ZUFFA 「UFC116 LESNAR VS CARWIN」 2010年7月3日(土)アメリカ・ラスベガス MGMグランドガーデン
※今大会の模様は7月6日(火)18:50よりWOWOWにてリピート放送
▼メインイベント(第11試合)世界ヘビー級王座統一戦 5分5R
○ブロック・レスナー(アメリカ/正規王者) 一本 2R2分19秒 ※肩固め ●シェイン・カーウィン(アメリカ/暫定王者) UFCヘビー級の頂点を決めるメガファイトが遂に実現! 正規王者レスナーと暫定王者カーウィンによる王座統一戦。レスナーはUFCデビュー戦でこそ敗れたものの、その後はヒース・ヒーリング、ランディ・クートゥア、フランク・ミアを撃破している。しかし対するカーウィンもMMA戦績12戦12勝、全試合が1RKOという驚異的な数字を残している。UFCヘビー級の頂点に立つのはどっちだ? 1R、両者はどっしりと構えて距離を測り合う。レスナーがジャブを突いて前に出るが、そこにカーウィンが右ストレート! レスナーはそのままパワフルなタックルでテイクダウンを狙うがカーウィンは倒れない。そしてカーウィンが左アッパーから突進! レスナーを金網に詰めると一気にパンチをまとめる!
ガードポジションを取ったレスナーは必死に足を使ってディフェンスするが、カーウィンは構わずパンチとヒジ打ちを落としていく!何とかカーウィンの体を蹴り離したレスナー。押さえ込もうとするカーウィンに背中を見せるようにして立ち上がり、カーウィンをタックルで金網まで押し込む。この体勢でラウンドが終了となった。 2R、レスナーがジャブから右ストレート! しかしカーウィンの右ストレートがレスナーの顔面を捕える。ここでレスナーが両足タックルでカーウィンをテイクダウンする。ここからレスナーはカーウィンの上体を固めて肩固め! レスナーの腕がカーウィンの首に食い込んでいくと、カーウィンがタップ! レスナーが1Rの大ピンチを乗り越えて、見事な一本勝ちを収めた。
▼セミファイナル(第10試合)ミドル級 5分3R ○クリス・レーベン(アメリカ) 一本 3R4分40秒 ※三角絞め ●秋山成勲(日本) 当初、この大会ではヴァンダレイ・シウバと対戦する予定だった秋山。しかし試合直前にシウバが負傷欠場、シウバとの一戦は消滅することになった。そしてシウバの代役として決まったのが、UFC戦績10勝5敗を誇り、TUF1の優勝者でもあるレーベンだ。先に入場するレーベンは客席のファンを煽るようにハイテンションのままオクタゴンに登場。続いて秋山は白い道衣を着て「Time
To Say Good Bye」で入場し、セコンドと正座をして一礼。いつものパフォーマンスを見せて、落ち着いた表情でオクタゴンへ上がった。 1R、サウスポーのレーベンは左右に回りながらインロー。秋山はそれをすくってテイクダウンを奪うが、レーベンもすぐに立ち上がる。ジャブをついて左ミドルを蹴るレーベン。秋山はレーベンがパンチで突っ込んでくるところに左フックを返す。じりじりと前に出て行く秋山は左フック! レーベンもすぐに左ストレートを返す。
ここで秋山のローキックがローブローとなってしまい、試合が一時中断となる。再開後、アウトローを蹴るレーベンに秋山が右ストレート! さらに秋山はバックブロー! そして距離が詰まり、組みの攻防になると秋山がレーベンの足を刈ってテイクダウンを奪う。ここでレーベンはガードポジションから腕十字! 秋山はそれを潰しながらパンチを落とす。 これを外されたレーベンは秋山の足をくぐるようにタックルに入るが、ここで秋山が横三角絞めとアームロック! レーベンも必死に腕をクラッチしてそれをディフェンスし、秋山がハーフガードで上になる。
しかしレーベンも秋山の足を二重絡みにして脇を差して立ち上がる。左ストレートから前に出て行くレーベン。秋山が組み付いて足を払ってテイクダウンしたところでラウンド終了。このラウンドは完全に秋山のラウンドとなった。 2R、秋山が右のボディストレート、さらに右ミドル。しかしレーベンは左ストレートを返す。秋山は組み付いて投げを狙うが、レーベンは倒れない。秋山は再びバックブローを放つが、レーベンは下がらない。逆にレーベンは左ストレートで前進! 秋山も右ストレートと左フックを返すが、レーベンが左ストレート! しかし秋山も右フック! 互いに足を止めてノーガードで殴り合う! ここで秋山がテイクダウンに成功。レーベンは背中を金網にあずけて立ち上がろうとするが、秋山をレーベンの手を取って寝かせる。 レーベンは背中を見せるようにして立ち上がり、秋山がタックルでレーベンを金網に押し込む。残り45秒、試合がスタンドに戻ると、レーベンの左ストレートと秋山の左フックが交錯! しかしレーベンが左ハイキック、左ストレート! これで秋山が下がる! 激しい打撃戦に場内は大きく湧き上がる。 3R、ジャブを伸ばすレーベンに秋山が左フック。レーベンが左ストレートからアッパーを突き上げる。パンチが大振りになり、空振りが目立つ秋山。レーベンはそこに左ハイキックを蹴る。しかし秋山が右のパンチから飛び込んでレーベンをテイクダウンする。
ガードポジションになったレーベンは下からパンチを打ち、そして秋山の右手を取って腕十字を狙う。秋山は体を起こしてレーベンの腕を抜き、そこから脱出! 秋山がハーフガードから肩固め、暴れるレーベンを押さえ込む。 ガードポジションでの展開を強いられるレーベンだが下から鉄槌とヒジ打ちを連打! そして残り40秒を切ったところでレーベンが三角絞め! これががっちりと入る! 秋山は必死に頭を抜こうとするが、レーベンの足のクラッチは外れず、秋山がタップ! 大激闘の末、秋山が初めての一本負けを喫した。
▼第8試合 ライトヘビー級 5分3R ○ステファン・ボナー(アメリカ) TKO 2R3分8秒 ※レフェリーストップ ●クシシュトフ・ソシンスキー(ポーランド) この両者は今年2月に対戦しており、ソシンスキーがTKO勝利を収めているが、これはアクシデントによるボナーの負傷だったため、今回の再戦が組まれた。 1R、サウスポーのソシンスキーに対してパンチで前に出ていくボナー。ソシンスキーは左ミドルを返すが、ボナーはそれをキャッチしてテイクダウンを奪う。ソシンスキーはガードポジションから腕十字を狙いつつ立ち上がり、ボナーを金網に押し込んでクリンチアッパー! さらにヒザ蹴り! 激しい打撃戦が続く。細かく構えをスイッチするソシンスキーに対してボナーがバックキック! 逆にソシンスキーはボナーのバックを取って、テイクダウンを狙いつつ左右のストレート! さらにソシンスキーはヒザ蹴りを突き上げ、ボナーを金網に詰めるとパンチの連打をまとめる。 2R、ソシンスキーが左ストレートから右フックで前進! ボナーも下がりながらパンチを返すが、ソシンスキーの突進は止まらない。ボナーは金網際で体勢を入れ替えて左右の連打を打ち込むが、ソシンスキーもパンチを同じようにパンチを返して激しく打ち合う! ここでボナーがタックルでソシンスキーを金網に押し込んでテイクダウンを奪う。 必死に立ち上がるソシンスキーだったが、そこにボナーが鋭いヒザ蹴り! これで前のめりに崩れるソシンスキー! ボナーがバックからパンチを落としたところでレフェリーが試合をストップ。ボナーがソシンスキーとのタフな試合を制し、リベンジを果たした。
▼第7試合 ライト級 5分3R ○ジョージ・ソティロポウロス(オーストラリア) 判定3−0 ●カート・ペレグリーノ(アメリカ) ここまでUFC戦績5戦5勝のソティロポウロス。2月の『UFC110』ではタイトル挑戦経験もあるジョー・スティーブンソンから勝利を収め、UFCライト級において勢いに乗っている選手の一人だ。対するペレグリーノはUFC戦績は10勝3敗で、タイトル戦線に絡むためにもソティロポウロスには負けられない。 1R、ガードを上げたクラウチングスタイルでパンチを繰り出すソティトポウロス。ジャブからストレートにまでつなげて、強烈な左ストレート! これでペレグリーノがダウン気味に倒れる。一気にバックまで回りこむソティロポウロスだったが、ペレグリーノもすぐに立ち上がる。ジャブ、ワンツー、そして右のテンカオで前に出るソティロポウロス。 ペレグリーノは蹴り足を取ってテイクダウンを奪うが、ソティロポウロスはすぐに立ち上がる。ソティロポウロスは上体を振る完全なボクシングスタイルで右ストレート、左フック!さらに距離が詰まるとソティロポウロスは自らガードポジションに引き込んで、ラバーガードからの展開を作るが、ペレグリーノも体を起こしてパンチを落とす。 2R、ジャブ、左フックから距離を作るソティロポウロス。ここから片足タックルに入ってテイクダウンを奪う。ソティロポウロスは上体を固めてパスガードを狙うが、ペレグリーノも足を利かせて、それを阻止しつこく。しつこくパスガードを仕掛けるソティロポウロスはハーフガードからヒジ打ち! 金網を背にして立ち上がろうとするペレグリーノだが、ソティロポウロスはタックルでペレグリーノを金網から引き出し、そのまま立ち上がるペレグリーノのバックに回り込む。試合がスタンドに戻ると、ペレグリーノが飛びヒザばりのテンカオ! これがソティロポウロスのボディを捕える。 3R、ジャブを突いて距離を作るソティロポウロス。そしてそこからノーモーションの左フック! これがペレグリーノの顔面を捕える。下がるペレグリーノはタックルで組み付こうとするが、ソティロポウロスは引き込み気味にガードポジションで下になる。ガードから果敢にサブミッションを仕掛けるソティロポウロスだが、ペレグリーノはそれを潰してヒジ打ち! ソティロポウロスはラバーガードからペレグリーノの上体を固める。ペレグリーノはバスター気味にそれを外して、ソティロポウロスのバックに回り込もうとするが、ソティロポウロスはタックルに切り換えて立ち上がる。 試合がスタンドに戻るとソティロポウロスがジャブを突き、組みの攻防でペレグリーノを金網まで押し込む。そして終了直前、ペレグリーノが首相撲からのヒザ蹴り! そして右フック! これでソティロポウロスがダウン! ペレグリーノがパンチを落とそうとしたところで試合終了となった。終了間際にピンチを迎えたソティロポウロスだったが、それ以外ではペレグリーノを圧倒。判定3−0でペレグリーノを下し、UFCデビューから続く連勝記録を6とした。
▼スイングバウト(第9試合)ウェルター級 5分3R ○クリス・ライトル(アメリカ) 一本 2R2分2秒 ※アームバー ●マット・ブラウン(アメリカ)
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