Zuffa
「UFC120 BISPING VS AKIYAMA」
2010年10月16日(土・現地時間)イギリス・O2アリーナ
<主な試合結果>
▼メインイベント(第10試合) ミドル級 5分3R
○マイケル・ビスピン(イギリス)
判定3−0 ※3者とも30−27
●秋山成勲(日本)
UFC3戦目にして秋山がメインイベントに登場。対戦相手のビスピンはTUF出身で、イギリスでは絶大な人気を誇るファイター。秋山にとっては敵地に乗り込む形での試合となった。秋山は花道の入口で正座をして一礼。宇野薫らセコンド陣と手をつなぎ、オクタゴンへと向かう。秋山へブーイングは起きなかったが、ビスピンの入場では場内から大声援が巻き起こった。
1R、いきなり秋山が右ストレート! これがビスピンの顔をかすめる! ビスピンは左ミドルで距離を取り、ジャブを返す。秋山もジャブとインロー。ビスピンはジャブと左ミドルを出すが、秋山がビスピンのジャブに左フックを合わせる。ビスピンはパンチのプレッシャーをかけながらタックル。秋山に尻餅をつかせるが、秋山はすぐに立つ。そして秋山はビスピンの蹴り足を取ってバランスを崩す。
ここでビスピンのインローがローブロー気味に当たるが試合は続行。ビスポンはすぐに右のパンチで前に出る。ここで秋山のインローが軽くローブローとなるが、両者が軽く握手をかわして試合は再開。ビスピンは左ミドル、右ストレート。秋山はビスピンのパンチをパーリングしてディフェンス。ここからビスピンはパンチとタックル、そして右ロー。秋山は距離をとってインロー的確に当てて行く。そして秋山も左ハイキック。ビスピンの右ストレートに左フックを合わせ、さらにバックブロー! 秋山は突っ込んでくるビスピンに右アッパー、そしてビスピンのジャブに右クロス。ビスピンはパンチとタックルの連携で攻め、飛びヒザ蹴りを見せる。
2R、ジャブの差し合いから、秋山が左フック、右ストレート! ビスピンもインローから右ストレート、左ミドル。秋山はそれをキャッチし、そこから右ストレート! ビスピンは下がりながら秋山を首相撲に捕らえる。ここでビスピンが秋山の指が目に入ったとアピールし、少し試合が中断となる。再開後、ビスピンはジャブを伸ばして右ストレート。秋山もそこに左フックを狙うが当たらない。ビスピンはワンツー、そこからタックル。秋山はそれを切って、ビスピンのジャブに右をかぶせて前に出る。秋山は投げを狙うがビスピンは倒れない。
そしてビスピンがインローから右ストレート! ビスピンが右ストレートで前に出る! 秋山が左ミドルを返すと、ビスピンはワンツー、そしてバックブロー。秋山が右ストレートから入って左フック、左ミドル。さらに左フックから右ストレート! ビスピンも右ストレートと左ミドルを返す。ビスピンの右ストレートを受けて秋山が右ストレート! そして左フックから飛び込んで右アッパー! 右ストレート! 終盤、秋山がビスピンを攻め込む。
3R、ジャブと前蹴りで距離を取るビスピン。そこに秋山が右ストレート、左右のフックで前に出る。しかしビスピンが左ハイキック、そして右ストレートを2発! これで秋山の動きが止まる。逆にビスピンは左ミドルと右ストレート、ジャブを突いて右ストレートと手数を増やす。ここでビスピンのインローがローブローとなり、秋山がその場に倒れ込む。秋山はダメージが大きく、インターバルが与えられる。
再開後、ビスピンがジャブ、左ミドル。秋山もワンツー、左ミドル。ビスピンの蹴り足を取ってテイクダウンを狙うが、ビスピンは倒れない。ビスピンは左テンカオと左ミドル。秋山はどんどん前に出てジャブ、右ストレートを打つが、逆にビスピンがワンツー! 左フック! 右ストレート! 秋山も右ストレートを返すが、ビスピンが右ストレートで前に出る! ビスピンは細かくジャブを突いて、右ストレート。秋山も左ミドルから右ストレート、そして左右の連打! 必死にパンチで前に出て行くが、ビスピンはバックステップでそれを逃げ切る。
ここで試合終了となり、判定は3−0でビスピン。またしても大激闘を繰り広げた秋山だったが、勝利に手が届かず。これで秋山はUFC2連敗という結果になった。
▼セミファイナル(第9試合) ウェルター級 5分3R
○カーロス・コンディット(アメリカ)
KO 1R4分27秒 ※左フック
●ダン・ハーディー(イギリス)
元WEC王者としてUFCに参戦したコンディット。UFCデビュー戦ではマーティン・カンプマンに敗れたものの、現在は2連勝を収めている。対するハーディーはUFC4連勝で、ジョルジュ・サンピエールとのタイトルマッチに辿り着くも、サンピエールに完敗を喫している。
1R、コンディットがインロー、左ハイキック。インローを蹴ってハーディーの出足を止める。ハーディーもジャブから右ローを返す。コンディットはインロー、そして足への前蹴りで距離を測る。コンディットはしっかりと距離を取り、ワンツーから右ローや左ミドル。さらにバックヒジまで繰り出す。ハーディーも左フックを返すが、コンディットがワンツーから左フック、そして右ミドルを蹴る。
コンディットが左ミドルを蹴ると、ハーディーが左フックのカウンター。しかしコンディットは左足を上げるフェイントからワンツー、左フック、ハーディーの足に前蹴りを蹴る。そしてコンディットが右ストレートから左フック! ハーディーも同じように左フックを返したが、先にコンディットの左フックが当たり、ハーディーが後方に大の字! コンディットが劇的なKO勝利を収めた。
▼第8試合 ウェルター級 5分3R
○マイク・パイル(アメリカ)
判定3−0 ※3者とも30−27
●ジョン・ハサウェイ(イギリス)
ここまで14戦14勝というパーフェクトレコードを誇るハサウェイ。5月の試合ではディエゴ・サンチェスからも勝利を収め、一気に注目を集めた。対するパイルはUFC戦績は2勝2敗のイーブン。
1R、ジャブを突くパイル。ハサウェイもジャブ、ワンツーを返す。パイルは左フックからのタックルでハサウェイをテイクダウン。ハサウェイはパイルに背中を見せながら立ち上がり、逆にパイルに尻餅をつかせる。ここでパイルもハサウェイの状態をホールドして、金網を背にして立ち上がる。
パイルはハサウェイのパンチをダッキングしてタックルに入るが、ハサウェイは腕を差してタックルを切る。ジャブからパンチを組み立てるハサウェイにパイルが右フック!これがハサウェイがバランスを崩す。たまらず組み付くハサウェイは離れ際にヒジ打ちを狙う。距離が開くとパンチからテンカオのハサウェイ。パイルはハサウェイのパンチを空振りさせてタックル。タックルそのものは切られるが、外掛けでバランスを崩してハサウェイをテイクダウンする。
2R、ハサウェイはジャブを突いて、上体を下げるパイルに右アッパー。パイルはタックルで組み付いて、離れ際に右フックを返す。ハサウェイはパイルに組み付いて金網まで押し込みヒジ打ち。さらにハサウェイはパンチからヒザ蹴り! これでパイルを下がらせるが、組み付いたパイルが支え釣り込み足のような動きでテイクダウンを奪う。
そしてサイドポジションを取ったパイルが横三角絞め! これでハサウェイの動きを固めて、パイルがパンチとヒジ打ち! 一方的にこれをもらい続けるハサウェイだったが、何とかラウンド終了のゴングを聞く。
3R、ハサウェイがジャブ、右ボディ、右フック! そのままパイルを金網まで押し込むが、逆にパイルがタックルでハサウェイをテイクダウンする。ハサウェイは金網を背にして立ち上がる。それを必死に寝かせるパイル。最後はパイルが金網からハサウェイの体を中に戻してテイクダウンを奪う。
インサイドガードからコツコツとパンチを落とすパイル。ハサウェイは必死に金網まで移動して、金網を利用して立ち上がろうとするが、パイルの寝かせる力は強い。パイルがテイクダウン&グラウンドコントロールでハサウェイを撃破した。
▼第7試合 ヘビー級 5分3R
△シェイク・コンゴ(フランス)
判定0−0 ※3者とも28−28
△トラヴィス・ブラウン(アメリカ)
UFCイギリス大会でミルコ・クロコップに勝利したこともあるコンゴ。総合戦績10戦10勝というブラウンを迎え撃った。
1R、ワンツー、左右のフックで前に出るブラウン。これをさばいたコンゴはじりじりと前に出てインロー、右ローを蹴る。ブラウンも左フック、右ハイキックを蹴るが空振りに終わる。コンゴはブラウンの左ミドルをスウェーでかわして右ロー。コンゴがパンチで前に出て行くと、ブラウンが右アッパー、そして左フック! これでコンゴが下がる! ブラウンはコンゴを金網に詰めて右フックを叩き込む!
コンゴはテイクダウンを狙って組み付くが、ブラウンは倒れない。逆にブラウンは首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。ブラウンはコンゴを後退させて右ストレート! ブラウンは下がりながらも左ミドルを蹴る。しかしブラウンは右フックを強振して突進。コンゴは脇を差して組み付くが、ブラウンは倒れない。コンゴが左フックからタックルを狙ったところでラウンド終了となった。
2R、コンゴはインローと右ロー。そしてブラウンが前に出てくる所にコンゴがワンツー! そのままブラウンを金網まで押し込んでヒザ蹴りを打つが、これがローブローとなる。ブレイク後、大振りのパンチで前に出るブラウンだが、コンゴは右ストレート! コンパクトなパンチでブラウンを下がらせる。
コンゴが左フック、右ストレート、右フック! これでブラウンを金網まで下がらせる。両者が四つ組みの状態となるが、動きが止まりブレイクとなる。再開後、パンチから組むブラウン。どちらもテイクダウンを奪えない攻防が続くが、終了間際にブラウンがテイクダウンを奪う。
3R、コンゴのインローを蹴ってブラウンがタックルで前に出る。ここで組みの攻防になると、コンゴがブラウンのショーツを掴んでしまい、注意・減点1が与えられる。再開後、コンゴはタックル、そして右ボディから右ミドル。ブラウンを金網に押し込んでヒザ蹴りを入れる。
ブレイク後、コンゴはインロー、そしてジャブ。ブラウンを金網まで詰めて左右のフック! 必死にパンチを打ち返すブラウンだったが、コンゴは右ボディを打ち込む。右ストレートで飛び込むブラウンにタックルで組み付くコンゴ。しかしブラウンがテイクダウンを奪って試合終了となった。
▼第6試合 ウェルター級 5分3R
○クロード・パトリック(カナダ)
判定3−0
●ジェームズ・ウィルクス(イギリス)
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