがグラウンドで上になったところで試合終了となった。
判定は2−1と割れてホジェリオ。接戦を何とかものにしたホジェリオだったが、場内からはホジェリオにブーイングが起こり、敗れたブリルズに歓声が送られた。
▼ウェルター級 5分3R
○ジョン・ハサウェイ(イギリス)
判定3−0
●ディエゴ・サンチェズ(アメリカ)
昨年12月にBJ・ペンに敗れたサンチェズがウェルター級に階級を戻して再起戦に挑む。対戦相手のハサウェイはここまで13戦全勝・UFC戦績3戦3勝のストライカーだ。
1R、サウスポーのサンチェズに対し、ハサウェイはリーチを生かしたジャブと右ストレート。サンチェズもアグレッシブにパンチを見せるが、サンチェズのタックルにハサウェイがカウンターのヒザ蹴り! これがサンチェズの顔面を打ち抜き、サンチェズがダウン気味に倒れる! 必死にガードポジションを取って、ハサウェイの追撃を凌ぐサンチェズだったが、厳しい立ち上がりとなった。
2R、ここもハサウェイがリーチを活かしたパンチでサンチェズを翻弄。サンチェズもハサウェイのヒザ蹴りに右フック、左ストレートのカウンターを合わせ、タックルでテイクダウンを仕掛ける。しかしハサウェイは金網を背にして立ち上がり、試合がスタンドになると右ストレート、右ハイキック! 的確な打撃でサンチェズを攻め込む。
3R、ここもハサウェイがジャブ、左フックから右ストレート。サンチェズも左ストレートを返して果敢にタックル。しかしハサウェイはそれを切ってサンチェズのボディにヒザ蹴りを突き刺す。さらにハサウェイは右ハイキック、そしてタックルからサンチェズのバックにも回り込む。ハサウェイが打撃の正確性でサンチェズを上回り、金星を挙げた。
▼スイングバウト ヘビー級 5分3R
○マイク・ルソー(アメリカ)
KO 3R2分35秒
●トッド・ダフィー(アメリカ)
▼ウェルター級 5分3R
○キム・ドンヒョン(韓国)
判定3−0
●アミール・サダロー(アメリカ)
▼ライト級 5分3R
○エフレイン・エスクデロ(メキシコ)
判定3−0
●ダン・ローゾン(アメリカ)
▼ライト級 5分3R
○メルビン・ギラード(アメリカ)
KO 1R3分28秒
●ウェイン・ロウ(アメリカ)
▼ライトヘビー級 5分3R
○シリル・ディアバテ(フランス)
TKO 1R2分13秒
●ルイス・カーニ(ブラジル)
▼ライト級 5分3R
○アーロン・ライリー(アメリカ)
判定
●ジョー・ブラマー(アメリカ)
▼ミドル級 5分3R
○ライアン・ジェンセン(アメリカ)
一本 1R1分6秒 ※ギロチンチョーク
●ジェシー・フォーブス(アメリカ)
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