10月19日(火)東京・落合にあるGRABAKAジムにて、横田一則(GRABAKA)が公開練習を行った。横田は10月30日(土)東京・両国国技館で開催されるWVR『SRC15』でブライアン・コッブ(アメリカ)と対戦する。
昨年大みそかの川尻達也戦から約11カ月、長期ブランクを経て復帰戦を控える横田。しかし3分1Rの総合形式のスパーリングでは、持ち前のスピーディなパンチを次々に披露。
パンチからのタックル、立ち上がり際のヒザ蹴りやハイキックも見せ、スパーリングの途中にはカメラマンにぶつかりそうになるなど、短い時間ながらも激しいスパーリングを見せた。
そしてスパーリングが終わり、囲み取材が始まると、横田は「ちょっと先に言わせてもらっていいですか?」と自ら話を切り出す。その内容は前回の記者会見で明かされた川尻戦の前にあった交通事故に関してのもので、横田はあの会見の報道について「前回の会見で交通事故の話をしましたけど、あれは僕が言い訳キャラだからネタで話したんですよ! しかもあの時には『街灯がなくて、自分の頭が光らずに真っ暗だったから』と言ってみんなから笑いもとったはずなのに、そこがカットされて事故のところだけが記事になっていたじゃないですか!」と不満があったという。
その上で横田は「あの試合は自分の負けだと認めているし、試合前に事故に遭うという運も含めて負けなんです。もし怪我がなかったら勝っていたとは言ってないし、僕が言っているのは『怪我がなかったらもっと良い試合が出来た』ということなんですよ。そうやって言い訳キャラの僕のネタとして面白おかしく書いてください!」と、交通事故はあくまで言い訳キャラとしてのネタだったと弁明した。
その後、試合に関する質疑応答を受けた横田は「調子はボチボチですね。練習はすごくやれているので。怖いのはリングに上がった時の久々の感覚ですね。練習通りにやれれば勝てると思うんですけど、そこだけが不安です」とブランク明けの試合について不安がある様子。
しかし対戦相手のコッブについては「レスリングの選手ですよね。ケージフォースで光岡(映二)さんが4回くらいテイクダウンされているし、テイクダウンは強いと思います。でもそこさえ凌げれば大丈夫。コッブの打撃は強くないし、グラウンドでもみ合いになって上を取るのは俺の得意技ですから。だからテイクダウンさえ何とかすれば勝てるでしょう」と話し、余裕を見せた。
事故の影響で半年間は腰を動かすことが出来なかった横田だが、その間にプラスになったこともあった。それはウエイトトレーニングによるパワーアップだ。
「怪我をして3カ月くらいして、ようやくウエイトトレーニングをやっていいと言われたんです。それでずっとウエイトトレーニングをやっていて、今までよりもパワーがつきました」という横田。「去年は試合が続いていて、通常体重が71〜72kgくらいしかなかったんですよ。川尻戦でもパワー差を感じたし、きっと試合当日は川尻選手と10kgくらい違っていたんじゃないですかね。怪我があるなしに関わらずパワーの違いを感じました。自分はスピードを意識しすぎて、パワーがなかったんですけど、ウエイトでパワーアップしました。パンチが当たっても倒せると思うし、寝技でも攻められると思います。今はもう通常体重で78〜79kgまで増えて、今日の時点で75kg。試合の時にもこのくらいの体重まで戻せば、スピードもあっていい感じに動けると思います」とフィジカル強化には自信を感じている。
また公開練習ではヒザ蹴りがパートナーの胸元に入って横田が謝る場面もあったが、実はこのヒザ蹴りも欠場時間中に習得したテクニックの一つ。
「パワーオブドリームで練習している山内(佑太郎)さんや笹谷(淳)さんがヒザ蹴りで試合を作るのが上手いんですよ。それでみんなヒザ蹴りがブームになってきて、俺も教わりました。
コッブは絶対にタックルに来るだろうから、そこにヒザ蹴りを合わせますよ。スパーリングで当たった左のヒザ蹴りは、昨日初めてやったんですけど(笑)ちゃんと当たったし、昔から使っていた右のヒザ蹴りは色んな蹴り方を教わりました。
自分はもともと蹴りをあんまり使わないタイプだったんですけど、ヒザ蹴りやローキックを使えば、相手の防御が混乱するじゃないですか。そうやって自分が使える技を増やしていけば、相手は色んなことを気をつけなきゃいけなくなる。だから何でも出来るようになることはすごくいいことですよ」と新必殺技・ヒザ蹴りにも手応えがあるようだ。
今大会では横田VSコッブだけでなく、真騎士VSレオ・サントスのライト級ワンマッチが組まれており、横田は「ベルトをかけて真騎士選手とやりたいですね。
ここでレオ・サントスが勝っても面白くないし、戦極の頃からライト級を引っ張ってきた俺と育成選手から上がってきた真騎士選手が試合をするのは盛り上がるじゃないですか。真騎士選手は誰よりも爆発力があるし、スピードがある僕とやったらどうなるのか。絶対に盛り上がる試合になると思うんですよね」と真騎士の存在を強く意識し、真騎士とのタイトル戦に興味をのぞかせた。
このように質疑応答で試合について真剣に語る横田だったが、最後は「タイトルマッチは5Rだし、スタミナという面では3Rやった方がいいと思うんですよ。でもKO・一本で勝ちたいし。もし判定になったらそれを言い訳にしようかな(笑)。逆に勝って言い訳するのも面白い! とにかく言い訳キャラとして色んな言い訳を考えときます。あとマイクアピールで絶対に面白いことを言おうと思うんですよ。オーッ!とハハハが両方生まれるような、笑いが取れることを言いたいですね。とにかく勝たなきゃマイクは握れないんでちゃんと勝ちます」と試合後のマイクパフォーマンスを気にしていた。
ワールドビクトリーロード
「SRC15」
2010年10月30日(土)東京・両国国技館
開場14:00 開始15:00(予定)
<決定対戦カ−ド>
▼SRCライトヘビー級ワンマッチ
泉浩(プレシオス/2004年アテネ五輪柔道90kg級銀メダル)
VS
ジェームス・ジキック(イギリス/LONDON SHOOT FIGHTERS/第4代Cage Rage世界ライトヘビー級王者)
▼SRCフェザー級ワンマッチ
金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST)
VS
チェ・ドゥホ(韓国/CMA KOREA/亀尾異種格闘技ジム)
▼SRCウェルター級グランプリシリーズ2010 準決勝
中村K太郎(和術慧舟會東京本部/ADCC2009世界4位)
VS
和田拓也(SKアブソリュート/第4代ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト)
▼SRCウェルター級グランプリシリーズ2010 準決勝
奥野“轟天”泰輔(CAVE)
VS
Yasubei榎本(スイス/Enomoto Dojo)
▼SRCライト級ワンマッチ
真騎士(ベネズエラ/SRC育成選手/第3代ライト級キング・オブ・パンクラシスト)
VS
レオ・サントス(ブラジル/ノヴァウニオン/ブラックベルトGPライト級優勝)
▼SRCライト級ワンマッチ
横田一則(GRABAKA)
VS
ブライアン・コッブ(アメリカ/Team Pain and Sufffering)
▼SRCライトヘビー級ワンマッチ
高橋義生(SRC本部道場)
VS
イ・チャンソプ(韓国/CMA KOREA/亀尾異種格闘技ジム)
▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝
井上学(U.W.F.スネークピットジャパン/初代バンタム級キング・オブ・パンクラシスト)
VS
ソ・ジェヒョン(韓国/CMA KOREA/TEAM POSSE)
▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝
清水俊一(総合格闘技宇留野道場)
VS
高橋 渉(Laughter7)
▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝
田村彰敏(総合格闘技津田沼道場/第6代修斗世界ライト級王者)
VS
佐藤将光(坂口道場一族)
▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝
中原太陽(和術慧舟會GODS)
VS
石渡伸太郎(GUTSMAN・修斗道場)
<チケット料金>
VIP席 30,000円(パンフレット付)
ロイヤル雷電シート 30,000円(2名1マス)
マスRRS席 20,000円(2名1マス)
マスSS席 16,000円(2名1マス)
S席 5,000円
<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−5725−7311
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