Zuffa
「UFC124 St-Pierre vs Koscheck II」
2010年12月12日(日)カナダ・モントリオール ベル・センター
※今大会の模様は12月12日(日)18:00よりWOWOWにて放送
リピート放送は12月16日(木)18:00
<主な試合結果>
▼メインイベント(第11試合)ウェルター級タイトルマッチ 5分5R
○ジョルジュ・サンピエール(カナダ/王者)
判定3−0 ※3者とも50−45
●ジョシュ・コスチェック(アメリカ/挑戦者)
※サンピエールが6度目の防衛に成功
ここまで5度の王座防衛に成功し、UFCの絶対王者となりつつあるサンピエール。そのサンピエールに挑戦するのは、UFCで悪童キャラとして知られているコスチェック。両者は2007年8月に対戦しており、この時はサンピエールが判定で勝利を収めている。サンピエールがその強さを見せて6度目の防衛に成功するか? それともコスチェックがサンピエールからベルトを奪うか?
1R、ジャブとインローを放つサンピエール。これでコスチェックを下がらせると両足タックルでテイクダウンを仕掛ける。しかしコスチェックも金網を使ってすぐに立ち上がる。試合がスタンドに戻ると、サンピエールが細かくジャブを突き刺す。しかしコスチェックもサンピエールのタックルを切って右フックを狙う。
サンピエールのジャブが何度もコスチェックの顔面を捕らえ、コスチェックの顔が腫れる。それでもコスチェックは右フックを狙いつつ、両足タックルでサンピエールを金網に押し込む。必死にそれをディフェンスするサンピエールだったが、コスチェックはサンピエールの体を持ち上げるようにしてテイクダウンを奪う! コスチェックがインサイドガードのままラウンド終了となった。
2R、ここもジャブを細かく突いていくサンピエール。コスチェックもサンピエールの右ストレートに右のカウンターを狙う。サンピエールがインローと左ミドル。コスチェックは何度も右フックを狙うが、サンピエールはそれを確実にブロックする。サンピエールは左アッパーから右ストレート。コスチェックはタックルと右フックを狙い続け、強引に距離を詰めてジャブから右アッパー。サンピエールは距離を取りつつジャブと右ストレート、サウスポーに構えをスイッチして左ストレートで飛び込む。
3R、サンピエールがジャブとインロー、そして左ミドル。ジャブから両足タックルを仕掛けるが、コスチェックは倒れない。金網で差し合いの攻防が続くが、距離が離れて試合はスタンドへ。前に出るコスチェックと下がりながらジャブを突くサンピエール。サンピエールのジャブとローが的確にコスチェックを捕らえ、コスチェックの動きが止まる。ラウンド終了後、コスチェックの右目が大きく腫れあがり、ドクターチェックが入るが、試合は再開となる。
4R、サンピエールがジャブで距離を取り、コスチェックの左フックにカウンターのタックル。コスチェックは背中を見せながら立ち上がり、意表を突いた足関節! これを外されたコスチェックだが立ち上がってサンピエールと正対する。ブレイク後、サンピエールは徹底してジャブ。コスチェックの右フックを空振りさせて、左右のローを蹴る。そしてサンピエールは左フック、ジャブを2発。ジャブと左フックでコスチェックを攻め、インローと左ミドルで距離を取る。
5R、コスチェックが右ストレートを放つと、そこにサンピエールが左フック! コスチェックも果敢に右フックで前に出ていく。しかしサンピエールはジャブ&インローを徹底。コスチェックに金網を背負わせて、コスチェックの右ストレートにカウンターのタックルを合わせる。
そのままサンピエールはコスチェックを金網に押し込んでテイクダウン! コスチェックも腰を切って必死に立ち上がるが、サンピエールに金網に押し込まれる。残り40秒を切り、試合がスタンドに戻るが、コスチェックのバックスピンキックは不発。サンピエールのジャブでコスチェックの顔は血で染まり、試合終了となった。 判定はフルマークでサンピエールが勝利! またしてもサンピエールが圧倒的な強さを見せ付けてベルトを守った。
▼セミファイナル(第10試合)ヘビー級 5分3R
○ステファン・ストルーブ(オランダ)
TKO 1R3分55秒 ※レフェリーストップ
●ショーン・マッコークル(アメリカ)
1R、身長211cmのストルーブはジリジリとジャブを伸ばして前に出る。しかしマッコークルは両足タックルでストルーブをテイクダウンすると、ハーフガードからアームロック! マッコークルは金網に体を預けて、ストルーブのアームロックをディフェンスする。
インサイドガードで上になったマッコークルはパンチとヒジ打ち。ストルーブは下から腕十字を狙う。そしてストルーブがガードポジションからアームロックを狙いつつ、ヒップスローでスイープに成功! マウントポジションになったストルーブがパンチを落としたところでレフェリーが試合を止めた。
▼第9試合 ライト級 5分3R
○ジム・ミラー(アメリカ)
一本 1R1分59秒 ※膝十字固め
●シャールズ・オリヴェイラ(アメリカ)
1R、サウスポーに構えるミラーが左フックで前進。オリヴェイラは右ミドルを蹴って、ミラーの動きを止める。オリヴェイラはミラーのタックルでテイクダウンを許すが、すぐにガードポジションからフロントチョーク、三角絞め、腕十字を仕掛けていく。 ここでオリヴェイラが足関節を狙うと、逆にミラーがアンクルホールド、そして膝十字! これが極まり、オリヴェイラがタップ! ミラーが鮮やかな足関節でタップを奪った。
▼第8試合 ライト級 5分3R
○マック・ダンジグ(アメリカ)
KO 1R1分54秒 ※左フック
●ジョー・スティーブンソン(アメリカ)
1R、細かく体を左右に振って右フックで前に出るスティーブンソン。ダンジグはそこにジャブと前蹴りを返す。ダンジグはバックステップを駆使しながら、スティーブンソンの動きに合わせてジャブ、右ストレート、インローのカウンター。そしてスティーブンソンが左アッパーで飛び込んだところにダンジグがカウンターの左フック! これがスティーブンソンの顎を打ち抜き、スティーブンソンがそのまま前のめりにバッタリ! レフェリーがすぐに試合をストップし、ダンジグが見事なKO勝利を収めた。
▼第7試合 ウェルター級 5分3R
○チアゴ・アウヴェス(ブラジル)
判定3−0 ※3者とも30−27
●ジョン・ハワード(アメリカ)
1R、前後に細かくステップしながらジャブとインローを伸ばすアウヴェス。飛び込むようなワンツーでハワードを下がらせる。ハワードはタックルでテイクダウンを試みるが、アウヴェスはそれを切ってスタンドの状態をキープする。そしてパンチと右ロー、右アッパーから左フックとパンチのコンビネーションで前に出て、組みの攻防になるとハワードからテイクダウンを奪う。アウヴェスはサイドポジションから自分の左膝でハワードの右腕を押さえようとするが、ハワードはそのままアウヴェスの左足を担ぐようにして足関節へ。そのまま立ち上がって試合をスタンドに戻す。
スタンドではアウヴェスが右ストレートから左フック、ハワードの右ローに右ストレートを合わせる。さらにアウヴェスはワンツーで前進、今度はハワードの右ローに左フックを合わせる。ハワードもジャブ、前蹴りを返すが、アウヴェスはそこに左フック。パンチでハワードを下がらせて強烈な右ロー! これでハワードのバランスを崩して右ストレート! そして右ヒザ蹴り! ハワードはアウヴェスの猛攻を受けて防戦一方となる。逆にアウヴェスは左フックから右ストレート、左フックから右ハイキック。インローと右ローでハワードの左足を蹴る。
2R、アウヴェスはジャブとインロー。ハワードも左右のフックを振り回すが、アウヴェスのガードは固い。アウヴェスはジャブから左フック、ハワードのフック系のパンチに対してストレートを真っ直ぐ打ち込む。アウヴェスがジャブから左フック、そして両足タックル! これでハワードからテイクダウンを奪う。グラウンドでトップポジションを取ったアウヴェスは体を起こしてパウンドとヒジ打ち。アウヴェスがトップポジションをキープしたまま、ラウンド終了となった。
3R、アウヴェスが左右のローから右ストレート。ハワードはタックルでテイクダウンを狙うがアウヴェスは倒れない。アウヴェスはバックステップとジャブを使ってハワードに距離を詰めさせず、右ローを蹴ってハワードの出足を止める。最後はアウヴェスがパンチと左ミドルで前に出て、ハワードのパンチに対して首相撲からヒザ蹴り。3Rを通じて打撃でハワードを圧倒したアウヴェスが判定勝利を収めた。
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