10月26日(火)神奈川・相模原のTRY HARDにて、同ジム所属のK-1甲子園2008王者・HIROYAの公開練習が行われた。HIROYAは11月8日(月)東京・両国国技館で開催される『 K-1 WORLD MAX 2010 -70kg World Championship Tournament FINAL』で久保優太(DC LAB.GYM)と対戦する。
昨年大みそかのDynamite!!以来、実戦のリングからは遠ざかっていたHIROYA。その間にタイの高校を卒業し、自らが会長を務めるジムを立ち上げて日本に活動の拠点を移すなど、自身を取り巻く環境に大きな変化があった。
「仕上げはまだまだこれからなんですけど、調整は順調ですね。まだ残っている課題があるんで、それをクリアしてから試合に臨みます。今まで減量は試合の1週間前で7kgくらいあったんですけど、今は練習が終わって65kgくらい。試合はなかったですけど、日本に戻ってきてからずっと試合のための練習をして準備してきたので動きはいいと思います」とHIROYAは調整が順調に進んでいることをアピールする。
タイでの練習は「色んな選手と練習をして、日本にはない感覚がありました。身の回りにもたくさん選手がいてすごく頑張れました」とハングリーな練習環境がプラスになった一方、「タイでは毎月試合をするんで、練習が感覚っぽくなっちゃうんですよ。だから自分も考えないで練習をしてしまっていて、スタイルが確立出来ていない部分がありました」とマイナス面もあったという。
しかし日本に練習場所を移したことで「タイにいた頃よりも頭を使って練習するようになりました。練習中になんでこうなるのかを考えるようになって、このジムや藤本ジムさんに練習に行かせてもらい、課題を見つけながら練習しています。
1日4〜5時間練習しているのですが、内容の濃い練習が出来るようになりました。タイでは良かったところと悪かったところがあったけど、悪かったところを日本で修正しています。日本で練習するようになって、自分のスタイルが見えてきている感じです」とタイでのマイナス面をカバーし、確実に自らのレベルアップにつなげている。
対戦相手の久保は今年の−63kg日本トーナメントで準優勝を果たしている実力者。サウスポーとリーチを活かした攻撃と高いディフェンス力の高さを併せ持つテクニシャンタイプのファイターで、HIROYAは「サウスポーで上手い戦い方をする選手だなと思います」と分析する。
久保は前日の公開練習で「ディフェンスは僕の方が優っている」「HIROYA選手は前に出てくると思うので、自分も前へ出てKOを狙います」というコメントを残しているが、それに対してHIROYAは「ディフェンスは上手いですよね。僕はそんなに上手くないんで(苦笑)。僕が前に出るかどうかは分かりませんが、久保選手はいなすのが上手い。そうされないように戦いたいし、戦い方は試合中に変えていこうと思います」と話す。
「サウスポーは実は苦手なんですよ」と苦笑いのHIROYAだったが「久保選手と試合が決まってサウスポー対策を練って、練習相手にも久保選手になりきってもらってやっています。
サウスポーで気をつけなきゃいけないのは立ち位置と距離」とサウスポー対策にはかなり力を入れており、公開練習として行ったサンドバックとミット打ちでは右ミドル、右インロー、右の前蹴り、右のテンカオとVSサウスポーに有効とされる右の攻撃を多用した。
「ずっとプロでやってきた久保選手と自分の違いは大きい。僕はタイでも試合をしていましたけど、久保選手はずっとプロでやってチャンピオンにもなっている選手。経験では僕よりも上だと思います。(久保は「圧倒して勝つ」と発言しているが)僕の方が実力も経験も下だと思うし、久保選手に挑む気持ちでやります。でも自分も負けられないです。挑戦する気持ちで久保選手に勝ちます」と久保にはチャレンジャーとして挑むと語ったHIROYA。久保の「雑草魂で戦う」という発言を伝え聞くと「今の自分には何もないし、僕も雑草です。雑草なのに水をたくさんくれる人が周りにいるので、その人たちのためにも頑張りたい」と自分も雑草魂で戦うとする。
K-1の63kg級は幅広い世代から続々と新しい選手が出てくる激戦区で「危機感というか自分がそこで生き残って上に立つということだけが目標です。プレッシャーも色々とあるだろうけど、それをバネにして開き直ってやります。(谷川EPの「HIROYAを甘やかすわけにはいかない」という発言には?)そうですよね。今回の試合が僕が試されていると思うのでそれに応えたい」と生き残りを誓うHIROYA。
K-1デビューから“魔裟斗2世”として期待を受けて試合を続けてきたが「僕にそういう自覚はないけれど、周りからそう見られて不甲斐ない試合をしたことは申し訳ないと思います。
自分が堂々とするためにも今回の試合はすごく大切だと思います。“魔裟斗2世”というのは魔裟斗さんに申し訳ないし、自分は自分という気持ちもあります」とその心境を告白。
「あまり考えてはいないですけど、若い世代で多少の知名度があって、自分がやらなきゃいけないということも少しは思っています。格闘技を好きな人は今でもずっと格闘技を見てくれているけど、好きじゃない人が格闘技を見なくなっているということも感じます。
格闘技の面白さと格闘家の偉大さを一般の人にも知ってもらえるような試合をしたい。試合でインパクトを残すのはもちろん、試合以外でも一般の人たちに名前と顔を覚えてもらえれば、また試合を見てくれる人が増えると思います」とK-1・格闘技界を担う選手としての想いも語った。
FEG
「 K-1 WORLD MAX 2010
-70kg World Championship Tournament FINAL」
2010年11月8日(月)東京・両国国技館
開場16:30 開始18:00
<決定対戦カード>
▼トーナメント準々決勝 第1試合 K-1ルール
マイク・ザンビディス(ギリシャ/Zambidis Club)
VS
長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/K-1 WORLD MAX2010日本代表決定トーナメント優勝)
▼トーナメント準々決勝 第2試合 K-1ルール
アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/K-1 WORLD MAX2002世界王者)
VS
ジョルジオ・ペトロシアン (イタリア/サトリ・グラディエートリウム・ネメシス/K-1 WORLD MAX 2009世界王者)
▼トーナメント準々決勝 第3試合 K-1ルール
ドラゴ(アルメニア/チーム SHOW TIME)
VS
モハメド・カマル(モロッコ/ボスジム アムステルダム/K-1 WORLD MAX 2010 西ヨーロッパトーナメント優勝)
▼トーナメント準々決勝 第4試合 K-1ルール
ミハウ・グロガフスキー(ポーランド/TKKFシェドリツェ)
VS
佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX2008世界3位)
▼トーナメント準決勝 第1試合 K-1ルール
ザンビディス×長島の勝者
VS
クラウス×ペトロシアンの勝者
▼トーナメント準決勝 第2試合 K-1ルール
ドラゴ×カマルの勝者
VS
グロガフスキー×佐藤の勝者
▼トーナメント決勝 K-1ルール
準決勝 第1試合の勝者
VS
準決勝 第2試合の勝者
▼リザーブファイト 3分3R延長1R
日菜太(湘南格闘クラブ/Toshin Family)
VS
アンドレ・ジダ(ブラジル/ユニバーシダデ・ダ・ルタ)
▼スーパーファイト 3分3R延長1R 63kg契約
久保優太(DC LAB/K-1 WORLD MAX 2010 -63kg日本トーナメント準優勝)
VS
HIROYA(TRY HARD/K-1甲子園2008優勝)
▼スーパーファイト 3分3R延長1R 70kg契約
山本優弥(青春塾/K-1 WORLD MAX 2009第3位)
VS
池本誠知(総合格闘技スタジオSTYLE/第3代DEEPウェルター級王者)
<チケット料金>
S席10,000円 A席8,000円 B席6,000円
※SRS席、RS席は完売。
<チケット販売所>
K-1オフィシャルサイト=http://www.k-1.co.jp
i-mode K-1オフィシャルサイト
Yahoo!ケータイK-1オフィシャルサイト
EZ web K-1オフィシャルサイト
チケットぴあ=TEL:0570-02-9999(Pコード594-720)
ローソンチケット=TEL:0570-084-003(Lコード30000)
CNプレイガイド=TEL:0570-08-9999
キョードー東京=TEL:0570-064-708
イープラス=http://eplus.jp
<チケットに関するお問い合わせ>
キョードー東京=TEL:0570-064-708
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