9月21日(火)東京・池袋のSRC本部道場にて記者会見が行われ、10月30日(土)東京・両国国技館で開催される『SRC15』の追加対戦カードが発表された。
今回発表されたのはSRCライトヘビー級ワンマッチ、泉浩(プレシオス)VSジェームス・ジキック(イギリス)の1試合。
ジキックは初代DREAMウェルター級王者のマリウス・ザロムスキーや、ゼルグ“弁慶”ガレシックらと同門。ボクシングはWBA世界ヘビー級王者のデビッド・ヘイと練習し、柔術はあのホジャー・グレイシーと共に練習している。1998年3月にデビューし、現在までの戦績は18勝5敗2分。2002年7月にはUFC参戦を果たし、同年9月にはヒョードルを破ったファブリシオ・ヴェウドゥムと引き分け、ジェレミー・ホーンとも引き分けている。
2004年からはイギリスの金網格闘技大会Cage Rageに参戦し、2007年4月、エヴァンゲリスタ・サイボーグを判定で破り、世界ライトヘビー級王者となった。同タイトルはビクトー・ベウフォートに判定で敗れて失ったが、それからは3連勝をあげている。
会見に出席した泉は「僕のやってきた1年間の集大成。1年間やってきたものを試合にぶつけたい。打撃、寝技を最大限に出して勝利を収めたい」と挨拶し、「相手の映像はこれから見て研究します。身長が高くて(188cm、泉は173cm)ボクシングスタイルだということは頭に入れています」とコメントした。
対策については「僕がやってきたことを全て当てないと勝てない。これから考えていきたいですね。懐が深い選手なので、いかに中に入っていくかが勝利につながるでしょう」とし、前回は見せられなかった新必殺技“泉ショッカー”(ワンツーからの足払い)を「今回はフル活動すると思います」と予告。
2004年アテネオリンピック90kg級銀メダルを筆頭に、2003年講道館杯全日本体重別選手権同級優勝、2005年世界選手権同級優勝など柔道での輝かしい戦績を引っさげて、泉が総合格闘技転向を果たしたのが昨年9月23日。あと2日で丸1年となる。
「中身は長かったんですが、充実していたので早かったですね。いろんなものを吸収してきました。1年間これだけやってきたことがあるんだってところを今度の試合で出したい。この1年は一言でいえば波乱万丈でした(笑)」と、デビューしてからの1年間を振り返る。
1年間で2勝1敗とやや試合ペースは遅く感じるが、「ひとつひとつの試合で課題ができ、それをクリアすることの繰り返しでした。1年間やってきてだんだんと格闘技に馴染んできたし、この世界のことが分かってきました。打撃に慣れたのが一番の成長です」と手応えがあったという。
過去最強の相手を前に、「強敵だと思っています。これも何かの試練だと思うので乗り越えたい」と意気込む泉は「全ての面でスキルが上がっていると思います。打撃だけで勝てるとは思っていないので、MMA(総合格闘技)で勝負します」と、デビュー満1年を迎えて総合力で勝負すると語った。
また、ジキックがデビット・ヘイ&ホジャー・グレイシーに習っているとの情報を聞くと、「こっちには安生洋二(トレーナー)がいるから負けていません」と、胸を張った。
●ジキックのコメント
「日本の最高のイベントであるSRCで、私のスキルをお見せする機会を与えてくれて、心より感謝しています。様々な武道や格闘技発祥の地である“日の昇る国”日本は、私にとってとても神秘的で、私が格闘技を始めた頃から日本で闘うことを夢見ていました。だから今回は、私のキャリアだけでなく人生においても、最高のチャレンジだと思っています。泉選手には私の魂と気持ちを全てぶつけ、完璧なテクニックを持ってフィニッシュしたいと思います。この試合を組んでくれたマネージャーやエージェント、主催者、そしてSRCファンのためにも、私は持てる力を最大限に発揮し、必ずや素晴らしい闘いをお見せいたします」
ワールドビクトリーロード
「SRC15」
2010年10月30日(土)東京・両国国技館
開場14:00 開始15:00(予定)
<追加決定カード>
▼SRCライトヘビー級ワンマッチ
泉浩(プレシオス/2004年アテネ五輪柔道90kg級銀メダル)
VS
ジェームス・ジキック(イギリス/LONDON SHOOT FIGHTERS/第4代Cage Rage世界ライトヘビー級王者)
<決定対戦カ−ド>
▼SRCウェルター級グランプリシリーズ2010 準決勝
中村K太郎(和術慧舟會東京本部/ADCC2009世界4位)
VS
和田拓也(SKアブソリュート/第4代ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト)
▼SRCウェルター級グランプリシリーズ2010 準決勝
奥野“轟天”泰輔(CAVE)
VS
Yasubei榎本(スイス/Enomoto Dojo)
▼SRCライト級ワンマッチ
真騎士(SRC育成選手/第3代ライト級キング・オブ・パンクラシスト)
VS
レオ・サントス(ブラジル/ノヴァウニオン/ブラックベルトGPライト級優勝)
▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝
井上学(U.W.F.スネークピットジャパン/初代バンタム級キング・オブ・パンクラシスト)
VS
ソ・ジェヒョン(韓国/CMA KOREA/TEAM POSSE)
▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝
清水俊一(総合格闘技宇留野道場)
VS
高橋 渉(Laughter7)
▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝
田村彰敏(総合格闘技津田沼道場/第6代修斗世界ライト級王者)
VS
佐藤将光(坂口道場一族)
▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝
中原太陽(和術慧舟會GODS)
VS
石渡伸太郎(GUTSMAN・修斗道場)
<チケット料金>
VIP席 30,000円(パンフレット付)
ロイヤル雷電シート 30,000円(2名1マス)
マスRRS席 20,000円(2名1マス)
マスSS席 16,000円(2名1マス)
S席 5,000円
<チケット発売>
9月21日(火)よりSRCオフィシャルサイトにて先行発売
<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−5725−7311
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