11月2日(日)都内ホテルにて、昨日(土)さいたまスーパーアリーナにて開催されたワールドビクトリーロード(以下、WVR)主催『戦極〜第六陣〜』の一夜明け会見が行われ、ライト級GPを勝ち抜いた北岡悟(パンクラスism)とミドル級GP優勝のジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム)がそれぞれ、昨日の激闘を振り返った。
まずはWVR・國保尊弘代表が「レベルの高いもの同士の戦いということで、ジャッジ判定という結果も多くありましたが、その中で一本を取った選手が私の隣に座っています。それがGPの結果なのかなと思っています」と総括のコメント。
その言葉どおり、昨日の2試合両方を一本、KOで極めたサンチアゴは涼しい顔で「みなさんおはようございます。昨日はとてもいい気分でした。日本が第二のホームという気分でした。ジムにいるような、とてもリラックスした気分で試合ができました。1月に帰ってきて、早く試合がしたいです。待ちきれません」と笑顔。
國保氏は「昨夜から、サンチアゴには何度も『俺のベルトはどこだ』と言われているんです。ぜひ三崎(和雄)選手に勝って、ベルトを手中におさめて欲しいです」と期待をかけた。
北岡は、日本人2人との激闘を思わせる痛々しい腫れた顔ながらも「男として生まれてきて、ひとつ仕事をやり遂げることができたなと思っています。昨日のために生まれてきたのかなと思うくらいのことをしたと思います」と誇らしげ。
その上で「いろんな人に感謝しているんですけど、2つ勝てなかったら言えなかったことを、優勝して言うことができてほっとしています。この場を借りてあらためて、いろんな人にお礼が言いたいです。ありがとうございました」と続けた。
質疑応答では、北岡、サンチアゴそれぞれに、お互いの試合に対する感想の質問が飛んだ。
サンチアゴが「キタオカの試合はとても楽しく見させていただきました。私はキタオカ選手を本当に大好きです。レスリングのバックグラウンドを持つ選手ということで、五味選手との試合を楽しみにしています」と語ると、北岡も「僕は決定力っていうのを大事だと思っていて、サンチアゴ選手と同じチームのJZカルバン選手がトーナメントで優勝したのを思い出しました。そういう選手だと思っています。三崎選手との試合が楽しみです」とエールを返す。
しかし「では、どちらが勝つと思いますか?」と、更なるツッコミを受けた北岡は「えぇ〜っ!?」と苦笑して絶句。サンチアゴは迷わずに「わたしは北岡選手が勝つほうに一票、入れたいと思います」と北岡へエントリーする。「私はキタオカ選手の試合に対する姿勢も大好きだし、リングチェックのフォームや、着ているトレーニングウェアなどを含めて彼のことが大好きです」と、意外なほどの“北岡LOVE”をアピール!
サンチアゴの相手は日本人の三崎。そしてサンチアゴは目の前で自分にラブコールという、思わぬ窮地に追い込まれた北岡は「そうすね・・・・・・答えづらい質問なんですけど、コンディションがいいほうが勝つんじゃないですか」と言葉を濁して逃避。「どうして僕って言ってくれないんだよ! 僕は君に一票入れたのに」と抗議するサンチアゴに対し、北岡は「こ、これが精一杯です。ごめんなさい!」と恐縮しきりだった。
その他、北岡とサンチアゴのコメントについては以下の通り。
北岡コメント
「おはようございます。北岡悟です。えっと、男として生まれてきて、ひとつ仕事をやり遂げることができたなと思っています。昨日のために生まれてきたのかなと思うくらいのことをしたと思います。いろんな人に感謝しているんですけど、2つ勝てなかったらいえなかったことを、優勝して言うことができてほっとしています。この場を借りてあらためて、いろんな人にお礼が言いたいです。ありがとうございました」
――北岡選手、体重を落とすので苦戦していると思うのですが、何キロくらい体重を落としているのですか。ライト級の戦いについてはどう思いますか。
「答えづらい質問なんですけど、一番重いときからは14キロ落としています。ライト級で戦うということについては、結果から言うと戦いやすいのかなと思っています」
――俺はどこまで行っちゃうんだろうとおっしゃってましたが、昨日の試合でその気持ちを強くしたというお気持ちでしょうか。また体幹トレーニング等は今後も続けていく予定ですか。
「今はまだ、どこまで行っちゃうのかわかんないです。ビデオとかを見て、考えたいと思います。練習はこれまで続けてきたことを1月4日までやっていくと思います。練習自慢とかするのは僕は好きじゃないんですけど、8月からずっと僕は何が起きても後悔がないくらいの練習をしてきたんで、それをこれからも続けていけば問題ないと思っています」
サンチアゴのコメント
「みなさんおはようございます。昨日はとてもいい気分でした。日本が第二のホームという気分でした。ジムにいるような、とてもリラックスした気分で試合ができました。1月に帰ってきて、早く試合がしたいです。待ちきれません」
――サンチアゴ選手はUFCに参戦していた頃からずいぶん変化されたように感じますが、ご自分の中で何が変わったのでしょうか?
「自分の中ではよくわからないんですが、トレーニングや自分の健康状態の維持に気を使っているので、変わったかもしれません。今は自分のいい方向性が見えてきたのでこれを続けていけるようにしたいと思います」
★11・1「戦極〜第六陣〜」試合結果はこちら
ワールドビクトリーロード
「戦極の乱2009」
2009年1月4日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場開始未定
<決定対戦カード>
▼ライト級初代王座決定戦 5分5R
五味隆典(久我山ラスカル/PRIDE初代ライト級王者)
VS
北岡 悟(パンクラスism/ライト級グランプリシリーズ王者)
▼ミドル級初代王座決定戦 5分5R
三崎和雄(GRABAKA)
VS
ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム/ミドル級グランプリシリーズ王者)
<出場決定選手>
吉田秀彦(吉田道場)
<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−3369−2211
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