ダブル世界戦(12月26日、さいたまスーパーアリーナ)の予備検診が20日、亀田兄弟と、対戦する外国人選手に分かれて行われた。
先に検診を受けた亀田兄弟は「ここまでの体調はええ」(大毅)、「結構仕上がってきた」(興毅)と順調な調整をアピール。もっとも減量苦に悩む大毅は「これからきつくなる」とこぼし、次戦以降の階級変更を示唆する発言もあった。大毅はオルティーヌを迎えてWBAフライ級王座2度目の防衛戦に臨む。
一方、ムニョスとWBAバンタム級王座を争う興毅は「あとは体重を落とすだけ」。「これまで減量のための練習やったのが、試合のための練習をできた」と階級アップのメリットを語っていた。
検診の結果、両選手とも特に異常は見られなかった。
亀田兄弟のあとで予備検診を受けたアレクサンデル・ムニョス(ベネズエラ)、シルビオ・オルティーヌ(ルーマニア)も体調に特別な不安点は見当たらなかった。
久々の来日となるムニョスは「100パーセント。調子がいい。再び世界チャンピオンになる」と話した。一度は引退状態にあったムニョスだけに、どこまで往時の強さを取り戻しているのかが注目されているが「(10月の再起戦のあと)タイトル戦が決まろうと決まるまいと練習はしてきた。パンチ力はもっとパワーアップしている」と主張。「(日本人相手の)無敗を守る」と宣言した。
大毅に挑戦するオルティーヌはこの日来日したばかりの強行軍。それでも「(チャンスを)16年間待ってきた。長い間だ。やる気になっている」と落ち着いた受け答え。カメラのストロボを浴びつつ、上半身の筋肉を自慢していた。
興毅−ムニョス、大毅−オルティーヌ両試合の検診結果は以下のとおり。
《WBAバンタム級》
亀田興 ムニョス
身長 166センチ 165.8センチ
頸周 38センチ 37.5センチ
胸囲 99センチ 91センチ
視力 右2.0左1.5 右2.0左1.5
リーチ 168センチ 174センチ
血圧 111/76 120/66
脈拍 43 45
体温 36.4 36.4
《WBCフライ級》
亀田大 オルティーヌ
身長 168.5センチ 158センチ
頸周 38センチ 38センチ
胸囲 83センチ 91センチ
視力 右1.2左1.0 右0.9左0.9
リーチ 164.2センチ 156.8センチ
血圧 120/71 135/85
脈拍 46 60
体温 36.0 36.6 |