10月25日(月)東京・蒲田にある総合格闘技ジムCOREにて、泉浩(プレシオス)が公開練習を行った。泉は10月30日(土)東京・両国国技館で開催されるWVR『SRC15』のメインイベントでジェームス・ジキック(イギリス)と対戦する。
6・20『SRC13』前の公開練習では“泉ショッカー”という必殺技を見せた泉が、また新たな必殺技を披露した。
その技は対戦相手のジキックが泉よりも身長で15cm上回るリーチの長い選手であることから考案されたもので、オーソドックス(左足が前の構え)の泉が右ストレートを打つ時に右足も前に踏み出して打つパンチ。
一般的な右ストレートは左足が前・右足が後の状態のまま肩を回すようにして打つのだが、パンチと同時に右足を踏み出し構えがサウスポー(右足が前・左足が後)に変わることで、より右ストレートが当たる距離を長くし、リーチ差を補うことが目的だ。
そしてこの技の名称は“銛泉(もりいずみ)”。“泉ショッカー”のネーミングはマグロを船に上げるときに電気を流すマグロショッカーに由来するものだったが、今回も「右ストレートを打つ姿が銛で魚を突く姿に似ている」(安生洋二コーチ)ことから、銛で泉が突くを略して“銛泉”と泉の実家が漁師であることにかけた名前がつけられた。
練習を始めた当初はこのパンチに違和感もあったという泉だが「距離を稼ぐという部分では有効だと思います。これからバリエーションも増やしていきます。最初は難しいパンチでしたけど、練習して慣れてきました。今はスムーズにパンチを出せるようになって違和感なくやれています」と“銛泉”が徐々に自分にものになっている手応えを感じている。
ジキックの身長についても「長身の選手は苦手じゃないと思います。昔から身長差がある選手と試合をしてきたし、今それがどうこうはないです。
懐に入れば自分が強いし、リーチがない自分にもそういう利点が何個かある。それを生かして戦っていきたい。(背が高い相手とスパーリングをした?)そうですね」と苦手意識はなし。「対戦相手の研究をしていく中で、自分の利点を活かす方法を考えるじゃないですか。それが自分にとってのスキルアップになってますね。打撃にしろ、グラップリングにしろ向上」とジキック対策以外の自らのスキルアップを口にした。
また「どういうフィニッシュをイメージしているか?」という質問には「テイクダウンして足関節ですかね。あとはもちろん“泉ショッカー”からの“銛泉”(笑)」と話した泉。柔道家である泉の口から足関節という言葉が出たのには驚きだったが「(足関節は)バリバリ得意ですよ。真騎士の三角絞めは嘘だと思うけど(笑)、自分の足関節は本当です!」と語っていた。
今大会ではデビュー戦に続き、2度目のメインイベント出場となり「気持ち的にはプレッシャーもあるけど、皆さんに楽しんでもらうためにいい試合をして盛り上げたい」と泉は意気込みを語る。
SRCが大みそかに興行を行うことになれば、泉の出場も期待されるが泉自身は「もちろん大みそかには出たいと思います。でも今はこの試合に勝つことが優先。大みそかに戦いたい相手はいますけど、それは次の試合に勝ってから言います」と意中の選手がいるとしながらも、まずはジキック戦に集中すると話した。
ワールドビクトリーロード
「SRC15」
2010年10月30日(土)東京・両国国技館
開場14:00 開始15:00(予定)
<全対戦カ−ド>
▼メインイベント(第11試合)SRCライトヘビー級ワンマッチ 5分3R
泉浩(プレシオス/2004年アテネ五輪柔道90kg級銀メダル)
VS
ジェームス・ジキック(イギリス/LONDON SHOOT FIGHTERS/第4代Cage Rage世界ライトヘビー級王者)
▼セミファイナル(第10試合)SRCライト級ワンマッチ 5分3R
横田一則(GRABAKA/第3代DEEPライト級王者)
VS
ブライアン・コッブ(アメリカ/Team Pain and Sufffering)
▼第9試合 SRCライト級ワンマッチ 5分3R
真騎士(ベネズエラ/SRC育成選手/第3代ライト級キング・オブ・パンクラシスト)
VS
國奥麒樹真(フリー/第2代ミドル級&初代ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト)
▼第8試合 SRCフェザー級ワンマッチ 5分3R
金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST/初代SRCフェザー級王者)
VS
チェ・ドゥホ(韓国/CMA KOREA/亀尾異種格闘技ジム)
▼第7試合 SRCウェルター級グランプリシリーズ2010 準決勝 5分3R
中村K太郎(和術慧舟會東京本部/ADCC2009世界4位)
VS
和田拓也(SKアブソリュート/第4代ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト)
▼第6試合 SRCウェルター級グランプリシリーズ2010 準決勝 5分3R
奥野“轟天”泰輔(CAVE)
VS
Yasubei榎本(スイス/Enomoto Dojo)
▼第5試合 SRCライトヘビー級ワンマッチ
高橋義生(SRC本部道場/初代ヘビー級キング・オブ・パンクラシスト)
VS
イ・チャンソプ(韓国/CMA KOREA/亀尾異種格闘技ジム)
▼第4試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝 5分2R
中原太陽(和術慧舟會GODS)
VS
石渡伸太郎(GUTSMAN・修斗道場)
▼第3試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝 5分2R
田村彰敏(総合格闘技津田沼道場/第6代修斗世界ライト級王者)
VS
佐藤将光(坂口道場一族)
▼第2試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝 5分2R
清水俊一(総合格闘技宇留野道場)
VS
高橋 渉(Laughter7)
▼第1試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝 5分2R
井上学(U.W.F.スネークピットジャパン/初代バンタム級キング・オブ・パンクラシスト)
VS
ソ・ジェヒョン(韓国/CMA KOREA/TEAM POSSE)
<チケット料金>
VIP席 30,000円(パンフレット付)
ロイヤル雷電シート 30,000円(2名1マス)
マスRRS席 20,000円(2名1マス)
マスSS席 16,000円(2名1マス)
S席 5,000円
<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−5725−7311
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