7月28日(火)東京・千歳烏山にあるロータス パラエストラ世田谷にて、北岡悟(パンクラスism)が公開練習を行った。北岡は8月2日(日)さいたまスーパーアリーナで開催されるワールドビクトリーロード『戦極〜第九陣〜』の戦極ライト級チャンピオンシップで挑戦者・廣田瑞人(GUTSMAN・修斗道場)と対戦する。
この日の北岡はロータス
パラエストラ世田谷の代表でもある八隅孝平と2分1Rのグラップリング形式のスパーリングを行い、肩固め、フロントチョークといった首系のサブミッション、そしてヒールホールド、アキレス腱固めといった足関節を極めて得意技の切れ味を確認していた。
試合を6日前に控えた北岡は現在の減量について「勝負はこれからです。この時期は体に熱を持つので苦しい。2〜3カ月前に(桜井)マッハさんと話したんですけど、『夏場はきついですね』と話したばかりでした。いつになくネガティブなんですけど、これを乗り越えればいい感じになるんですけどね」と、残り9kgという減量壁を前にコメント。
今大会では、注目を集める戦極フェザー級グランプリ2009決勝戦を抑えてのメインに大抜擢された北岡。「どの試合順でも変わりませんが、気分はいいです。自分を評価してもらっているということだし、五味(隆典)選手に勝ったことが大きいのかなと思います。(フェザー級GP出場の)金ちゃん(=金原正徳)は(試合順が前になって)悔しいと言っていたが、俺の試合を上回るインパクトをフェザー級GPで出せなかっただけのことです」
初防衛戦の相手である廣田は先日公開練習を行い、北岡を口撃。北岡が廣田の写真を携帯壁紙に使用していることについては「気持ち悪い」とコメントしており、これを伝え聞いた北岡は「対戦相手の写真を壁紙にしていることはいつもやっていること。『何を今更そんなことを言っているの?』という感じですね」とイライラモードへ。
ここから北岡の口調は激しくなり、「廣田選手のことを俺はなめてないのに、『なめてる』と色んな媒体を通して言ってるし、俺の闘い方に関して『観客に伝わる試合をしてない』と言ってるというのを聞いて、不快に感じます。廣田選手をなめていたら、こんなに準備しないし、『君は修斗やケージフォースをパンパン(会場を満員)にしたの?』という話ですよ。
俺の闘い方は“自己満足”だと言ってるが、たんなる自己満足ではなく、“超自己満足”ですから。君はそれ以下なんだよ、と言いたいですね。だって俺に勝てないですから」
さらに「“格闘技はもうやりたくない”と思わせるぐらいにパウンドを打ち込んでやります」発言には、「俺はこれまでにやめたくなるような思いをたくさんしてきました。いっぱい廣田選手に殴られてもそれで(格闘技を)辞めるということはないでしょう。彼にはそういう力がないです」と反論。
「(北岡に)極められない自信よりも自分がKOする確率の方が高い」という発言に関しては「その確率の数字はどう出るのかが僕にはわからないですね。逆に頭いいのかなと思いました(笑)」と北岡の廣田への反論は止まることはなかった。
「(廣田選手が)やなやつだと思わないですけど、俺が火をつけた部分もありますからね。最初に自分が(喧嘩を)吹っかけときながらも(廣田の発言を聞くと)気分悪くなりますね」
廣田は昨年11月の北岡VS横田一則(GRABAKA)に北岡対策のヒントが隠されていると分析しているが、「あれは俺のベストバウトみたいなもの。俺の方が強いというのを証明しただけですから。最後にぶん殴って勝ってるし、彼(横田)みたいに僕がタックルに行ったら、ロープから顔を出すんですかね(笑)。闘う気ないのかなと思っちゃう。まあ、色んなことを想定してます」と長期戦も問題なし。
「今の俺は止まらない状態。誰が自分を止めるのかと考えたときに、廣田じゃ役不足。自信なのか過信なのか、言葉の表現は難しいけど、“オマエじゃ無理”だと言ってやりたい」と勝利に絶対の自信を見せている。
初防衛戦後の闘いが気になるところだが、北岡は「一つ階級を上げることはないですね。そこらへんの日本人選手には勝てるかもしれませんが、トップ選手には勝てないですから。王座返上も絶対にしないし、バシバシ試合をやっていくのが求められてるのかもしれないですね」とした。
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第九陣〜」
2009年8月2日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00
<全対戦カード>
▼メインイベント(第10試合) 戦極ライト級チャンピオンシップ 5分5R
北岡 悟(パンクラスism/王者)
VS
廣田瑞人(GUTSMAN・修斗道場/挑戦者)
▼セミファイナル(第9試合) 戦極フェザー級グランプリ2009決勝戦 5分3R
日沖×金原の勝者 VS 小見川×サンドロの勝者 ▼第8試合 戦極ミドル級チャンピオンシップ挑戦者決定戦 5分3R
三崎和雄(GRABAKA) VS 中村和裕(吉田道場) ▼第7試合 戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R
藤田和之(藤田事務所) VS ブラゴイ・アレクサンドル・イワノフ(ブルガリア/SKアブソリュートブルガリア/韓国サンボ連盟) ▼第6試合 戦極ウェルター級ワンマッチ 5分3R
郷野聡寛(GRABAKA) VS ダン・ホーンバックル(アメリカ/McVicker's Martial Arts Academy) ▼第5試合 戦極ライト級ワンマッチ 5分3R
光岡映二(フリー) VS クレイ・フレンチ(アメリカ/HIT Squad) ▼第4試合 戦極フェザー級グランプリ2009 リザーブマッチ 5分3R
ジョン・チャンソン(韓国/CMA KOREA/KTT) VS マット・ジャガース(アメリカ/Team Wolfpack) ▼第3試合 戦極フェザー級グランプリ2009 準決勝 5分3R
小見川道大(吉田道場/日本国際柔道大会66kg級優勝) VS マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァウニオン/第2代フェザー級キング・オブ・パンクラシスト) ▼第2試合 戦極フェザー級グランプリ2009 準決勝 5分3R
日沖 発(ALIVE/修斗世界ライト級2位・TKO世界フェザー級王者) VS
金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST)
▼第1試合 戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R
中尾“KISS”芳広(TEAM TACKLER) VS チェ・ムベ(韓国/チーム・タックル) ▼オープニングファイト第3試合 ドン・キホーテpresents戦極G!杯 ライト級決勝 5分2R
臼田育男(木口道場) VS 安藤晃司(和術慧舟會東京本部) ▼オープニングファイト第2試合 ドン・キホーテpresents戦極G!杯 フェザー級決勝 5分2R
原井 徹(毛利道場) VS 大澤茂樹(吉田道場/戦極育成選手) ▼オープニングファイト第1試合 ドン・キホーテpresents戦極G!杯 バンタム級決勝 5分2R
沼尻 健(木口道場) VS 小森亮介(吉田道場) <チケット料金>
VIP席100,000円(専用入場ゲート・特典付き) RRS席30,000円 戦極シート(SS席)17,000円(特典付き) SS席17,000円 S席12,000円 A席7,000円 <お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−5381−7108 ●戦極夏祭り
2009年8月2日(日)13:00〜 場所:さいたまスーパーアリーナ入り口付近会場内外 ●戦極2009年度スケジュール
8月2日(日)『戦極〜第九陣〜』(さいたまスーパーアリーナ):フェザー級GP準決勝、決勝 9月23日(水・祝)『戦極〜第十陣〜』(さいたまコミュニティアリーナ)
11月7日(土)『戦極〜第十一陣〜』(両国国技館)
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