10月20日(水)東京・向島にある総合格闘技道場CAVEにて、奥野“轟天”泰輔(CAVE)が公開練習を行った。奥野は10月30日(土)東京・両国国技館で開催されるWVR『SRC15』の「SRCウェルター級グランプリシリーズ2010 準決勝」でYasubei榎本(スイス)と対戦する。
「今は追い込みのピークでいい練習が出来ていると思います」と調整具合の良さをアピールした奥野は、その言葉通り、公開練習でキレのある動きを披露。
まずはシャドーを行い、次にパートナーを務めるチェトレーナーのミットにスピードあるパンチを打ち込んだ。
今回対戦する榎本は今年6月に初来日。グラップリングの強豪選手という前評判だったが、あの菊田早苗をムエタイ殺法でKO。続く8月の高木健太戦でも寝技にいくことなく、スタンディングのチョークで一本勝ちし、GP優勝候補として一気に浮上した。
「Yasubei選手のビデオは何度も見て十分に研究してきました。海外のサイトで見ると、グラップリングの試合映像があり、全局面が最高レベルの選手。日本での2試合は打撃しか必要のない展開だったのかなと思います」と奥野はYasubeiを警戒するコメント。
GP一回戦で奥野はニック・トンプソンを見事にKO。8割近いKO率を誇るストライカーだけに今回も打撃で勝負かと思いきや、「Yasubei選手は全てを出し切れていないので寝技の展開を含む、相手の全てを引き出した上で勝ちたいと思います。Yasubei選手はベースがムエタイ。僕は空手ベースなので蹴り合いも面白いですね。基本的に自分は完全決着になるタイプ。判定では勝てるファイトスタイルではないので、自分は完全決着しかありません」とYasubei撃破に自信満々。
「今回、Yasubei選手が勝つという空気だと思います。前回もトンプソンが勝つという空気でしたけど、自分はこういう空気の中で負けたことはありません。こういう状況をワクワク楽しむことが出来る人間なんです。実力を出し切るシチュエーションが揃いましたね。会員さんが会場に来てくれてプレッシャーと感じ、動きが鈍くなるようでは道場を作る資格はありません。自分はプレッシャーを力に変えられる人間だと思います」と逆風が吹けば吹くほど、本番では強い自分を引き出せるという奥野。
また、強豪トンプソンを倒したことで、その試合を見たファンがCAVEに入会するなどの反響もあったという。
→さなぎから蝶になり、“世界に羽ばたく”という意味を込めて作られたCAVEの旗。「いかにも格闘技というようなデザインではないところが自分には合っています」と奥野。
GPで優勝すれば優勝賞金は300万円ということもあり、「優勝して道場を大きな場所に移動するか、2号店を出したいですね。ここはグラップリングが出来ますが、リングを設置したりして打撃が出来る環境を整えたいと思います」とGP優勝も既に見えている。
ワールドビクトリーロード
「SRC15」
2010年10月30日(土)東京・両国国技館
開場14:00 開始15:00(予定)
<決定対戦カ−ド>
▼SRCライトヘビー級ワンマッチ
泉浩(プレシオス/2004年アテネ五輪柔道90kg級銀メダル)
VS
ジェームス・ジキック(イギリス/LONDON SHOOT FIGHTERS/第4代Cage Rage世界ライトヘビー級王者)
▼SRCフェザー級ワンマッチ
金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST)
VS
チェ・ドゥホ(韓国/CMA KOREA/亀尾異種格闘技ジム)
▼SRCウェルター級グランプリシリーズ2010 準決勝
中村K太郎(和術慧舟會東京本部/ADCC2009世界4位)
VS
和田拓也(SKアブソリュート/第4代ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト)
▼SRCウェルター級グランプリシリーズ2010 準決勝
奥野“轟天”泰輔(CAVE)
VS
Yasubei榎本(スイス/Enomoto Dojo)
▼SRCライト級ワンマッチ
真騎士(ベネズエラ/SRC育成選手/第3代ライト級キング・オブ・パンクラシスト)
VS
レオ・サントス(ブラジル/ノヴァウニオン/ブラックベルトGPライト級優勝)
▼SRCライト級ワンマッチ
横田一則(GRABAKA)
VS
ブライアン・コッブ(アメリカ/Team Pain and Sufffering)
▼SRCライトヘビー級ワンマッチ
高橋義生(SRC本部道場)
VS
イ・チャンソプ(韓国/CMA KOREA/亀尾異種格闘技ジム)
▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝
井上学(U.W.F.スネークピットジャパン/初代バンタム級キング・オブ・パンクラシスト)
VS
ソ・ジェヒョン(韓国/CMA KOREA/TEAM POSSE)
▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝
清水俊一(総合格闘技宇留野道場)
VS
高橋 渉(Laughter7)
▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝
田村彰敏(総合格闘技津田沼道場/第6代修斗世界ライト級王者)
VS
佐藤将光(坂口道場一族)
▼SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝
中原太陽(和術慧舟會GODS)
VS
石渡伸太郎(GUTSMAN・修斗道場)
<チケット料金>
VIP席 30,000円(パンフレット付)
ロイヤル雷電シート 30,000円(2名1マス)
マスRRS席 20,000円(2名1マス)
マスSS席 16,000円(2名1マス)
S席 5,000円
<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−5725−7311
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