ZUFFA
「UFC 117」
2010年 8月7日(土・現地時間)アメリカ・カリフォルニア州オークランド オラクル・アリーナ
※今大会の模様は8月8日(日)17:40よりWOWOWにてリピート放送
<主な試合結果>
▼メインイベント(第11試合) ミドル級タイトルマッチ 5分5R
○アンデウソン・シウバ(ブラジル/王者)
一本 5R ※腕ひしぎ三角絞め
●チェール・サネン(アメリカ/チーム・クエスト/挑戦者)
※アンデウソンが7度目の防衛に成功
ここまでUFC最高記録の11連勝中のアンデウソン。7度目の王座防衛に成功するのか。対するサネンはダン・ミラー、岡見勇信、ネイサン・マーコートを破り、今回王座挑戦権を獲得した。
1R、両者ともサウスポー。アンデウソンは右ジャブ。サネンは蹴りを出すが、何度もアンデウソンに蹴り足をつかまれて転がされる。サネンは左ストレートでぐらつかせる。これで一気に後退するアンデウソン。前に出るサネンはフロントチョーク。そしてワンツーを当て、テイクダウンした。上を取ったサネンはガッチリ固めながらパウンド。下のアンデウソンはダメージがあるのか呆然とした表情。バックを奪ったサネンはチョーク狙い。正面に戻されても、サネンは上からパウンドを落としていく。防戦一方となるアンデウソンは大ピンチ。思いっきりのいいパウンドで追い込まれてしまう。
2R、息を吹き返したかのように、アンデウソンが強烈な左ロー。しかし、サネンはタックルでテイクダウンし上のポジションをキープ。しがみつくだけのアンデウソンの頭部に、サネンがパウンド。下のアンデウソンは頭を振りながらディフェンスし有効打を決めさせない。サネンはアンデウソンの口をしっかり押さえつけながらパウンド。金網に押し付けて身動き取らせない。下のアンデウソンはアームロック。極まらないとみるや、ヒールホールドで反撃もチャンスを逃した。
3R、右フックを当てるアンデウソン。ぐるぐると回りながらパンチを狙うが、サネンが変わらずタックルで上を取る。バックを奪い、アンデウソンの足にヒザを落としてチャンスをうかがう。アンデウソンは完全に亀になり、攻撃をもらうのみ。アンデウソンはガードポジションに戻したが、サネンの鉄槌を受け続ける。アンデウソンはもはや成す術なし。
4Rのゴングと同時にアンデウソンが左ハイ、右ミドル。そして一気にパンチで勝負に出る。大振りのフックで追い込むと、今度は追い込まれたサネンが下になる。しかし、すぐに立ち上がったサネンが上のポジションを取り返した。これまでの展開と同じく、アンデウソンは下になって攻撃をもらう展開。何度かアンデウソンはスイープを狙ったが、サネンは反撃を許さない。サネンがパウンドを落とすと同時に、アンデウソンは下からパンチとヒジを織り交ぜていく。サネンは左目尻をカットし大量の出血。
5R、ステップを踏むアンデウソンに、サネンがワンツーを当てる。アンデウソンが足を滑らせると、サネンがそのまま組み付いてテイクダウン。肩固めを狙ったが、アンデウソンは決めさせない。サネンはサイドポジションを奪うも、すぐにガードポジションに戻される。サネンは細かい鉄槌の連打。サネンは正座しながらアンデウソンの腹部にパウンド。するとここでアンデウソンが三角絞め。腕ひしぎ三角絞めに移行したところでサネンがタップ。レフェリーが即座に止めたものの、サネンは「タップしていない!」とアピール。もちろん判定は覆らず、アンデウソンが大逆転の一本勝ちで7度目の防衛に成功した。
▼第10試合 ウェルター級 5分3R
○ジョン・フィッチ(アメリカ/アメリカン・キックボクシング・アカデミー)
判定3−0
●チアゴ・アウヴェス(ブラジル/アメリカン・トップ・チーム)
2006年6月にUFNで対戦している両者。この時は、フィッチが2RTKO勝利。フィッチが返り討ちにするのか。それともアウヴェスはリベンジなるか。今回、アウヴェスは契約体重オーバーで報酬の20%の罰金。
1R、アウヴェスのローにタックルを合わせ、フィッチがテイクダウン。即座にバックを奪う。アウヴェスが金網を背にしながら立ち上がったが、フィッチは密着しながら上のポジションをキープ。一瞬の隙をついて、アウヴェスが立ち上がり上のポジションを奪い返す。立ち上がった両者はスタンドの攻防へ。右ストレートを出しながらフィッチはタックルへ。再びバックを取ったところでゴング。
2R、プレッシャーをかけるアウヴェスに、フィッチがタックルでテイクダウン。立ち上がろうとするアウヴェスだったが、フィッチはしつこくしがみつく。下のアウヴェスは必死に足で突き放すなど抵抗を見せるも、フィッチは離れない。バックを奪われていたアウヴェスは即座に立ち上がる。アウヴェスは右ストレート、左アッパー。フィッチは右ハイ。アウヴェスが金網に押し込む。
3R、アウヴェスが左ジャブで距離を取りながら右ストレート。フィッチもパンチで応戦しつつも、タックルのチャンスを伺う。ようやくフィッチがテイクダウンすると肩固めを狙う。フィッチは足を完全にクラッチしながらマウントポジションへ。そのままバックマウントも奪う。完全にガードに徹するアウヴェスだったが、正面に体を戻す。時間僅かとなり、アウヴェスは立ち上がったところで終了。フィッチが判定勝ちした。
▼第9試合 ライト級 5分3R
○クレイ・ギーダ(アメリカ)
一本 3R ※タップアウト
●ハファエル・ドス・アンジョス(ブラジル)
1R、動き回るギーダは左右のフック。アンジョスは右ハイを当てる。アンジョスは右ローから細かいパンチにつなぐ。そして鋭い左インローでギーダの体が流れる。一気にタックルのギーダは金網に押し込む。がぶったアンジョスは金網を背にし、倒れない。ヒザ蹴りで距離をとったアンジョスは左インロー、左ストレート。今度はアンジョスがタックル。テイクダウンできない見るやいったん離れた。アンジョスはすかさず左ハイ。下がるギーダにアンジョスが左インロー。そして右ストレート。2度目のタックルでテイクダウンしたが、ギーダは立ち上がる。
2R、左ジャブをコツコツ当て距離を取るギーダ。アンジョスは圧力をかけながら右ストレート。ギーダは左右に頭を振りながらプレッシャーをかけ、チャンスをうかがう。アンジョスは左インロ−、左ハイ。ギーダが左右のフックから突進しタックルでテイクダウン。下のアンジョスはガードポジションへ。ギーダは上でガッチリと押さえ込みながらパウンド、ヒジ。
3R、ガードを固めながら前に出るギーダ。左右のフックをふりつつ、タックルでテイクダウンを奪う。上のポジションを固めるギーダがガッチリ押さえこんでいたところ、下のアンジョスは即座にタップ! スタンドの打撃でアゴにダメージを負っていたのをアピールするようにアンジョスは自分のコーナーに戻った。
▼第8試合 ウェルター級 5分3R
○マット・ヒューズ(アメリカ/元UFCウェルター級王者)
一本 1R ※フロントチョーク
●ヒカルド・アルメイダ(アメリカ)
独特なステップを踏むアルメイダ。お互いにローで様子を探る。アルメイダは左ハイ。冷静に距離を取るヒューズの右ローに、アルメイダが右ストレートを合わせる。お互いに一定の距離を取り、探り合いの打撃を交錯させる。
前に出てパンチの手数を増やすヒューズ。ここで左フックがクリーンヒットし、アルメイダが腰を落とすようにダウン! アルメイダはタックルでダメージをごまかそうとしたが、そのままがぶったヒューズがフロントチョークで絞め続ける。アルメイダが失神し、ヒューズが衝撃的な一本勝ちを収めた。
▼第7試合 ヘビー級 5分3R
○ジュニオール・ドス・サントス(ブラジル)
判定
●ロイ・ネルソン(アメリカ)
1R、ガードを固めながらプレッシャーをかけるネルソンに、サントスがワンツー。ネルソンはタックルで金網まで押し込む。両者差し合いの中、サントスはヒザで距離を作る。お互いにジャブを交錯させる中、サントスの右アッパー! ひるむネルソンにパンチの連打。ガードを固め防戦一方となるネルソンにサントスが連打。いったん距離を取ったサントスはボディストレート。再び右アッパーをクリーンヒットさせると金網に追い込み、パンチ連打からヒザを突き刺す。ネルソンはタフネスぶりを発揮し耐える。攻め疲れの見えるサントスに対し、ネルソンがガードを固めながら前に出る。サントスは下がりながら左ジャブで距離を取り右ストレート。サントスがパンチをクリーンヒットをさせ、下がらせたところでゴング。
2R、飛びヒザで飛び込むサントス。ネルソンが大振りの右ストレートをヒット。耐えたサントスは左ジャブ、右ストレート。こうこつとサントスが左ジャブを取り、ネルソンがガードを固めながらプレッシャーをかける展開が続く。ネルソンは両足タックルを仕掛けるも、サントスは金網を背にし倒れない。右ストレートを出しながら再びタックルのネルソン。距離を取るサントス。お互いに疲れが見える。サントスの左ジャブに、ネルソンは右フック。リーチで上回るサントスがこつこつとパンチを当てる。
3R、サントスが左ジャブ、右ストレート。前蹴りでも距離を取る。ネルソンは耐えながらもカウンター狙いか。サントスのフックでぐらつくネルソン。サントスはタックルもテイクダウンできない。左ジャブで散らし、右ストレート、右アッパーのサントスだが、ネルソンは耐える。サントスは首相撲からヒザ。ネルソンは突き放す。残り時間が僅かとなり、サントスがボディからフックで猛攻を見せるもここでゴング。タフな闘いを制したサントスは、これで6連勝。
▼第2試合 ヘビー級 5分3R
○ステファン・ストルーブ(オランダ)
TKO 2R ※レフェリーストップ
●クリスチャン・モアクラフト(アメリカ)※初参戦
1R、モアクラフトが左右のフックで突進しながらテイクダウン。押さえ込みながらチョークを狙う。ストルーブはガードポジションに戻したが、モアクラフトはパウンド連打。下のストルーブは三角締めで上を取り返す。しかし、再び上をとったモアクラフトはパウンド連打。下のストルーブは腕十字を仕掛けたが、逃げられる。モアクラフトはパウンドだけでなく、ヒジを落とす。さらにマウントポジションを奪うと鉄槌連打。下のストルーブはアキレス腱固めで逃げようとしたが、立ち上がったモアクラフトがスタンディングフロントチョークで締め上げる。
2R、お互いに激しく打撃を交錯。リーチで上回るストルーブが右ストレートをクリーンヒットさせ、ダウンを奪う。そのまま上を取ってパウンドを落としたとこでレフェリーがストップ。ストルーブが大逆転勝利を収めた。
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