7月29日(水)東京・中野にあるGRABAKAにて、郷野聡寛(GRABAKA)が公開練習を行った。郷野は8月2日(日)さいたまスーパーアリーナで開催されるワールドビクトリーロード『戦極〜第九陣〜』でダン・ホーンバックル(アメリカ/McVicker's
Martial Arts Academy)と対戦する。
試合まであと5日前に控えた郷野は、“未知の領域”だという76kg契約までの8kgの減量について「計画通り、体に負担なく落ちている。あと6kgだけど、計量当日に一気に落として苦しまないでいけると思う」と特に問題はないようだ。
郷野は今年3月から“最強レフェリー”の異名を持つ和田良覚のもとでフィジカルトレーニングを積み、「以前よりも筋肉の量より質が上がっている」と手応え十分。
「一番オレの中で動けていた時期は2003年。90kg近くあったんだけど、体重の割には動けていた。そのときの感覚が戻ってきていると実感している。2005年とかはスランプだったんだなと感じるぐらいに今はいい状態」
練習内容は、投てきといった陸上選手がやる「バーベルといった重いものを、軽く感じながら素早く動かず」メニューを主にやっており、「これまでやったことのないものでオレと合った」という。「つるっとしたおっさん(和田)は髪の毛がない割には、トレーニングの引き出しが多いんですよ。オレも髪の毛が薄くなってるんだけど、シンパシーを感じながら一体化してやっている(笑)」(郷野)。
そのトレーニング導入後は「自分の体は毎日のように鏡で見ているから変化はわからないけど、2カ月に一回会う女からは『ごうちゃん、大きくなったね』と言われた(笑)。仲間の佐々木(有生)からは『(2009年1月UFCでの)ジョン・フィッチ戦のときは力がなかったけど、今は違う』と驚かれた」と周りからの反響も自信につながっている。
その自信を表すように、公開練習では得意のパンチだけではなく、ミドル、前蹴りといった蹴りを中心としたメニューを披露。「パクリだったら右に出るものはいない」と自身を評する郷野は、今格闘技界で話題の“三日月蹴り”(菊野克紀の必殺技)も取り入れ、仕上がり具合の良さをアピールしていた。
郷野といえば派手な入場パフォーマンスが気になるところ。「入場の構想を練り終わり、衣装も揃えました。スタッフとも打ち合わせをし、後は本番を待つだけです。試合で一番最初に入場だけど、入場の比重を重くするほどのものは用意してませんよ。と、ハードルを低く設定しておいて、『その割には面白いじゃないか』と思われたいですね」とニヤリ。パフォーマンスの内容は明かされず、大会当日までのお楽しみとなりそうだ。
対戦相手のホーンバックルについては、「戦極での1試合しか試合映像はなかったけど、普通にやれば勝てる」と自身のスタイルで勝負すれば勝利は間違いないと余裕を見せる。
以前の会見では「戦極を一緒に作り上げていきたい」と公言していた郷野だが、「プロ野球には負けたくない。辛さの質は違うが、プロ野球に負けないぐらいのことをオレたちはやっている。少しでもプロ野球に追いつけるように、試合以外でもファンが楽しんでもらえるものを、どんどん試合後のマイクで提案していきたいね。
『次こんなことをやりたい』と表立っていえば、(戦極代表の)國保(尊弘)さんも引っ込めなくなるでしょ(笑)。“学ぶ”というのは“真似る”の語源なんです。プロ野球をパクリながら、追いついて追い越したいね。“戦極の繁栄は郷野の勝利と共にあり”って言われたいね」と、戦極と日本格闘技界の盛り上げに一役買いたいという。
2年7カ月ぶりの日本復帰戦、そして試合後のマイクアピールに注目だ。
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第九陣〜」
2009年8月2日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00
<全対戦カード>
▼メインイベント(第10試合) 戦極ライト級チャンピオンシップ 5分5R
北岡 悟(パンクラスism/王者)
VS
廣田瑞人(GUTSMAN・修斗道場/挑戦者)
▼セミファイナル(第9試合) 戦極フェザー級グランプリ2009決勝戦 5分3R
日沖×金原の勝者 VS 小見川×サンドロの勝者 ▼第8試合 戦極ミドル級チャンピオンシップ挑戦者決定戦 5分3R
三崎和雄(GRABAKA) VS 中村和裕(吉田道場) ▼第7試合 戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R
藤田和之(藤田事務所) VS ブラゴイ・アレクサンドル・イワノフ(ブルガリア/SKアブソリュートブルガリア/韓国サンボ連盟) ▼第6試合 戦極ウェルター級ワンマッチ 5分3R
郷野聡寛(GRABAKA)
VS ダン・ホーンバックル(アメリカ/McVicker's Martial Arts Academy) ▼第5試合 戦極ライト級ワンマッチ 5分3R
光岡映二(フリー) VS クレイ・フレンチ(アメリカ/HIT Squad) ▼第4試合 戦極フェザー級グランプリ2009 リザーブマッチ 5分3R
ジョン・チャンソン(韓国/CMA KOREA/KTT) VS マット・ジャガース(アメリカ/Team Wolfpack) ▼第3試合 戦極フェザー級グランプリ2009 準決勝 5分3R
小見川道大(吉田道場/日本国際柔道大会66kg級優勝) VS マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァウニオン/第2代フェザー級キング・オブ・パンクラシスト) ▼第2試合 戦極フェザー級グランプリ2009 準決勝 5分3R
日沖 発(ALIVE/修斗世界ライト級2位・TKO世界フェザー級王者) VS
金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST)
▼第1試合 戦極ヘビー級ワンマッチ 5分3R
中尾“KISS”芳広(TEAM TACKLER) VS チェ・ムベ(韓国/チーム・タックル) ▼オープニングファイト第3試合 ドン・キホーテpresents戦極G!杯 ライト級決勝 5分2R
臼田育男(木口道場) VS 安藤晃司(和術慧舟會東京本部) ▼オープニングファイト第2試合 ドン・キホーテpresents戦極G!杯 フェザー級決勝 5分2R
原井 徹(毛利道場) VS 大澤茂樹(吉田道場/戦極育成選手) ▼オープニングファイト第1試合 ドン・キホーテpresents戦極G!杯 バンタム級決勝 5分2R
沼尻 健(木口道場) VS 小森亮介(吉田道場) <チケット料金>
VIP席100,000円(専用入場ゲート・特典付き) RRS席30,000円 戦極シート(SS席)17,000円(特典付き) SS席17,000円 S席12,000円 A席7,000円 <お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−5381−7108 ●戦極夏祭り
2009年8月2日(日)13:00〜 場所:さいたまスーパーアリーナ入り口付近会場内外 ●戦極2009年度スケジュール
8月2日(日)『戦極〜第九陣〜』(さいたまスーパーアリーナ):フェザー級GP準決勝、決勝 9月23日(水・祝)『戦極〜第十陣〜』(さいたまコミュニティアリーナ)
11月7日(土)『戦極〜第十一陣〜』(両国国技館)
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